2004年12月30日

東京都三鷹市 朝田くに子 4日目

昨日の午後から、郷里に帰省中です。
生まれてから小学校6年生まで育ったのは兵庫県の芦屋市です。出身は?と聞かれて、「芦屋」と答えるたびに「お、お嬢さまだ」と何度、反応されたことでしょう。そのたびに「芦屋にも下町があるんですけど・・・」

芦屋には、浜側から山に向かって阪神、JR、阪急と3本の電鉄があります。みなさんがすぐに連想される「六麓荘」は阪急から山側のあたりの住宅街のことです。そりゃあ、豪壮な邸宅が並んでおりますよ。というわけで、芦屋を知る人は「何線沿線?」などと聞く人もいます。



今日、母や叔父と一緒にJRの芦屋駅に出かけたついでに、私が生まれた家や、生まれる前に父母たちが住んでいた(父と母はご近所恋愛なもんで)近辺を回ってみました。場所は阪神芦屋駅と、JR芦屋駅の中間地点で芦屋川のすぐそばです。
写真は芦屋川の橋の上から六甲の山に向かって。生まれた家があったのは、この左手の1本裏あたり。
この辺りは芦屋の中でも地震で大きな被害を受けたこともあり、あたりは一変していて、今でもある如来寺が唯一の目印です。母と叔父から、この辺りが家で、田んぼが一枚だけ庭にあって、家のすぐそばには牧場があって・・・などと聞くと仰天してしまいます。牧場ですよ!


今年、自然卵養鶏のことを調べているうちに、両親に仕入れた知識を得意になってべらべらしゃべっていたら、いとも簡単に「昔、うちでも飼っていたわよ」と言われてしまいました。だって、うちは農家じゃないでしょう!?「うさぎのふんが鶏の羽虫を防ぐと言われていて、必ず10羽ぐらいに2羽ぐらいウサギを飼っていた」とか。恐るべし、高齢者!

祖父は英語の先生だったんです。曽祖父が米相場で失敗、財産を失くしてしまい、かわいそうに思った親戚が、祖父をアメリカとカナダに留学させたという背景があります。なんでそんな財力が親戚にあったか。これがなんと木材なんです。実は曽祖父も材木商。親戚も材木商。まさに大阪の商い人たちだったわけです。建材としても、枕木、電柱、そのほかなんでも木材が重宝されたころのことです。東京の赤坂辺りにも豪邸を持っていたようで、写真で見るかぎり、「こ、これは迎賓館か?」というような洋館です。(あ、これはあくまでも本家&親戚のことですから)山があるとはこういうことだったんですね。で、曽祖父はつい米相場に手をだし・・・これさえなければ、今ごろは・・・まあ、何が幸いするかわかりませんからねぇ。


財産を失ったといっても、当時はのんびりしていて、祖父は帰国してから一族の経営する電鉄会社に就職したものの、会社勤めに合わず、私立高校の先生になり、本家のテニスコートでテニスをしたり、みんなで旅行に行ったり、戦争まではとってもほんわか過ごしていたようです。谷崎潤一郎の「細雪」を読んでいると、なんとなく父や祖父母の暮らしがぼんやりわかるような気がします。そうそう、谷崎夫妻は芦屋市宮川町に住んでいたこともあります。(芦屋市伊勢町には谷崎記念館があります)。私は宮川小学校卒です。

祖父は戦後、占領軍の通訳などを少しだけやっていたりしましたが、結局、海外に行くことなく、92歳で亡くなりました。「アメリカに行ってみたいなー」と懐かしがっていた様子もなく、祖父にとってアメリカとは何だったのか、大正時代、祖父が見たアメリカとはどんな国だったのかを聞かずにいたのが今になると残念です。
亡くなる間際まで、英語の個人レッスンをしてあげたり、英語で手紙を書いてきたり、ちょっとした冗談を英語で言ったりして、楽しんでいました。最後までほのぼのした、まるで欲のない人で、大好きな祖父でした。私が子供のころに接した今は亡き親戚の人たちはみんなほのぼの系で冗談ばかり言いながら、生活を楽しんでいました。この人々が私にとって芦屋人のイメージです。残念ながら、六麓荘じゃないんです。

写真は今のJR芦屋駅周辺です。地震でほぼ全壊した駅も今では賑やかな駅前としてすっかり蘇っています。



久しぶりに会えた叔父の家のピレネー犬はなちゃんとハグ中。
「覚えていてくれたのねー」
感激しているのは私だけ?




posted by LJ21 at 23:58| Comment(0) | TrackBack(0) | LJ21事務局担当 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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