さて、ミズキの大枝をブースに設置したところから、実際の団子さしの飾りつけが始まりました。フェア前日の準備日のお昼に、岩手県住田町の皆さんがかけつけてくれました。
まず最初に、団子づくりです。もち米は住田町のものをわざわざ送っていただきましたが、搗くのは会場で。「これでいいのかなぁ」と電気餅つき機とにらめっこ。

これを白い団子と鏡餅にします。奥では、黍で赤い団子をつくっています。昔は、こういう自然の雑穀の色みをつかっていましたが、最近は着色料を使うこともおおくなったそうです。すごいスピードで均等に丸く仕上げていくところはさすがです。

ブースでは、それをどんどん刺していきます。たかい枝ですから脚立で作業。枝も大きいし、団子の量も多いので、刺すのもたいへんでーす。

団子刺しは本来はそれだけではなく、一緒に飾るものがいろいろとあります。一つがこの稲穂をまねたかたどった飾り物。細い木の枝に伸したお餅をつけて、実がなり垂れた稲穂のように飾り付けます。こうやって五穀豊穣を祈ったんですね。行事の意味がとても分かる気がします。

最後の仕上げは、真ん中に鏡餅をすえつけ、その周りにこの稲穂や粟に模したものを飾って、全部で団子さしというのです。
本当にたいへんな作業でしたが、自分たちでも見とれるくらいの美しさでした。会場の方たちも、見とれてくれた、のかな?
さて明日はお正月。皆様よいお年をお迎えください。
