2004年10月02日

第2回 全国GTみやぎ鳴子大会事務局 早川真理さん 7日目最終日

欧州のグリーン・ツーリズム事情?

最終日の今日は、私が見てきたヨーロッパのGTについて少しお話したいと思います。

1997年度の1年間、(社)国際農業者交流協会の農業研修制度でスイスに行きました。自分で農村レストランのようなものをやってみたいと思っていた私は、自給自足している小規模複合経営の農家で研修をしたかったことと、本場のGTを見てみたかったからです。
帰国後しばらく観光農園などで仕事をしていましたが、機会があり再び欧州の地で学びの場が与えられました。そのひとつが写真にあるフランスはブルゴーニュ地方の Chambres d'Hotes(フランス版B&B)"La Chaum"での2か月間です。"La Chaum"は農家民宿ではありませんが、古い農家を改築した美しい民宿です。
ブルゴーニュ地方はワインがおいしいことで有名ですが、ロマネスク様式の築1000年以上経つ教会がそこここに建っている有名な観光地でもあります。お客さんは国内はもちろん、スイス、ドイツ、オランダ、ベルギーなどから訪れ、平均5日ほど滞在していきます。サイクリングやハイキング、庭でのんびり読書を楽しんだりして過ごします。私もオフの日はお客さんにドライブに連れていってもらったりしました。

 愛犬のショメットがいます。毎日散歩にでかけていました。↑


7名定員のジットに1週間宿泊しても、1部屋250ユーロ程度です。これだったら家族で過ごしてもあまり家計に影響しませんよね。日本のツーリズムの問題のひとつは宿泊料が高いということもよく言われることです。

日本でもこれからは農村の風景や食をのんびり楽しみ、その土地のひとたちとの交流が目的となるような旅のスタイルに移行していくでしょう。GTが与える“癒し”の大きさにさらに気付かされることとなると思います。

→Gites de France加盟の民宿。Gites(ジット)はアパートメント形式の自炊ができる部屋です。各地域ごとにパンフレットがあり、料金や施設内容、通じる言語がわかるようになっています。この看板を目指して旅をするのも楽しみのひとつです



ボン近郊の山中でをハイキングしている途中に、養蜂をしながらハチミツやキャンドルなどを直売しているお店がありました。実際に蜂の巣に指をつっこん試食させていただいたのですが、ほんのり温かく、花の香がふんわり漂うハチミツに、しばしうっとりさせられました。品質の良さはもちろんですが、ドラマがあれば購入意欲がさらに湧くというものです。

→ドイツはフライブルクの語学学校にいたときに、マーケット(市)で見つけた蜜蝋キャンドルです。ひとつ3ユーロくらいから。蜜蝋キャンドルは長持ちして、いい香りがします。これも立派な農産物ですね

日本では山形の朝日町の「ハチ蜜の森キャンドル」で購入可能です
http://www.mitsurou.com/index.html



→スイスの首都ベルンでは毎年11月に「玉ねぎ祭り」が開催されます。玉ねぎのリースやお人形たちがところ狭しと並んでいます。写真にあるものも、カボチャや卵の殻などで作られた作品です。こんなおみやげもすてきですよね

スイスの農家は秋になると、この2色の小さな玉ねぎとドライフラワーで編んだカラフルなリースで家の中が美しく飾られます。春から秋にかけては、花いっぱいのガーデンと窓に置かれたゼラニウムなどのポットが、古い農家の家々を彩ります。自分の寝る間を惜しんでも家を美しく保とうとする農家の主婦の、意地がのようなものを強く感じます。それほどまでに景観を保つことは彼らにとって重要なことです。もちろん彼らはそれを楽しみながら喜んで作業するのです。


スイスで2002年に開催された国民博覧会では、農業をテーマにした会場があり、臼で小麦粉を挽かせてもらえたり、フェルトでこんなかわいらしいひつじちゃんたちを実演販売したりしていました。厳しいといわれる農業も「楽しいものよ〜」、という夢を与えてくれます。

スイスでは農家が景観を保っているという考えがあり、厳しい中山間地ほど高い補償金がでます。それだけ農業経営も難しくなるからです。そんな中、収入を少しでも増やす手段として生まれたグリーン・ツーリズムという考えは、農家にとっても訪れる人たちにとってもお互いの利益を生み出すものです。
日本に農家民宿やレストランが増えていくことは、大変嬉しいことです。ただ、農家があまり負担のないかたちで、あるものを提供していければなお理想的です。運営をする方も、訪れるゲストも、磨き合っていければすばらしいですね。

とりとめのない文章になったしまいましたが、1週間おつきあいくださいましてありがとうございました。またどこかで(大会で)お会いできることを楽しみにしております。 早川真理

Special Thanks to:
Takuma Sawaguchi
Yuki Abe
Yoshihiro Takahashi
Koju Itagaki




posted by LJ21 at 23:30| Comment(0) | TrackBack(0) | 宮城県 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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