2005年03月21日

神奈川県湘南台 乗竹 亮治さん 1日目

はじめまして、慶応義塾大学総合政策学部3年の乗竹亮治です。
今週は僕が担当します。専門はアメリカ国内政治ですが、同時に、加藤秀樹ゼミで、日本の地方を、伝統芸能を通して活性化しようとするプロジェクトを進めています。アメリカと日本の地方というと、全く関係なさそうですが、アメリカという国も広大なローカル・エリアを抱えていて、両者を有機的に結びつけて考えることは、実は重要なのではないかと考えています。それでは、今週よろしくお願いします。
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とにもかくにも花粉症がひどい。
ウォルホウィッツ氏の世銀総裁ノミネーションよりも、ライス長官の訪日よりも、ついつい記事を追う目は、花粉飛散情報に向かってしまう。
国際政治や外交を、まるで大国同士のパワーゲームのような視点のみから語る識者がいるが、そういうひとは、花粉症に一度なったほうがよい。「大国の興亡」よりも、極めてミクロ的な花粉の「ツブツブ」のほうが脅威なのだ。「どうして現場で鼻水が流れるんだ!」と声を大にして訴えたい。

花粉症がここまでの国民病になった背景には、諸説あるようだが、行き過ぎた植林やら、行き過ぎたコンクリート化やらが関係しているのは、どうやら間違いなさそうだ。何事も行き過ぎ、やり過ぎというのはよくないらしい。「ほんの少しをお裾分けする」――そんな世間的な暮らしぶり、ありていの言葉で言えば、コミュニティー重視の暮らしぶりが、今一度必要なのかもしれない。

行き過ぎやり過ぎといえば、「トタン」が頭に浮かぶ。あの波打ったトタン屋根の「トタン」である。先日までマレーシアを訪れていたのだが、トタンだらけだった。昔ながらの雨季を考慮した高床式の水上建築がせっかく残っているのに、屋根やら壁やらがトタンなのだ。マレーシアの伝統建築には詳しくないが、例えば、ヤシの葉や芭蕉の葉か何かで、屋根を葺いていれば、ずいぶんと美しいものを、トタンが途端にダメにする。

くやしいながら、アジアではよくある光景である。粋な町並みであっても、安いプラスチック材やトタンが、そこかしこに、大いに介在していて、どうも全体として安っぽくなる。
いったいぜんたいトタンとは何なのか。彼らはどこからやってくるのか。日本の敗戦直後の写真を見ても、バラックはトタンだらけである。物はなくても、トタンはあったのである。なぜだ。

プラスチック製品と同じで、トタンも安価で便利であるがゆえに、使用されているのだろうけれど、マレーシアの一地域一地域にトタン生産ファクトリーがあるとは思えないし、どこかで大量生産されているのかもしれない。トタンの流通や生産拠点、原材料に注目しつつグローバリゼーションや近代化の波を考えてみるのも面白そうである。今度やってみたい。

なにはともあれ、トタン屋根ではなく、ヤシの葉葺きの屋根が見たかった。水洗便所に電気掃除機にガスレンジにと、近代にどっぷりと浸った環境にいる身の、身勝手な哀愁と知りながら。

さて、明日から5日ほど、「近代の象徴」「20世紀の象徴」ともいえるようなニューヨークに行ってきます。アメリカは年数度行く機会がありますが、今回は約一年ぶりです。大都会に摩天楼に喧騒に、というニューヨークですが、ニューヨーク・ローカルな暮らしぶりに密着した、「ニューヨーク・ローカル・ジャンクション」が綴れればと思います。更新は帰国後になると思いますが、どうぞよろしくお願いします。




posted by LJ21 at 14:37| Comment(0) | TrackBack(0) | N.Y | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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