2005年12月24日

熊本県菊池市 武藤計臣 五日目

23日(金)の日記

わが村の雪景色は昨日とあまり変わらず。
今日は午前中から籾摺りと精米の作業です。
わが村では13年前から水稲も無農薬、無科学肥料で栽培をして
来ました。 無農薬で栽培を始めた頃は害虫はともかく、田んぼ
の除草作業にはほんとに泣かされました。 7月〜8月のあの
一番あつい盛りにぬかるむ田んぼに袋を抱えて入り、雑草を手で
取ってゆく訳ですが一日、作業をしてもどれ程もはかどらない。
あ〜、暑いなぁ あ〜、腰が痛いなぁ あ〜袋が重いなぁという
言葉がつい、口をついて出てしまう。
隣の田んぼを見ると草が一本も無い。改めて除草剤の威力を感
じると共に あぁ!私は何故、こんなことをやっているのだろう?
その時ばかりはあの、レイチェルカーソン女史や有吉佐和子
女史の書籍に感動した事も忘れて後悔したものでした。 
なによりも辛かったのはやはり,私自身の勝手な想いで家族に
余計な労をさせている、という事だったかも知れません。

結果的に“雑草の中に稲がある”という状態で収穫は散々たる
ものでした。



それから5年くらいはそんな状態が続き、ある年に転機が訪れ
ます。これは生態学的な面からも、今も賛否両論あるのですが
ジャンボタニシの導入でした。南米原産のこのタニシはかって
食用として養殖されていたものなのですが繁殖力が強く、平坦部
の田んぼに瞬く間に広がった生き物です。このタニシの主食は
草です。特に軟らかい草を好んで食べます。従って稲を植え付
けた後に生えて来る雑草を、ものの見事に食べ尽くします。
稲も少しは食害を受けますがそんな事くらい、あの辛さに比べ
たらなんでもない様に思えます。詳しく書けばジャンボタニシ
の生態を利用したコントロールの仕方等があるのですが長くな
るのでやめておきます。
今はお蔭さまで除草作業から開放されてルンルン気分なのです。





そうやって収穫した籾は15%位に乾燥した後、籾のまま金属
性の貯蔵缶に入れて置きます。
そして必要な時に応じて籾摺りして玄米に。又は精米して白米
にという事になります。




山間部の稲作は当然、棚田での作付けになりますが平坦部の
稲作とはだいぶ違ってきます。一口で言えば水管理、維持管理
共に大変です。でも、棚田であるが故の多面的な機能に関心
を寄せて稲作りに誇りを持ちたいものです。



田んぼの畦に腰をおろし、山あいから吹いてくる風に涼を取り、
鳥や獣、虫たちを無二の友として、山かげに沈む夕日や
その他のすべてのものに感謝の念を送り、夜空を見上げては
無数の星々に想いを馳せる・・・。

そんな下地もここにはある様な気がします。

アハハ・・・柄にもない事を書いてしまったですねぇ。

では、又あした。




posted by LJ21 at 19:17| Comment(1) | TrackBack(0) | | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

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