育てる会は,三重県名張市で活動をしていますが,普段の私は東京で学生をしています。ですから,里山の事だけでなく,学生生活についても書きたいと思っております。
つたない文章ですが,1週間どうぞおつきあい下さい。
●今日は赤目で仕事です●
満員電車で大学へ・・・というのがいつもの月曜日ですが,今日は赤目の里山で目覚めました。土曜日から今日までの3日間,赤目の森に来ています。理事会の時以外にも,イベントがある場合は,手伝い兼遊びでここへやってきます。非常勤のボランティアスタッフといった感じです。昨日と今日は,ある大学のゼミの合宿で,赤目の見学と里山保全ボランティアをしに来てくれました。僕はそのアシスタントとして,ボランティアワークの企画や道具の準備,食事の手伝いを担当しました。

●ゼミ合宿●
学生の皆さんには,チェーンソーと草刈機の使い方を説明した後,薪作りと草刈をしてもらいました。どちらの道具も初めて扱う人がほとんどで,エンジンをかける練習の時は緊張した面持ちでしたが,作業に移ると次第にたくましい姿を見せてくれました。みんな上手く使いこなしていました。
自分の担当する場所の草刈が終わると,次はどこですかと積極的に聞きに来てくれ,想定していた以上の成果を上げる事ができました。

●薪割り●
薪割りは,写真中央の赤い薪割り機を使いました。エンジンの出す力を借りて,これを使うとレバーを押す指1本だけで,丸太を真っ二つに割る事ができます。めちゃくちゃ便利な機械ですね。
ただ難点は,機械自体が重いことです。準備と片付けで汗を流さなくちゃなりません。
こうして,昨日行った間伐材の運び出しから,今日行った薪にするまで,一連の作業を見てもらいました。

●鳥の解体●
それから今日は,赤目の森で飼っている名古屋コーチンを頂きました。赤目の森で取り組んでいるもう一つのテーマは「食」です。その一環として,鳥を絞めるところから食べるまでを体験してもらいました。
昨日は私がえさをあげて,かわいがっていた鳥ですが,その命を皆さんで分けて,おいしく頂きました。
写真の後ろに写っているのは,育てる会が行っている事業の1つである,デイサービスの利用者の方々です。皆さんお元気で,若者たちの作業の姿を見学しに来て下さいました。昭和20年代には,私の所もこうしていたな〜と話して下さった方もいました。
自分が育った頃の風景が残る赤目の里山では,高齢者の皆さん自身も若い時の気持ちで過ごしていらっしゃるようです。

●打合せ 兼 打ち上げ●
夜には,育てる会の事務局スタッフの2人と夕食を食べました。
2人は自分の両親とちょうど同じくらいの年で,優しく,時に厳しく,いつも私を気にかけてくれています。
今日は私は夜行バスで東京へと帰るのですが,2人とも忙しい中,私の出発ぎりぎりまで,付き合ってくれました。私にとっては貴重な時間でした。
山の仕事は体力的に辛い面もありますが,いつも学ぶ事があります。里山を育てるとともに,私も里山に育てられているような関係です。