2005年03月22日

神奈川県湘南台 乗竹 亮治さん 2日目

ニューヨークでは多様性と画一性が日夜闘っている。

 セントラル・パーク・ウェストに住む友人は、「スターバックスがニューヨークを駆逐している」と嘆く。大戦前からそこにあるような、昔ながらのデリカテッセンは消え、店の主人とたわいもない会話を楽しむ余韻も失せ、代わりにグリーン基調の一見オシャレなチェーン店が進出する。
 「コロンバス・サークルにもできやがった。かんべんしてくれ、ここはシアトルじゃない。」

 一方で、国内国外からの観光客や、ニューカマーたちには、マクドナルドやスターバックスは好評のようだ。故郷の味だからだ。国外からの観光客がマクドナルドに多いのは、随分と皮肉である。

 地下鉄に居合わせた日本人観光客同士が話している。英語に不安があったが、スターバックスとマクドナルドのおかげで助かっているようだ。故郷と同じメニュー。故郷と同じ味。単調な注文方法。

 ギリシャ移民街、クイーンズのアストリアまで出向いて、地元民が通う食堂に行き、わけのわからないギリシャ訛りのウェイターと、見慣れぬ料理名に格闘し、なんとかギリシャ移民の味を、ほんの少しお裾分けしてもらう。そこまでしないと幸福感を味わえない僕と、マクドナルドに通い、日々を生きる人々とで、どちらが幸せか、というと、どうも自信がなくなってしまうのである。

 ピュア&シンプル。昔ながらのLOHASな暮らし方もひとつのピュア&シンプルであるけれど、チェーン店もフェーズの異なるひとつのピュア&シンプルなのかもしれない。

 値段も味もメニューもいつもと変わらない、一見安心な暮らし方。ややもすると、そんな「安心」な人生を批判する資格はどこにも見当たらない気がしてしまうのだ。

 敵は予想以上に手ごわい。




posted by LJ21 at 02:22| Comment(0) | TrackBack(0) | N.Y | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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