そこから活動が生まれ、そして地元の者と旅の者の間に信頼関係が生まれるのです。
いや、そんなまじめくさった話より、飲むために活動しているといっても過言ではありません。
常勤スタッフは9名で北海道から長崎まで、日本全国から集まった、平均年齢が20代後半の若者たちです。
この土地で見るもの聞くもの触るもの、そして食べるもの、全てが新鮮(かつ、美味しい?)なのです。
よそからやってきた若者が興味本位で地元の昔話を聞き、それを実施していきます。

地元のじいさんばあさんは、「そんなことに興味を持つなんて近頃じゃ珍しいねえ。感心だねえ」といって、知っていること全てを惜しみなく教えてくれ、再現に協力してくれます。
汚くて、きつくて、劣等感さえ持っていた昔の伝統的な生活技術が、新聞やテレビのスポットを浴び、地元の人々は先生として主人公となる。
そこに生きる人全てが、「生きる」ということを教えてくれる先生なのです。誰もが先生になれるのです。
中ノ俣という集落で行われた「牛と田かき」という伝統技術の復活イベントは、「囲炉裏で飲む」「昔話を聞く」「とにかくやってみることになる」「大きな反響を得る」「次の活動につながる」「他の地域も刺激する」という、地域資源掘り起こしの活動上昇サイクルが始まった原点といっていい活動なのです。
それは少し前まで「ただの昔の代掻き」でしかなかったのですが・・・
牛と田かきの取組みは、4年目を向かえ、今年も5月29日(日)に行われます。
今、この村では、様々な地域資源が体験企画として、町に住む人の訪問の受け皿となり、産業化し、住人が増えつつあります。
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