2005年05月10日

神戸市三俣 2日目

こどもの日にやってきた沢ガニ!

ずいぶん久しぶりに家族で近くのスーパーに買い物に出たときのこと、
食品売り場の一角で、「さわガニ2匹プレゼント」というちいさなのぼりが
出ていてた。桶の中にはたくさんの沢ガニが元気よく歩きまわっていた。
ちかくにいた店員さんが「四万十川からやってきたカニさんあげるよ。子
供の日のプレゼント!」といって一番元気そうな2匹を選んでビニール袋
に入れてくれた。店員さんから沢ガニをもらったうちの娘のすれみは4歳。
この4月から幼稚園年中クラスに通い始めたばかりである。

沢ガニを見て「子どものカニさんだね。ちょっきん、ちょっきん、かわいい
ね」とわらった。そのとき、私は昨年、北海道別海町での調査のお土産に
と大枚をはたいでカニを買って帰ったことをふと思いだした。
すみれは、あのときに食べた毛カニの大きさのカニをどうも大人のカニだと
おもっている。たしかに、うちの近所には、澤はもとより小川すら流れてい
ない。昨年まで、私たち家族は、京都市右京は桂川の直ぐそば、松尾とい
うところにいた。すみれはそこで生まれ育った。川も近くにあったし、山はと
いえば、立派な愛宕さんがおがめる。もちろん直ぐそばには嵐山もある。

ここ、神戸市西区学園都市というところへ越してきて1年あまり。
勤務先大学のキャンパス内にある教員住宅にいられることは、私の研究
生活にとってはこの上なく便利で快適である。しかし、近づいて一息つける
ような水辺が一切ないことに越してしばらくして気がついた。その寂しさ
は実に大きい。それにこのあたり一帯は無理やり開発したとおぼしき山の
切りくずしもひときわ目につく。娘が沢ガニを「子供のカニさん」だと思うのも
仕方がない環境なのかもしれない。

娘をつれて妻がカニさん用の虫かごを買ってきたのは昨日。新しい格好い
いその虫かごの中で、沢カニは2匹仲良く、すみれに別れを告げてこの世
を去った。すみれも虫かごの中の息絶えたカニに向かって、
「遊んでくれてありがとう!」
と元気よくいった。傍らには、すみれがここ二・三日でかけるようになったす
こし滑稽なカニの絵が数枚ちらばっていた。
清流あふれる四万十川からつれてこられ、こんな狭い虫かごにいれられて
しまったカニ。できれば近くの川にはなしてやりたかった。
でも小川すらないこの環境では、カニにとっても虫かごの中が唯一安全な
場所だったかもしれない。

美しい水辺を暮らしの中に取り戻すこと、それは子どもの心身を育むだけで
なく、疲れた大人のやんだそれをも修復する第一条件なのかもしれない、そ
んなことを「子どものカニさん」とむすめに教わった一日だった。

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一日遅れの内容の日記でした。むかしから日記を翌日に書くという悪弊があ
り。ちなみに食あたりと思われる症状からは無事復活。




posted by LJ21 at 14:31| Comment(2) | TrackBack(0) | 兵庫県 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

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