食育フェア初日、あいにくの雨でしたが、そのわりには人出が多かったように思います。「大人の食育ワークショップ」は、LJ21のスペシャリテ、「はちみつ」からスタートしました。
朝田さんの司会で、藤原養蜂場の藤原誠太さん(東京農業大学客員教授・日本在来種みつばちの会会長)による、ミツバチと蜂蜜についてのレクチャーがありました。

そのあとはお待ちかね、はちみつテイスティングです。日本各地の6種類のハチミツが、色と味の薄いものから濃いものへ順に並べられたお皿はとてもきれいで絵になります。はちみつの味わいの違いに、参加者のみなさんも納得の様子でした。
次のワークショップは、石川県珠洲のみなさんによる「あご(トビウオ)の焼干し」、「いしる(魚醤)」、「揚げ浜塩」の紹介と試食です。
「あご」は、炭火で焼いてから干すということで、この味は初体験です。あごダシのにゅうめんをいただきましたが、とても味わいのあるツユでした。
珠洲の魚醤は、イカやイワシなどを使うようですが、日本各地に魚醤の文化があり、使う魚も違います。この「いしる」も初体験の味でした。うーむ、さすが日本海側です。南方系太平洋沿岸育ちのわたしの未体験文化ゾーンの奥深さを実感させてもらいました。これは必ず実地検証しなければならない課題です。

ビオ・ワインの飲めるレストランでランチ
お昼時になり、ワークショップの試食が前菜効果として、すっかり胃袋が刺激されたので、友人と一緒に会場を出て、すぐ近くのレストランにランチに出かけました。
Oザミという老舗のフレンチで、小さな店ですが気取らずに美味しく飲み食いできる貴重な空間です。ここのワインは、ビオ(有機)系が揃っていることでも知られていて、今回も昼間っからワイン1本(+グラス)空けました・・・
前菜はカニのソーセージにピーナッツオイル。ビーツのスープは、写真のように鮮やかなピンク色で美しかったです。メインは、鴨の骨付きロースト。ビオの白ワインをグラスで1杯、そのあとビオの赤を二人で1本。雨の日のランチにしては、楽しく元気に食べてしまいました。

LJ21のにぎやかな懇親会
フェア初日が無事に終了し、LJ21事務局やお手伝いの人、それから出品している各地の方々などが集まって、近くの中華料理店の個室での懇親会に参加させてもらいました。
いままで名前だけお見かけしていた方々に会えて楽しく話して過ごすことができました。そのなかでも、「さわのはな」のお酒をいただいてから10年目にして初めてその米をつくった本人、山形県長井市の遠藤さんと対面できたので感慨もひとしお。お酒の名前と同じ「影法師」というグループ名で音楽活動をやってらっしゃいます。その他、日本各地からの総勢40名ほどで、最後に記念撮影。
そうそう、宴会中に、宮崎県日之影町の姫泉酒造の「一睡の夢」というレア芋焼酎がまわってきたのでもちろん試飲。宮崎の焼酎について卒論を書いて地元にUターンした卒業生に、うまい焼酎飲んだぜ自慢メールを送信しておきました(口惜しがっていたことは言うまでもありません)。

荻窪の宴会に1人で遠征
さて、懇親会が9時半に終わった後は、次の宴会に移動しました。料理のとても上手な某通信社の記者さんのお宅のパーティです。食育フェアで翌日の表彰式にでるために来られた北海道の管理栄養士さんやスローフードからみの方その他、初めてお会いするみなさん農と食に関連する仕事をしている人たちでした。
ここでまた美味しいものを堪能。あるじの手料理は、北海道の自然のなかで生まれ育ち、仕事で各地のうまいものを食べた、その来歴が物語る、とても良い素材をきちんと生かした、シンプルでも深い味わいのものばかりでした。ここで料理を何種類食べたか、深夜2時まで飲み食い続け。
今夜の料理のなかでも究極は、北海道釧路の「飯寿司(いずし)」。米と野菜と鮭などを漬け物状に1ヶ月から2ヶ月ほど置いて発酵させた料理です。これも南方育ちにとっては全くの初体験。北方の食文化の静かに経過する時間の旨味はただ噛みしめるだけ。素晴らしかった・・・。
