《ごあいさつ》
みなさん今日は。「
NPOたきどぅん」の飯田泰彦と申します。学生時代から沖縄で暮らし、やがて20年。この2月からは、歌と踊りに憧れて竹富島で暮らし、NPO活動をしております。今日から一週間、おつきあいのほど、よろしくお願いします。
NPOたきどぅんは、島の豊かな文化遺産を管理し、島人の生活に生かしていこうという目的で、2002年に設立されました。「たきどぅん」という言葉は、竹富島に古くから伝わる歌謡などによく出てくる語で、「竹富島」という意味です。
NPOたきどぅんの活動の詳細はホームページでもご覧になれます。
《竹富島の位置》
竹富島は隆起サンゴ礁からなる周囲約9キロメートルの小島で、日本最西端・最南端を含む、八重山諸島のなかのひとつです。北緯24度、東経124度に位置します。島の民謡「しきた盆」では、石垣島の真正面に据えた、まん丸のお盆にたとえられています。
英語には素晴らしい表現があるもので、「竹富島のことをいつも心に留めておいてください」というとき、「To put Taketomi island on the mental map…」というそうです。つまり、竹富島を心の地図に載せてください、というのです。心憎い表現ですね。
ところが、実際の地図を広げてみたとき、竹富島をはじめ、八重山諸島は、日本辺境の地ということからか、ページの端っこの枠のなかで、隔離されるように収まり、窮屈そうです。
ちょっと視点を変えてみましょう。

写真は、竹富島を中心に置いた地図です。

これはNPOたきどぅんの事業のひとつとして管理・運営する、西表国立公園竹富島ビジターセンター「ゆがふ館」の展示パネルです。
これを見るたびに、島々の位置関係、距離感、また、いかに日本列島が南北に細長いかを実感します。ここで距離を確かめると、もっとも近い外国である台湾まで、200kmあまりです。本州最南端の鹿児島県までの距離は、約1000kmですが、南へ目を向けると同じ距離にマニラがあります。大陸へ視野を広げてみると、上海や香港も1000kmの範囲なかに入ってしまいます。
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