農林観光課の安部さんから「はやかわさん、来ちゃいました〜」のコールが突然入りました。安部さんが来ちゃったのは、中山平西原の山奥。上野さんの焼畑です。
民俗研究家の結城登美雄さん(現代農業増刊号にほぼ毎号執筆)の話に触発されて、昔とった杵柄、ものの見ごとに焼畑ができあがりました。8月のことです。
育てているのは赤白のカブとユリ菜。耕さなくても、草灰の栄養分だけでちゃんと野菜ができるんですね。不思議です。 ↑焼いてます

→焼畑終了。この後姿、現代農業風ですね。かっこい〜!
上野さんとお電話が繋がりました。
早川:「始めまして。大会事務局の早川です。上野さんのお話、安部さんから伺ってました。今度畑に遊びに行ってもいいですか?」
上野さん:「どうぞ野菜たちに挨拶しに来てください。おいしくなって待ってますから」

上野さんのお人柄が出ていて、私は西原に飛んで行きたくなりました。その後安部さんからは収穫したてのカブちゃんたちをおみやげにいただきました。も〜さいこ〜でしたよ。ツーリズムは他人の火にあたること。旅は“他火”であり、“ひと”であるなぁとしみじみ感じました。
上野忠志さん。昨日ご紹介した「日曜山村学校」上野建夫校長のお父さんだったりします→

雪渡りのお話
ドラマといえば、こんなところにもありました。
鳴子にはなぜか昔から酒蔵がなかったのです。
川渡温泉駅前にある高橋酒店の5代目・高橋佳弘さんは、子どもの頃からお客さんに「鳴子の地酒は?」と聞かれても、隣町のものしか紹介できないことに歯がゆさを感じていたとのこと。それなら自分たちで地酒を作ってしまえ!と仲間たちと一緒に立ち上がりました。
古くからの知人、中鉢利彦さんの田んぼで収穫した酒米「蔵の華」を使い、仕込みの水には花渕山伏流水(おじいさまの実家である上鳴子横谷石材店の地下水)を使用。高橋さん自らが筆をとったオリジナルのラベルで、2〜4月で400本限定。約100名の会員が春のおとずれと共に新酒が届くのを首を長くして待っています。しみゆきしんこ、かたゆきかんこ...
中鉢利彦さんのお母さんです。酒米「蔵の華」は鳴子初収穫です! ↑

高橋さんの物語に感動したシンガソングライターの高橋佳生さんが、作詞作曲をした「雪渡り」が10月21日にCDリリースとなります。
ひとりの気持ちがたくさんのひとのこころを動かして、次々にドラマが生まれていくんですね。日々いっぱいの感動に出会いたいです。
「純米の会」を紹介している仙台の居酒屋さん「地雷也」さんのHP
http://www.jiraiya.com/pc/yukiwtari/yukiwatari14.html
高橋酒店
http://www.jalan.net/kanko/SPT_176530.html
店内には宮沢賢治先生の絵本コーナーや、賢治先生のお話を主題にした版画を彫り続ける佐藤国男氏のギャラリーもあります。どうぞ遊びにきてください。
