2006年02月14日

鳥取県鳥取市 家中 茂 1日目

はじめまして、家中と申します。去年の4月から鳥取に来ています。昨年度、鳥取大 学にあらたに地域学部が創設され、そこで住民組織やNPOについて担当することになりました。学部創設2年目からの赴任です。

去年の3月までは、沖縄にいました。那覇にある沖縄大学の地域研究所というところです。専攻は、村落社会学、環境社会学で、政策を考えるう えで、生活の立場から住民の創意工夫に着目する、ということをしています。生まれは東京 です。

私のいま住んでいるのは、鳥取大学から徒歩でも15分ほどの教員宿舎ですが、そこから、湖山池という湖が見えます。池という名前のついた湖としては日本でいちばん大きいと か。池と湖の違いはないそうで、もし仮に、琵琶湖が琵琶池という名であれば、それがいち ばん大きな池ということになります。



元々はこのあたりいったい砂丘地帯で、かつては「嫁殺し」といわれるほど水を畑に運ぶのに苦労をしたそうです。現在ではすっかり耕地化され て、その面影はないようにみえますが、しかし、自給用の野菜をこしらえていても、その周 囲に麦を植え、風除け、砂除けとしているのに気づきます。麦の穂を刈った後にも、茎を野菜の周囲に残してあったりします。

水の面を眺めているのはなんとも心和むものです。四季の移ろいがよくわかります。 この湖山池はなかなか風情があると思って見ています。朝、よく舟が出ています。どうみてもレジャー用の舟ではないようで、きっと湖の魚か海老を捕っているのでしょう。

鳥取の飲 み屋さんに行くと「湖山海老」というのがでてきます。かき揚げふうにしてとても美味し い。手長海老もいるそうです。湖の南側には吉岡温泉があり、そこで冬の間だけ鯰料理が食べ られるそうです。3年ほど前、琵琶湖の菅浦で鯰料理をいただきました。刺身、蒲焼き、鍋 等々。

目の前のこの湖から捕れた鯰の味をみるのを楽しみにしています。他にも、いまでは あまり市場には出回らないらしい、シラウオやシジミも捕れるそうです。今日は満月かな。 月影が輝く湖も素敵です。夏には、午前中、大学生の操るヨットが湖面に拡がっている時もあります。



そうそう、冬のいちばん寒い、大寒の日の前後に、鮒を捕ります。「いしがま 漁」といって、この湖にしかない珍しい漁で、3メートルほどの水深のところに湖底から石を 積み、寒いときにその石積みのなかの穴に鮒が集まる習性を利用した漁です。

今年は、1月21日。ちょうど車で湖岸を回り、三津という集落のところに来たところ、舟から鮒を揚げる人たちに出会いました。これが、「いしがま漁」だ!と思いました。

先週の土曜日に、鳥取市の委託研究の発表会があり、そのなかで、小学生たちが「いしがま漁」体験を発表してくれました。その舟の手配を手伝うなど、地域学部の霜田稔さんの研究室では、学生や地域の人たちが出入りして、この湖山池の自然再生に取り組んでいます。



今日は、午後から大学で、鳥取県庁の企画部と地域学部教員との意見交換会がありま した。10いくつかの政策課題をとりあげて、互いに議論を出し合あうというものです。

鳥取県は、片山県知事という改革派の知事がいて、いろいろと活発に活動しています。昨年も、 文化経済学会、鳥取自立塾、自治体学会、地域学会、学びぴあ、など、いろいろな企画がありました。そこで、片山知事の話を聞く機会が何度もあったのですが、なかなか明瞭な論理立てで、地方分権、地方自治を語っており、ずいぶん感心しました。

鳥取県全体で60万人。 鳥取市は合併して20万人。人口は少ないですが、それだけに、いくつか動きがあるとそれが連鎖していく可能性があるかもしれません。こういう地方行政上の改革が一方にあって、鳥取大学も、教育学部をすっかりと改組転換して、地域学部を創ったといえます。地域政策学科、地域教育学科、地域文化学科、地域環境学科で構成されています。高い建物がなく、落 ち着いたキャンパスです。キャンパスのなかに前方後円墳があるなんていうのもおつなもの ですね
季節がよいときは、学生が毎晩、芝生でバーベキューなどしています。




posted by LJ21 at 22:13| Comment(2) | TrackBack(0) | 鳥取県 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
家中先生、はじめまして。<BR>私は、高知で小学校の教員をしています。<BR>鳥取出身で鳥取大学の教育学部出身なので、<BR>先生のブログを読んで、とてもなつかしく感じました。<BR>キャンパスの芝生の上で、日向ぼっこをしたことや、<BR>講義中に「そこに前方後円墳があるよ!」と教えられて、<BR>ドキッとしたことなど、とてもなつかしいです。<BR>小学校課程だったので、いろいろな先生から、<BR>本当にたくさんのことを学ばせていただけた4年間でした。<BR>理科で道端に生えている野草の名前を覚えたり、<BR>図工で「手に心地良い形」になるようにナイフで木片を削ったり・・・<BR>あの頃のいろいろな体験や学びが、<BR>本当に貴重なものだったと思う今日この頃です。<BR><BR>ぜひぜひ、先生のお話をお伺いする機会がないものかと思います。<BR>今後のブログも楽しみにしています。<BR>
Posted by kyonkumi at 2006年02月15日 20:58
家中です。ブログにコメントありがとうございます。<BR>このHPを見て下さってるのですね。<BR>鳥取に昨年4月に来たばかりで、あまり土地のことを知らずに、鳥取から初めての「今週の私」を書いていて恐縮です。<BR>湖山池はいいですね。<BR>眺めがとてもよく、湖面をみていると心が和みます。<BR>温泉にもよくいきますよ。<BR><BR>3日目には末尾に、卒論発表会のことに触れています。<BR>教育学部ですと、いろんな分野の方がおられて楽しいですね。<BR>ミュージカル「ポラーノの広場」をワンシーンだけみる機会がありました。<BR>キャンパスにある前方後円墳は、平勢隆郎さんという方が、自分が鳥取大学いたときに測量したとおっしゃっていました。<BR>中国古代史の方で、いま東大の東洋文化研究所にいらっしゃいます。<BR><BR>高知には、やはり20年ほど前に行ったことがあります。<BR>しばらく四国に行っていませんが、また訪れたいところです。
Posted by ローカルジャンクション21 at 2006年02月17日 00:59
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