今日は早朝に奥日光担当レンジャー、シカ対策担当レンジャーと戦場ヶ原に向かいました。奥日光に住む自然公園指導員からシカの出没情報等があり、彼と合流するためです。環境省のレンジャーの人数は少ないのですが、地元の自然に精通しボランティアで活動する彼らの協力を得て、よりよく仕事を進めることができます。
私たちの事務所は日光市街地にあり出発時は曇天で肌寒さを感じましたが、いろは坂の途中から雲は消え太陽が顔をだしました。

戦場ヶ原湿原の植生保護と回復のため、その中へのシカの侵入を防ぐ約15kmの柵を環境省が作ったのが4年前の12月。その中を国道や河川等が貫通するため、柵は厳密には閉じていませんが、植生の回復効果はあがっているとの報告があります。
写真は、自然公園指導員とともに上述の柵内の湿原に出没するシカを観察しているところです。

丁度、日光では東照宮の春季例大祭がとりおこなわれている中で、今日は千人行列でした。事務所にも案内があり、行事への参加は、和やかな雰囲気の中で、地元の方々と情報交換をするよい機会にもなります。
座の中で、私たちの事務所長から日光市長へ、奥日光の湿原のラムサール条約湿地新規登録に向けての地元の協力に対してお礼を伝えました。今年11月ウガンダで第9回のラムサール条約締約国会議があり、その際、日本では9カ所以上の新規登録湿地を申請することとしています。奥日光の湿原は、すでに各種報道等で紹介されているとおりその候補地の一つで、現在登録申請に向けて地元と調整をしているところです。
今日は事務所の施設担当レンジャーのうち2人が磐梯朝日国立公園に出発しました。福島県裏磐梯と新潟県鷹巣温泉に環境省の土地があり、そこで計画している施設についての地元との調整のための出張で明日戻る予定です。遠方への出張の大半が自動車での移動なので、交通安全にはくれぐれも注意しなければ。
