
昨日、某新聞子供記者取材班の取材があり、小沢さんはレンジャーになって何が目標なのかという質問がありました。
日本で「レンジャー」とは、環境省の現地事務所で自然保護分野の業務に携わる、主に技術系職員についての通称となっていますが、アメリカやカナダのような森林警察のようなイメージの仕事とは少し違っています。
先の問いに私は、広大な森林や野生動物の保護というより、どちらかといえば、住む場所が美しいふるさとであるようであればと答えました。
国立公園の中には様々な集落があります。美しい町並み、心和む佇まいや風景はどのように作られるのでしょう。自然公園法に基づく基準で、それに反するものを正していくという手法だけに頼るのでは、気持ちのよい町作りの手段としては、反感を伴い逆効果になる場合もあります。その町に住む人たちが協力して美しい町を作りたいと願い、関係する機関が同調するようなステップが必要なのだと思います。
毎週月曜朝は事務所の定例会です。現在14名のレンジャーが日光の事務所にいます。昨日の今日ではありませんが、早速、本日の会議で、日光の風景について、関係する機関も誘って勉強する機会を作ることを提案しました。上司の了解もあり、これから市内のいろいろな機関に呼びかけてみようと思います。

そろそろ本日も終わりに近い時間です。今日はアクティブ・レンジャー募集について所内で打ち合わせがありました。
環境省のレンジャーは全国28の国立公園管理を含め地区事務所全体で230名程度、アメリカのイエローストーン国立公園一つで100人以上という数に比べ少ないため、日本では職員が屋内での事務作業に追われ、現地でその姿を見かけることがほとんどないといわれます。
このため、6月から、現場の自然の中で活躍できる非常勤の職員としてアクティブ・レンジャーを募集していました。全国で60人の強力な応援団、私たちの事務所管内でも4人が採用予定で、先週までに面接を終えたところです。
アクティブ・レンジャーと一緒にすぐ活動を始められるよう、今週は私もできるだけ現地の自然の中にでかけて、皆様へもレポートをお届けできるようにしたいと思います。では、おやすみなさい。
