2006年01月20日

山形県 白鷹町 鈴木徳則 三日目

皆さんの住んでいる地域には「屋号」はありますか?

 このあたりで、鈴木さんのお宅はどこですかと聞いても誰も答えられません。なぜなら家の両隣6件全部が鈴木さんだからです。

200世帯くらいの集落なのですが、同じ苗字が並んでいるところがあちこちにあります。そのためか集落の人たちは普段苗字ではなく「屋号」で呼びあっています。もちろん屋号がない家もあるのですが、ほんの数件です。

ちなみに家の屋号は「こうじや」、南隣の鈴木さんの屋号は「すけえむ」、北隣の鈴木さんは「さかや」です。

 覚えてしまうと便利なのですが、覚えるまでは一苦労です。私もこの仕事に入って最初にとまどったのが屋号でした。注文の電話で屋号と用件しか言わないでいきなりガチャっとやられるともうたいへん。今のは誰?何処の家?といった感じで、すかさず親に聞きに行かなければなりませんでした。

 でもかれこれ10年前に救世主があらわれました。「屋号マップ」です。

 これはお寺の住職さんが発案して有志の若い人たちで作られたものです。屋号と世帯主、電話番号がシンプルな手書きの地図に載っています。しかし、これが実に使える。

 私が作ったわけではないけれど、是非皆さんにもお勧めします。

 本当は住職さんも跡を取るためにUターンされてきた時、同じように屋号にとまどってなんとかならないかと思っていたそうです。でもさすが某有名出版社にいただけあって、みんながつかえるマップにして全戸配布してしまいました。お嫁に来た方などは本当に重宝しているみたいです。もちろん私も。

 まだ大事にとってあったことを突然思い出し、今日久しぶりにながめました。

「いしや、はしごや、あぶらや、かじや、たたみや、げたや、からかさや、たまりや、たんものや、だんごや、あめや」

 屋号マップを見ていて気がつくのは、こんな小さな集落でも昔は最低限一通りの生活ができるように、田畑の仕事をしながら、半分は何かしらの商いをして支えあっていたということです。

 もちろん交通の便も悪い昔の話ですから当然といえば当然ですが、グローバルになりすぎて、食い物なんか何を何処で誰が作ったのかさえわからない、生活も石油が切れればすべてなくなりそうな危うい今の世の中にあっては、この集落で衣食住の自己完結をしようとしていた先人達はいったいどんな知恵を持っていたのだろうかと思ってしまいます。

 こういうマップから教えられることも、ひとつの地元学(?)なのでしょうか。





posted by LJ21 at 23:47| Comment(0) | TrackBack(0) | 山形県 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

山形県白鷹町 鈴木徳則 3日目

皆さんの住んでいる地域には「屋号」はありますか?

BTH2239861_0B.jpg このあたりで、鈴木さんのお宅はどこですかと聞いても誰も答えられません。なぜなら家の両隣6件全部が鈴木さんだからです。

200世帯くらいの集落なのですが、同じ苗字が並んでいるところがあちこちにあります。そのためか集落の人たちは普段苗字ではなく「屋号」で呼びあっています。もちろん屋号がない家もあるのですが、ほんの数件です。

ちなみに家の屋号は「こうじや」、南隣の鈴木さんの屋号は「すけえむ」、北隣の鈴木さんは「さかや」です。

 覚えてしまうと便利なのですが、覚えるまでは一苦労です。私もこの仕事に入って最初にとまどったのが屋号でした。注文の電話で屋号と用件しか言わないでいきなりガチャっとやられるともうたいへん。今のは誰?何処の家?といった感じで、すかさず親に聞きに行かなければなりませんでした。

 でもかれこれ10年前に救世主があらわれました。「屋号マップ」です。

 これはお寺の住職さんが発案して有志の若い人たちで作られたものです。屋号と世帯主、電話番号がシンプルな手書きの地図に載っています。しかし、これが実に使える。

 私が作ったわけではないけれど、是非皆さんにもお勧めします。

 本当は住職さんも跡を取るためにUターンされてきた時、同じように屋号にとまどってなんとかならないかと思っていたそうです。でもさすが某有名出版社にいただけあって、みんながつかえるマップにして全戸配布してしまいました。お嫁に来た方などは本当に重宝しているみたいです。もちろん私も。

 まだ大事にとってあったことを突然思い出し、今日久しぶりにながめました。

「いしや、はしごや、あぶらや、かじや、たたみや、げたや、からかさや、たまりや、たんものや、だんごや、あめや」

 屋号マップを見ていて気がつくのは、こんな小さな集落でも昔は最低限一通りの生活ができるように、田畑の仕事をしながら、半分は何かしらの商いをして支えあっていたということです。

 もちろん交通の便も悪い昔の話ですから当然といえば当然ですが、グローバルになりすぎて、食い物なんか何を何処で誰が作ったのかさえわからない、生活も石油が切れればすべてなくなりそうな危うい今の世の中にあっては、この集落で衣食住の自己完結をしようとしていた先人達はいったいどんな知恵を持っていたのだろうかと思ってしまいます。

 こういうマップから教えられることも、ひとつの地元学(?)なのでしょうか。

posted by LJ21 at 04:57| Comment(0) | TrackBack(0) | 山形県 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

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