2006年11月07日

福井県池田町のまちづくり 3日目 沢崎美加子

今日は、冷え込みが一段と厳しい福井県池田町です。
さっき外に出たらアラレが降ってきました。寒いはずです…。
さて、溝口さんからのご紹介で、今日は、
沢崎美加子が担当させていただきます。

私は、ファームハウス・コムニタという
農林業体験型交流宿泊施設で働いています。

「百姓チャレンジツアー」という農業体験ツアーを
昭和61年から仕掛けていた
JA青年部の仲間たち21名(私は平成2年からメンバーになりました)が、
グリーンツーリズムを目指し、お金と知恵を出し合って、
平成8年に立ち上げた愛しいわが子のような職場です。

当時、メンバーの中でアイドル(自称??)であった私は、
「働く場所は、ここしかない!」と意気込んで、志願し、
職員の座を獲得し、現在に至っています。

有給のスタッフは4名。宿泊受入のほかに、
農業生産部門や加工部門などの仕事も行っています。
出資者でもある他のメンバーは、休日を利用し、
無給で草刈や施設管理、宿直当番などを行っています。

さて、コムニタも今年、10周年。
池田町に残る地域の資源を守り、活用して、次の世代に残していこうと
高い志を持って取り組んできました。

昭和一桁から昭和10年代の戦前のお母さん方が私の先生です。
一緒に山に行き、山菜を取り山菜の保存方法から食べ方、郷土料理の作り方、出すときのマナーを教えてくれる先生たち。

お世辞でなく私の先生たちは、池田町の宝、日本の宝。
本当にそう思います。

平坦な道なら決して負けない私の太い足も、
山道になると70代の足についていけません。袋と紐で簡単にリュックを作り、私の3倍の量を担いで、すたすたと歩く。そのかっこの良いこと。

畑に出れば、長靴で距離を測り、さっさと植え付けし、
畑の中でたとえ雨が降っても決して動じず、
空の雲の動きで、自分の次の動きを決める。

ビニール袋がなくても里芋の葉っぱでものを運び、
キッチンに入れば自分で包丁をとぎ、
旬の野菜で何通りものメニューを作っちゃう。

お母さんたちだけじゃなく、お父さんたちだって、
なたとのこぎりと紐であっという間に日よけや雨よけの屋根を
作ってくれます。

池田町に残る地域の資源を守り、活用して、次の世代に残していく。
簡単に出来ることではなかったなと実感しています。

10年やってきて、先生たちの生きる知恵、技、そして力。
これを習得するにはまだまだ、長い年月が必要!!

「おばちゃん、長生きしてや。」
「ほんなこと言ってくれるのは美加ちゃんだけや。お世辞でも」

お世辞じゃないよ〜。
ホントにお母さんたちがいなくなることを想像するだけで
涙が出てくるのだから。


posted by LJ21 at 20:08| Comment(2) | TrackBack(0) | 福井県 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

福井県池田町のまちづくり2日目 山本美紀子

役場の溝口さんから、
食Uターン事業に取り組む
環境Uフレンズ理事長の立場で、取り組みに関わる町民の
気持ちや思いを話をしてほしいと頼まれました、
環境Uフレンズ理事長の山本と申します。
どうぞよろしくお願いいたします。

(事業の概要)
池田町では、生ゴミをリサイクルして堆肥にし
土に返す取り組みをしています。
そして、できた土で、お米や野菜を育て食卓に帰す運動をしています。
食がUターンするということで、「食Uターン事業」と言っています。

(自己紹介)
そのなかで、したち、NPO法人環境Uフレンズは、
生ゴミを回収する作業を担っています。
月・水・金の週3回、町内をトラックでまわって回収します。
メンバーには、農業をやっている方、主婦の方、会社員、
役場職員など、さまざまな人たちが集まっていて
今73名になりました。
設立以来、どんどん人が増えています。
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生ゴミは新聞紙につつまれて紙袋に入れられ、
紙ひもで縛っていて、破れていることもなく、
気になるようないやな臭いもあまりしません。

私たちは、回収した生ゴミを堆肥製造施設の
「あぐりパワーアップセンター」まで運びます。センターでは、
生ゴミに、畜産業からでる牛糞、稲作からでるもみ殻を混ぜ合わせ
良質の堆肥に生まれ変わります。

できた堆肥は、「土魂壌」という堆肥になります。
なんと読むかわかりますか?
正解は「どこんじょう」 です。
土壌に魂をいれているのです。

さらに、土魂壌をつくる過程からでる水分が液肥として有効で
これは「土魂壌の汗」と名づけられています。
池田町では、有機農業に「土魂壌」「土魂壌の汗」がともに、大人気です。

(地域の力を合わせて!)
食Uターン事業が、環境を守り、堆肥になるのなら
生ゴミは捨てられないねと面倒な水切りをして
紙袋に入れて出してくださる方がいて、

それを集める私たちがいます。

堆肥づくりには、常に努力して管理してくださる農林公社があります。

そして土魂壌を利用して、安全安心な農作物をつくり
元気で生き生きとしているおばちゃんたちがいます。

私たちは、その流れを支えていくこの仕事を楽しんでやっています。


(やりがい、喜び)
ときどき、町のなかで、回収をしていたときに、
笑顔で「土魂壌ねえちゃん!」と言われることがあります。
とてもうれしいです。

私は、この「楽しい」気持ちはなぜなんだろう?と思ったときに、

自分の住んでいる町を、季節の風を感じながら回収に回れること、
池田町の環境を守り、よくしていこうという地域づくりに役立っている
という充実感と誇りがあるからだと思いました。

また、参加している人との出会いという仲間づくりも大きな魅力です。

池田町は、小さなまちだからこそ、コミュニケーションを大事にして
行政と住民が一体となって助け合っています。
モノのリサイクルだけでなく、人の輪もつながって楽しんでやっていくことが
一番大切だと思っています。
これからも、仲間づくりをしながら、頑張っていきます。

posted by LJ21 at 08:48| Comment(0) | TrackBack(0) | 福井県 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

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