前回も書きましたが、番組で食育を取り上げたころは、今ほど食育という言葉は一般的には知名度も低く、
「食育?地域と関係あるの?」
「もっと地元密着の情報を提供してもらえない?」
「食育?そんなの本当に流行っているの?聞いたことないなぁ〜。」
そんな声が、いくつか耳に飛び込んで来てガッカリしたこともありました。
それでも、食育の取材は続けようと思いました。
それは、自分が2005年に1月に開催された二ッポン食育フェアを体験したからでしょう。
聞いて、さわって、体験した楽しさを、みなさんに伝えたいそんな気持ちでした。
食育をテーマに取材をしていたころは、食育基本法が成立される前後ということもあり、企業の方々の食育に対する関心度は高かったように思います。
おかげさまで、企業の食育についてもお話をお伺いする機会を多数いただきました。
みなさん、本当に熱心な方が多く独自の食育活動を展開されている企業の方々ばかりです。
そして、これがニッポン食育フェアにつながるのだから驚きですね。
そんな出会いをくださった農文協 栗田所長に改めて感謝です。
<ご協力いただいた企業の方々 番組出演順>
・カゴメ株式会社
・キッコーマン株式会社
・東京ガス株式会社「キッズ・イン・ザ・キッチン」
・株式会社ベネッセコーポレーションボンメルシィ!事業部
・農文協 食育雑誌 季刊「うかたま」

さて、ここで世田谷区の食育活動をご紹介しましょう。
一番有名な事例は、食を通じた健康づくりのモデル事業の1つ「ぱくぱく 健康キッズ&タウン」。
子どもたちと、家族、学校、商店街、スーパー、大学、世田谷区などが一緒になって、健康なまちづくりをすすめるプロジェクト。平成14年度に実態調査。平成15年度取組がスタートしたものです。
私が食育を取り上げたときは、みなさん関心がないのかと落ち込んでいましたが、実はそれは一部の方であって、世田谷区は、どこの地域よりも早く、小さなものも含めると数多くの取り組みがありました。
調べてみないとわからないものですね。
現在、世田谷区の地域では「健康づくり推進条例」が制定され、地域全体で健康づくりを推進。そのひとつの活動の中に「食」があり、世田谷区内各地をまわり「出前型食育講座」が予定されています。
先日、この「出前型食育講座」イベントが東京農業大学のキャンパス内にて開催されたので、私も参加してまいりました。大きなPRはなかったように思いますが、会場は多くの参加者の方で賑わっていました。
今年は、あと11回区内を回られる予定だそうです。
会場では、このイベントに関わりの深い、これから区内の食育活動をひっぱっていかれる各リーダーのみなさん、区の方、商店街、NPO団体、大学の先生方にお会いしました。
以前から、ラジオで取り上げさせていただいた食育活動を、もっと地域のみなさんにこの情報をつなげ、一緒に活動することができないか?と考えていたところだったので、この出会いをきっかけに、さらに発展するといいなと考えているところです。
つづく〜。
