2005年06月22日

千葉県我孫子市 功能聡子 3日目

おはようございます。今日の我孫子は朝から雨です。皆さんはどんな朝をお迎えですか?

・・・と書き始めたものの、なんとまたもや深夜になってしまいました。今日は昼からは雨も上がり、紫陽花がひときわ美しく見えました。皆さんの一日はいかがでしたか?

今日はお米の話から、と思いましたが、カンボジアからメールがまいこんできました。奨学金の話です。これは、地域の話題になるかどうかちょっと不安ですが書き進めてみます。


ある人からお手紙がきました。カンボジアで学校に行けない子どもたちに奨学金を出して、学校に行けるようにしたい、とおっしゃいます。奨学金として使えるお金は年間約50万円。皆さんならどうしますか?

しばらく考えて、カンボジアにいる友人に相談したところ、返事がきました。「カンボジアの子どもへの奨学金を考えてくれてありがとう。私たちのプログラムは、奨学金を与えるよりは、貧しい人たちが自立できるようにすることを(そしてその結果として子どもを学校に行かせることができるようになることを)目指しています。そのために、村の中で最も貧しい人たちとよく話し合い、プロジェクトに参加したいという意思のある人たちに対して、農業の技術を教えたり、借地を用意したり、子どもの栄養改善を助けたり、学校の教材費を用意したりする仕事を、地域の農民組合との協力で行おうとしています。」




「子どもの教育への支援を考えているのであれば、他にもいろいろな方法があります」と、彼のメールは続きます。
・貧困家庭の子どもへの奨学金支給
・成績優秀な子どもへの奨学金支給
・先生に支援して、子どもへの教育が適切に行われるようにする(先生の給与が不十分なので、授業はしないで、現金収入が得られるアルバイトに精を出す先生も多い)
・ノンフォーマル教育の実施により子どものライフスキルを高める
・農村の学校への図書の支給


地域格差も確かにあります。カンボジアの東北地方には、全国の先住民族の80%以上が住んでいるといわれています。特に先住民族人口の割合の多いモンドルキリ州とラタナキリ州の二州をあわせると、約12万人程度です。しかし、先住民族の識字率は、男性で5.3%、女性で0%という数字が出ており、実際クメール語の読み書きができる人はごくわずか、高等学校に進学できる子どもは各州で10人に満たないのが現状です。



就学率の低さにはさまざまな要因があります。学校が遠くて歩いて通えないこと。僻地の学校の先生になる人がいないこと。クメール人の先生と意思疎通がはかれないこと。先住民族のことばはクメール語とは違い、クメール語で学ぶことが大きな障害になっています。NGOの中には、先住民族の言語の読み書きをクメール語の文字を使って学び、徐々にクメール語を学ぶ、という方法を導入して成功しているところもあります。

去年、先住民族の村のひとつを訪ねたときに、村の人たちは言いました。「子どもたちを学校に行かせたい」と。仲間のひとりが聞きました。「学校に行って、プノンペンに行ったら、もう村に帰ってこないかもしれないよ」。意地悪な質問に、村の人たちは言いました、「村の外に出て行って、いろいろなことを学んできてほしい。そして、村に帰ってきて、村の生活を豊かにしてほしい」

自分たちの村の将来は自分たちで決めたい、将来の夢を子どもたちと一緒に考えたい、そういう村の人たちの思いに寄り添えたらいいな、と思っています。




posted by LJ21 at 10:03| Comment(0) | TrackBack(0) | 千葉県 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

千葉県我孫子市 功能聡子 2日目

皆さんの中には、炭焼きさんもおられるのではないかと思いますが、今日は炭の話からはじめたいと思います。

炭といえば、森。「木炭は世界いたるところ、森林のあるところで生産されている」といわれていますが、カンボジアも例外ではありません。

統計によれば、現在、カンボジアの国土の約60%が森林といわれています。しかし、内戦が始まる前の1960年代の森林面積は75%だったそうです。戦争と無秩序な森林伐採によって、今もカンボジアの森林は減り続けています。

そのカンボジアで、環境と再生可能エネルギーをテーマに活動しているイワンさんからメールが届きました。出会った頃の彼は、改良かまどの普及活動を熱心にやっていました。カンボジアの農村では、薪を燃料として使うため、かまどの熱効率をあげて、薪の消費量を減らし、森を守ることが目的でした。メールによると、最近は、活動を改良かまどから炭へと広げているようです。カンボジアの首都、プノンペンの南に位置するタケオ州に、すでに二つの炭窯をつくり、一週間に1トンの炭を焼いているとのこと。炭焼きのときに出る煙を集めて冷やすと取れる木酢液も1万リットルほどたまり、マーケットを探している、とも書いてありました。木酢液には、たくさんの用途がありますが、虫除けに利用すれば、農薬の使用量を抑えることもできるでしょう。コミュニティによる森林管理の活動の中で、質の高い炭と木酢液を生産して、森林保護と環境保全、コミュニティの収入向上に役立てることができれば、とイワンさんの夢はふくらみます。すでに、カンボジア西部のカルダモン山脈の森林2,000ヘクタールの地域に、炭焼き釜をつくる計画があるそうです。






そのイワンさんも知っている、国際炭焼き協力会の広若さん、農工大の山田さんと一緒に、益子にお住まいの高橋さんを訪ねたのは、日曜日のことです。高橋さんの農場では、竹炭、備長炭など5種類の炭を利用して鶏を飼い、抗生物質、消毒、ワクチン、ビタミンなどを一切使わないで、元気な鶏を育てています。元気な鶏から生まれた卵は、アレルギーのある人でも食べることのできる、美味しい卵です。(右の写真は高橋ファームの鶏舎と竹炭です)




養鶏は、カンボジアの小規模農家にとって、とても大切な生活の一部です。どこにいっても農家の庭先には鶏が走り回っています。また、比較的初期投資が少なく取組みやすいので、寡婦や除隊兵士を対象にした収入向上プロジェクトでも人気のメニューです。でも一番心配なのは病気。ワクチンなどの経費もばかになりません。そこで、えさや水、竹を使ったフェンス、ヒナのためのスペースの確保、薬草や微生物の利用などの工夫により、化学薬品を使わずに元気な鶏を育てる養鶏が広まりつつあります。お百姓さんたちは、この新しい方法で、鶏の死亡率が下がり、ヒナが大きく育つようになり、家族で食するほかに、市場に出して収入を得ることができるようになった、おまけにワクチンなどの余計な出費がいらなくなった、と喜んでいます。

自然の恵みをいっぱいうけてのびのび育った鶏肉は、とても美味しいです。私は、千切りの生姜をたっぷり使った生姜炒めや、ライムの漬物と一緒に煮込んだ酸っぱいスープが大好きです。いつか皆さんもぜひ試してみてください。

益子では、カブトエビを使った米作りの話も聞きました。明日は、お米の話からまたカンボジアに飛んでみたいと思います。


posted by LJ21 at 00:01| Comment(1) | TrackBack(0) | 千葉県 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

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