2004年07月17日

京都府京都市 濱崎加奈子 6日目

今日は一日、先日お話した小鼓展のチラシの打合せです。朝は休日返上の編集担当スタッフと打合せ。気がつけば、祇園祭の山鉾巡行は終わっていて、今年は巡行を見ることは叶いませんでした。毎年見ることはできると思いつつ、次は来年なのだと思うと、ちょっとさみしい気持ちもします。会議は午後一度解散し、ふたたび夜に集合しました。集合場所は、上七軒(かみしちけん)。
 京都には花街が5つありますが、上七軒は、京都でいちばん古い花街(かがい)で、北野天満宮の東門前に位置しています。今は南門が今出川通りという大通りに面しているため、南が正面のように思われていますが、本来は東門が正門でした。古くは、今出川通りも、今の上七軒の通りのことをいったようです。上七軒にも、有名な祇園と同じように、芸妓さん舞妓さんがいる「お茶屋さん」が何軒かあります。今日の会議場所は、上七軒名物の「ビアガーデン」で行うことになりました。
 上七軒のことを少し申し上げますと、発祥は室町後期、北野天満宮造営の折の余材で七軒の茶店を作ったことに端を発すると言われ、豊臣秀吉公が千利休らと「北野大茶湯」を行ったことでも有名です。街のマークである「つなぎ団子」は、大茶湯の折に秀吉公に茶店で出していた団子が気に入られ近畿一円の団子商い権をいただいたことから由来しているとか。今でも、踊りの時期(花街では、年に2度、春と秋に踊りの会があり、京都内外から沢山のお客様がお見えになります)や天満宮の梅苑の折には、夏柑糖で有名な菓匠による「七軒団子」をいただくことができます。


ビアガーデンの歴史は古く、昔は他の花街でもやっていたようですが、今や上七軒のみとなりました。7、8月の2ヶ月間、浴衣姿の舞妓さん芸妓さんに出会えるとあって人気です。この時期京都にいらした方は、一度足を運んでみてください。文字通り「ガーデン」で行われており、なかなかに風情があります。
 上七軒も、私の活動に関わりがあります。
 京都で学部時代を送った私は、ここ上七軒のお茶屋さんでお手伝いをさせていただいていました。歌舞伎が好きで南座に通っていた頃、同じく歌舞伎好きの舞妓さんと知り合い、そのご縁で紹介していただきました。ちなみに、彼女とはいろいろな意味で意気投合し、現在、連の活動も一緒に手伝ってくれています。
 さて、上七軒にある一軒の小さなお茶屋さんに、週2度ほど、店の番や手伝いをしていました。私にとって、店のお母さん(女将さんのことです)は京都のお母さんのような存在です。花街には、古い習慣がたくさん残っていて、私の京都学は、ほとんどここ「上七軒大学」で学びました。そう、お茶屋のお母さんは、上七軒のことを「大学」と呼ぶのです。まったくそのとおりで、世の中のことも京都のことも知らない私に、いろいろなことを教えて下さったのです。そういえば、昔は、大学の教授が学生を連れてお茶屋さんに来たそうです。そんな京都の大学のよき風習は今や見られなくなりました。
 歴史をひもとけば、花街は、文化発祥の地でもありました。芸能や文学、ファッションの流行をも生み出して来ました。そんな花街の文化を伝えるため、昨年夏は上七軒でフォーラムを開催させていただきました。花街は遠くて近いもの。もっと親しんでいただければと思っています。




posted by LJ21 at 09:17| Comment(0) | TrackBack(0) | 京都府 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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