ぶ懇に参加しますと言うメールが届いた。うれしい気分になる。かぶ懇というのは、
もう18年くらい続いている毎月第3金曜日に、たもかくを応援してくれている株主
やお客さん、取材に来てくれたマスコミ関係者の飲み会だ。株主懇談会と言うことに
なっているが毎回半数以上の参加者が株主ではない。最初は仕事で上京した時にお客
さんと飲んでいたのがはじまりでいつの間にか定例化し、ずいぶん長く続いている。
この飲み会がきっかけで株主になった人や只見に家を買った人もいる。でもそういう
ことを目的にしているわけでもない。
時々、応援してくれている人と一緒に飲んで話すことが楽しいから続いているのかな。
今日は9時から只見ダムの近くの、宮渕集落で国土調査の立ち会い。もう14年く
らい前に地元の農家の土地と家を買ったのだが宅地のまわりの田んぼや畑は農地であ
るために農業委員会の許可がおりなくて、ずっと仮登記のままだった。ようやく今回
の国土調査で原野や雑種地に地目が変わり、正式な登記ができる。家や土地を購入し
た都会の人にとって、宅地と地続きの畑や田んぼはぜひとも欲しいのだが、馬鹿げた
規制のために、売ることも買うこともできない。耕地整理した優良農地ならともかく、
自宅まわりの家庭菜園程度の小さな農地まで農業委員会の許可がいる。大規模な優良
農地でさえ、耕作されないで荒廃しているのに、わずか30坪から50坪程度の宅地
まわりの小さな家庭菜園が地元の人同志でさえ自由に売り買いできない。
もし、売り買いが可能になればこういう自宅続きの家庭菜園は一般的な農地と違っ
て宅地と同じくらいの価格で取り引きされるから、わずかな土地でも、一番の零細兼
業農家にとっては、数年分の農業収入よりも大きい収入になることが多い。つまり、
農地法を宅地に接続する家庭菜園に限って緩和するだけで、農村の経済は大きく活発
化し、農地の荒廃対策、過疎化対策、としてももっとも有効だ。しかし、日本の農業
について高説を垂れ流している農業学者にしても、農水相や各県の役人にしても、そ
もそもこの実情を全然理解も把握もしていない。日本中の人がいやでも関心を持たざ
るを得ないような工夫はないものかな。この問題はわたしの手で何とかしたい。