2005年01月09日

7日目 川崎市高津区 浦嶋裕子

やっと7日目!今週は、ずっと東京、さらに内勤が多かったので、なかなかネタを考えるのに苦労しましたが、無事に最後の日を迎えることができました。めでたし、めでたし。
今日もまた家でずっとパソコンとにらめっこだったので、買い物に出掛けたついでに撮った川の写真から始めたいと思います。



すでにご紹介しましたが、我が家は、多摩川のすぐそばにあります。住む場所を決めるときに、川のそばを条件に探しました。以前住んでいたのも、やはり多摩川の脇でした。例のタマちゃんが最初に出現した丸子橋のすぐそばです。ただ、タマちゃんの登場の事実を熊本県の水俣で知って、帰ってきたときはすでにタマちゃん引っ越し後。ものの200mも離れていないところに暮らしながら、結局この目で一回も見ることなく、タマちゃんは去っていってしまいました・・。
整備が進んだ下流部の川ではありますが、人工的な空間に囲まれている都市のなかでは「自然」を感じることのできる貴重な空間です。とにかく、ゴミゴミとしたまちなかで、大きな空が見上げられる場所、そして高層階でなくても山が遠望できる場所は、わたしにとってとても大切です。



今は寒いので人はまばらですが、暖かくなると、夥しい人が集まり、思い思いに河原で楽しんでいます。多摩川近くに暮らしはじめたのは6年前ですが、当時とくらべてその数は確実に増えています。まち中で遊ぶだけではなく、かといって遠出をしてアウトドアを楽しむというのとまた違って、日常の中で肩肘張らずに自然と親しみたい人が確実に増えているのでしょう。(この写真はおととしの冬に撮った、タコあげ大会のようなイベント時の写真です)


なぜ、川のそばに住まいを求めたかは、今の仕事に大きく関係をしています。今から8年前、地元学提唱者の吉本さんと岩手の陸前高田市で衝撃の出会いを果たしました。いきなり車の助手席に座らされ、陸前高田の海、山、川、を走り回り、「あれは何だ、これは何だ」と矢継ぎ早の質問にずいぶんとたじろぎました。そのひとつに、道の話があります。川沿いの道を走りながら「この道はなんだ?」と聞かれ、「えー、県道ですかね」と答えたら、「そういうことじゃない」と言われ、そこが川の道であることを教えてくれました。今は重機があれば、どこにでも道をつけることのできる時代ですが、人力しかない時代、道は山の尾根筋と、川や谷沿い、そして海岸沿いが主な道でした。新しい技術によってつくられたものを「はいで」いくと、風土に寄り添った暮らしのカタチが見えてきます。なぜ集落は、この場所に集まっているのか、なぜここに神社があるのか、すべては自然の恵みによって暮らしてきた幾世代にもわたる生活の積み重ねなのだということを実感しました。(写真は三陸の海の道)
私が、現在暮らすこの地域も、当たり前ですが、昔と比べると大きく変わっています。現在の246号線は、大山詣でのための大山街道と平行して走っていますが、その街道を行き来するために多摩川のほとりには二子の渡し場があり、宿場や遊郭などもあったと聞きます。周辺には、梨畑などの果樹園や畑が広がっていたそうです。そして多摩川だけは、山梨県の笠取山水干から、羽田河口まで、昔と変わらずゆうゆうと流れ続けています。私は、もちろん見たこともない風景ですが、そんな「なつかしい」往時の二子玉川周辺の記憶をとどめる川のそばに暮らすことは、私にとってとても大切なことです。



地元学と出会って以来、日本各地へ訪れる機会が増え、今の時代にもちゃんと残っている多くの「なつかしい」風景に出会いました。おそらく200年前と大きくは変わらない、周りの自然に馴染んだやさしい風景。冬にもなると、軒先に柿や大根などが吊るされ、季節の流れとともにある暮らしが、またその風景に溶け込んでいます。季節の流れともにある生活のリズム、わずらわしいけどありがたい隣人とのつきあい、自然の恵みに感謝する心、そんな「ほっと」する地域に数多く出会え、本当に幸せだと思います。しかし、もしこのようなきっかけがなければ、おそらく死ぬまで顧みることがなかったことでしょう。
自分が良かったんだから、もっと多くの人と、このような出会いを分かち合いたい、そんな思いで始まったローカルジャンクションです。

今年の食育フェアのテーマは、ズバリ「なつかしい未来」です。今までの未来像とは、「新しいもの、遠くにしかなかったものを手に入れる」ことでした。フロンティアスピリットは、いつの時代でも求められるものですが、しかしこれからは、昔からあった身近なものを、失ってしまった大切なものを取り戻す「なつかしい未来」にも夢があると思っています。ムラのなつかしい風景やムラの楽しみを分かち合い、ともに育てていく、そんなマチとムラの出会いの場が、ローカルジャンクション21が描く「なつかしい未来」です。そんな楽しくて夢あふれる未来づくりに、みなさんもぜひご参加ください。
まずは、食育フェア「なつかしい未来」に遊びにいらしてください。お待ちしております!

来週の今頃は、「大成功!」とニコニコ笑いながら寝ていることを期待して・・・。
一週間おつきあいいただいた方、まことにありがとうございました。今後とも、どうぞよろしくお願いいたします。






posted by LJ21 at 15:46| Comment(0) | TrackBack(0) | LJ21事務局担当 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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