2006年11月13日

岩手県葛巻町 森と風のがっこう/黍原豊(きびはらゆたか)/1日目

 すでに、2回目の雪の降った岩手県の北部に位置する葛巻町の「森と風のがっこう」より、1週間お届けします。
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【左:11月13日2回目の雪、右:新緑のまぶしい初夏】
 森と風のがっこうでは、スタッフが森と風のがっこうで生活をしながら、常駐しています。
 森と風のがっこうで行われている様々な活動の紹介に加え、日々の生活で流れている時間もお伝えしていきたいと思います。

 私自身は、愛知県の出身で、岩手に来て、ようやく10年が経ちました。岩手に来たきっかけは、大学入学を機に、家を出てみたいと思い、来た場所がたまたま岩手だったという感じで、今ほど岩手に思い入れはありませんでした。しかし、学生の時に、今いる葛巻町のお隣、久慈市(旧山形村)にある、バッタリー村という所に通うようになり、自然と共に生きている暮しに出会った事で私は岩手に強く惹かれていきました。伝統的な自然と共に生きてきた暮しは、自分自身は出来ないー今の便利になった暮しを捨てることも出来ないし、その暮しをするための技術も体力も持ち合わせていないーけど、そういった暮しを伝えて行けたら素敵だなと思っていました。大学卒業後、具体的に何をすると言うことも決まってなかったところ、岩手子ども環境研究所の代表を務める吉成から森と風のがっこうを始めるということをちょうど聞き、準備の段階から関わるようになりました。

 森と風のがっこうは、標高700mの11世帯の集落のかつて分校だった廃校跡に2001年夏に開設しました。「もったいない、ありがたい、おかげさま」を合言葉に気持ちの良い循環(エネルギーの循環、いのちの循環)が楽しみながら実感できる施設づくりを進めています。例えば、空缶風呂やコンポストトイレ、小型発電用風車、太陽光パネル、バイオガス装置をはじめ、環境共生建築のコミュニティカフェもオープンしました。

 森と風のがっこうの全体のデザインは、パーマカルチャーという考え方に基づいていて、それぞれの要素がつながりをもち、長所を活かし合うことができるようになっています。
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【バイオガス装置に投入!ウンチがエネルギーになる】
 分かりやすい例を挙げると、校舎に併設されて温室があるのですが、その温室には給食室と薪で沸かすお風呂が接しています。給食室と温室内に焚口があるお風呂は、温室の熱源としても機能しています。また、温室内には、バイオガス装置があって、温室がバイオガスの発酵を促進させています。夜気温が下がってくれば、併設された校舎とバイオガス装置が熱源として、温度を一定に保とうと機能します。また、寒い地方なので昼間は校舎に温かい空気を取り入れることも可能です。一石二鳥ならぬ五石十鳥といった感じです。
 それぞれが活かし合うという考え方は、施設だけではなく、森と風のがっこうでいっしょに生活をしている約70羽のニワトリさんたちはもちろんのこと、2匹の犬、4名のスタッフに加えここを訪れる様々な人々も、森と風のがっこうの気持ちの良い循環に組み入れられていて、それぞれの良いところを活かしながら、活かされています。

 森と風のがっこうが開設されてから6年が経過し、様々な活動を行ってきました。廃校再利用フォーラムに始まり、自然エネルギー講座、パーマカルチャー講座、子どもオープンデー、北いわてのスローツアーなどなど。なかなかひと言では、お伝えできません。明日から、少しずつこれまでの活動も織り交ぜながらお伝えしてきたいと思います。


posted by LJ21 at 00:00| Comment(0) | TrackBack(0) | 岩手県 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

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