鳴子町では平成16年6月に、構造改革特区として「鳴子温泉郷ツーリズム特区」を取得いたしました。3つの特区の内容は
@ 農地所有者による市民農園の開設
町と協定を結ぶだけで、農家自らが遊休地などの有効利用して市民農園を実施することができます。温泉湯治と市民農園の組み合わせ、可能性が広がりますね。
A 農地取得下限面積の引き下げ
一般の方が農業を始めるには、農地法のしばりにより50a以上でないと農地を取得できませんが、それを10aまで引き下げました。一般の方が農地を取得しやすくなり、就農できるというわけです。
B 特定農業者による濁酒の製造許可者の製造数量緩和
稲作農家が、自ら生産した米を原料に濁酒(どぶろく)製造の免許を取得する際、製造数量に制限がなくなります。ただし、免許申請手続きはたいへんです。米を実際に生産している農家であり、併せてその本人が農家レストランや個人経営旅館等飲食店営業を行っている方が対象となります。この制度を利用して、来年春に鳴子町初、宮城県初のどぶろくが飲める農家レストランがオープンします。楽しみですね〜。
このようにハードルの高い農地法・酒税法の規制を緩和し、増加している遊休地などを活用した農的交流空間を拡大すること、究極の農村文化・スローフードである「どぶろく」で地元ふるさとのぬくもりを体感してもらうことなどを通して、湯治など長期滞在しながら、農山村をまるごと体感することが可能となり、鳴子町全体の交流人口を拡大しようというものです(鳴子町中山間地域活性化推進協議会の文章を流用しました)。
@を利用して、鳴子町鬼首(おにこうべ)地区のきつね森とよばれる地域に市民農園を立ち上げ、「きつね森王国」を建設しようという壮大な計画もあります。休憩所はもちろん、ツリーハウスまで自分たちで建ててしまう予定です。なにもない休耕地から、ひとつひとつ生み出されていきます。あなた王国づくりに参加しませんか?
→きつね森で鬼首小学校の生徒たちがそばの栽培をし、収穫しました。無事に脱穀作業も終わったとのこと。GT大会でもお振る舞いできるでしょうか。どうですか?すてきなところでしょう?

中山平地域南原地区では4月から11月の毎月2回、「日曜山村学校」が開かれます。校長の上野建夫先生は、本大会の企画委員でパネリストでもあります。都市の方々に農村のすばらしさを知ってもらうとともに、消費者が自ら田んぼや畑で汗を流すことにより、食の安全や安心に対する価値観を再認識していただける機会となることでしょう。自分たちで栽培した大豆で仕込む味噌は格別の味です。
→無農薬栽培の田んぼには、アイガモが。いっしょに田んぼへGO!

鳴子ツーリズム研究会も立ち上がり、GTを含めた今後のツーリズムのあり方を、セミナーなどを通して模索しています。
→民俗研究家 結城登美雄氏のセミナー。大会の実行委員長です。大会のテーマであります「旅は他火」ということを学びました。もっと知りたい方は大会第1分科会へどうぞ
そのほかにも、「鬼首 鬼楽里(きらり)ふるさと体験」や「ブルーベリー摘み取り農園」、川魚の「キャッチ&リリース」など、いろいろな試みが行われています。まだ発展段階ですが、確実にファンが増え始めています。今後の鳴子にご期待下さい。
鳴子の新しい過ごし方「鳴子スタイル」のホームページものぞいてみてください。
http://www.town.naruko.miyagi.jp/tourism/
