マンションや分譲住宅地の合間に小さく残された農地で、
今も細々と畑仕事をしている小倉です。
近くの公園の落ち葉を拝借して堆肥を作るなどして、
なるべく農薬や化学肥料を使わずに野菜を作っています。
ところで、皆さんは“お盆”はいかがお過ごしでしたか?
我が家では、毎年“おショロさま”と呼ばれる精霊棚=盆棚
を作り、日頃会えない親戚が集って、手づくりの郷土料理を
囲んで、祖先の霊と一緒に過ごします。
竹、里芋の葉、ほおずき、きゅうり、なす、みそはぎ…
お盆のしつらえや、お供えは全て我が家の庭先の作物で
作ります。
…というより、家の周りで採れるものを上手く利用して、
日本人は行事をしてきたんですね…。

8月13日の夕刻に、家の門口で迎え火を炊き、
キュウリとナスで作った馬で、ご先祖様を迎え、8月15日の
夜に、送り火でお送ります。
その間毎食、畑で採れた野菜の料理を備えて、おもてなし
するのです。
子供の頃から、お盆には山も川も暗闇さえも、特別な雰囲気
に覆われ、それが今もって私の心の底で生きています。
