2006年11月14日

岩手県葛巻町 森と風のがっこう/黍原豊/2日目

 今日は、森と風のがっこうの一員であるニワトリたちを紹介したいと思います。ニワトリと一言でいっても、ただ卵を産んでもらっているわけではないのです。
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【雪の中でも元気に歩き回るニワトリたち】

 現在、約70羽のニワトリがいます。一日今ですと35〜40個ぐらいの卵を産んでいます。カフェのケーキやプリンなどのスウィーツに使ったり、ほしいという方に販売したり、自分たちで食べたり…。

 彼ら(彼女らといった方がいいのかな。2群いて、雄はそれぞれ3羽ずつです。)は、森と風のがっこうの生活の循環の一員を担っています。
 ニワトリたちは、私たち人間が不要としたものを食べて、卵や鶏糞としての肥料、時にはお肉を人間に提供してくれます。不要としたものには、草抜き、草刈りをした草や調理で出る野菜くず、地域に視野を広げると、精米や精穀(雑穀を取り扱っている商店があります。さすが雑穀王国の岩手県北!)ではじかれたものや豆腐屋さんからでるおから、魚屋さんから出るあら、水車でそばを引いているところから出たそばのかす(地元では、「じゃこめ」って言ってました。)などなど、色々と出てくるものです。使われていない「もったいない」ものは、見方を変えれば資源となります。
 地域でその資源をいただくときには、その資源が後々生まれ変わる卵を持っていきます。ちょっとした循環です。もったいない資源は、もともとお金を出して捨てていたり、手間をかけて処理していたものなので、喜んで提供してくれます。こちらとしても、喜んでニワトリたちが食べるので喜んでいただいていきます。お礼の卵を持って行くと、時々オマケに豆腐や魚の食べられるあらなどをいただけるという、思いがけないうれしいこともあります。
 卵は、そうやって循環の目に見える形となり、また私たちの感謝の気持ちをのせて、手渡されていきます。
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【お仕事中失礼しました】

 感謝の気持ちといえば、こういうこともよくあります。同じ集落内では、各戸で自給用の畑をやっています。一つの作物はだいたい同じ時期に収穫をむかえ、たくさん採れるものです。そうすると、おっそ分けといって、森と風のがっこうに持ってきてくれます。(森と風のがっこうは、たくさんの人が来るのでたくさんあっても困ることがありません。森と風のがっこうにも畑はあるのですが、たくさん人が来る時期はなかなかそれだけではまかなえないのです。)おっそ分けのお礼となったときにこの卵が大活躍するのです。(こちらの畑でとれるものでは、同じものになってしまいます。昔はどこのおうちでもニワトリを飼っていたようですが、今はどこも飼っていません。)これまでは、「ありがとうございます。」と感謝の気持ちを述べるだけだったのですが、今は卵というものに気持ちをのせて伝えています。
 森風卵はそう、森と風のがっこうの地域通貨のような役割を果たしているのです。


posted by LJ21 at 00:00| Comment(0) | TrackBack(1) | 岩手県 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

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