2005年06月22日

千葉県我孫子市 功能聡子 2日目

皆さんの中には、炭焼きさんもおられるのではないかと思いますが、今日は炭の話からはじめたいと思います。

炭といえば、森。「木炭は世界いたるところ、森林のあるところで生産されている」といわれていますが、カンボジアも例外ではありません。

統計によれば、現在、カンボジアの国土の約60%が森林といわれています。しかし、内戦が始まる前の1960年代の森林面積は75%だったそうです。戦争と無秩序な森林伐採によって、今もカンボジアの森林は減り続けています。

そのカンボジアで、環境と再生可能エネルギーをテーマに活動しているイワンさんからメールが届きました。出会った頃の彼は、改良かまどの普及活動を熱心にやっていました。カンボジアの農村では、薪を燃料として使うため、かまどの熱効率をあげて、薪の消費量を減らし、森を守ることが目的でした。メールによると、最近は、活動を改良かまどから炭へと広げているようです。カンボジアの首都、プノンペンの南に位置するタケオ州に、すでに二つの炭窯をつくり、一週間に1トンの炭を焼いているとのこと。炭焼きのときに出る煙を集めて冷やすと取れる木酢液も1万リットルほどたまり、マーケットを探している、とも書いてありました。木酢液には、たくさんの用途がありますが、虫除けに利用すれば、農薬の使用量を抑えることもできるでしょう。コミュニティによる森林管理の活動の中で、質の高い炭と木酢液を生産して、森林保護と環境保全、コミュニティの収入向上に役立てることができれば、とイワンさんの夢はふくらみます。すでに、カンボジア西部のカルダモン山脈の森林2,000ヘクタールの地域に、炭焼き釜をつくる計画があるそうです。






そのイワンさんも知っている、国際炭焼き協力会の広若さん、農工大の山田さんと一緒に、益子にお住まいの高橋さんを訪ねたのは、日曜日のことです。高橋さんの農場では、竹炭、備長炭など5種類の炭を利用して鶏を飼い、抗生物質、消毒、ワクチン、ビタミンなどを一切使わないで、元気な鶏を育てています。元気な鶏から生まれた卵は、アレルギーのある人でも食べることのできる、美味しい卵です。(右の写真は高橋ファームの鶏舎と竹炭です)




養鶏は、カンボジアの小規模農家にとって、とても大切な生活の一部です。どこにいっても農家の庭先には鶏が走り回っています。また、比較的初期投資が少なく取組みやすいので、寡婦や除隊兵士を対象にした収入向上プロジェクトでも人気のメニューです。でも一番心配なのは病気。ワクチンなどの経費もばかになりません。そこで、えさや水、竹を使ったフェンス、ヒナのためのスペースの確保、薬草や微生物の利用などの工夫により、化学薬品を使わずに元気な鶏を育てる養鶏が広まりつつあります。お百姓さんたちは、この新しい方法で、鶏の死亡率が下がり、ヒナが大きく育つようになり、家族で食するほかに、市場に出して収入を得ることができるようになった、おまけにワクチンなどの余計な出費がいらなくなった、と喜んでいます。

自然の恵みをいっぱいうけてのびのび育った鶏肉は、とても美味しいです。私は、千切りの生姜をたっぷり使った生姜炒めや、ライムの漬物と一緒に煮込んだ酸っぱいスープが大好きです。いつか皆さんもぜひ試してみてください。

益子では、カブトエビを使った米作りの話も聞きました。明日は、お米の話からまたカンボジアに飛んでみたいと思います。




posted by LJ21 at 00:01| Comment(1) | TrackBack(0) | 千葉県 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
功能さん<BR>ずいぶん朝、早いですねぇ(笑)<BR>高橋丈夫さんですね?よく存じあげています。カンボジアと益子がつながるとは思ってもいませんでした。カンボジアでは、以前から炭を焼いていたのですか?
Posted by LJ21朝田 at 2005年06月22日 07:02
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