昨年の夏、久しぶりに訪れたトップファームは随分変わっていました。牛の頭数が増えたことは一昨日に書きましたが、若い社員が増えていました。
トップファームには、毎月約500頭の子牛がやってきます。畜産用語で、初生の導入といいます。ホルスタイン(乳用牛)種の雄が100頭。ホルスタインを母に和牛を父にもつ雌が150頭、雄が250頭。この混血の牛たちを交雑種、F1(エフワン)とも呼びます。
生後1週間から1ヶ月の子牛を北海道内の市場で購入してきます。地元の農協から直接購入する牛もいます。牧場にやってきて約1ヶ月間、粉ミルクをお湯で溶かし哺乳瓶で飲ませます。この時期の作業を「哺育」と呼んでいます。
私の記憶は、この哺育は、社長が中心となり奥さんが女性のパートの人たちをまとめている風景だったのです。
入社5年目の若い場長が中心となり、2、30代の初対面の社員が数名いました。そして、彼らが女性のパートの人たちと一緒に作業を行っていました。
大工だったM君、木工系の専門学校を卒業したばかりのH君、大手の和牛牧場で受精師だったK君、S場長はノルマ系営業でした。
漠然とですがその時、できるだけたくさんの今のトップファームの記録を残そうと考えました。ホルスタインとF1雄と雌の初生の成長と彼らの記録です。
当初は夏の間の短い期間のはずだったのですが、一年を通しての記録になるとは思いもよりませんでした。