先日はついに32度を記録。今年1番の暑さとなりました。
しかし、翌日の朝には4度に逆戻り。
体調管理が難しい気温差です。
岩泉は今の時期1回ものすごく気温が上がります。
県内でも最高気温が何日も続く事もあります。

そして梅雨が来るとまた一気に寒さがやってくるのです。
東京のむしむしした梅雨と違って涼しく過ごしやすいのですが、まだまだ
ストーブがしまえません。
夏には夏で海から湿った空気がやって来る、ヤマセという霧が発生します。
この霧がまた幻想的な風景を作り出します。

我が家は、広大な面積の岩泉町の中でも端の方の山間部にあります。
だいたい町の中心商店街から車で30分。仕事場の工房までは車で約
15分。ちょっとした買出しや、病院、大きな本屋さんには一山越えて約
1時間かけて隣の宮古市まで出かけます。
どこに行くにも森林浴。
山々の木漏れ日の中のドライブはなかなかいいものです。
家は大体小川に沿って建っています。
道もずっと川のそばを走ります。
アユや岩魚、山女など渓流にはたくさんの魚が泳いでいます。

月に何回か、子供を持つお母さん達が集まって岩泉の雑穀を使った料理
教室をやっています。
つぶつぶな雑穀を使った料理なので、つぶ研。
これまたIターンの、東京から来た女性が中心になってやっています。
雑穀は岩泉では昔から食べられていた食材。
昔貧しかったこの地域の人たちは痩せた土地でも簡単に栽培のできる、アワ
やひえ、きび、高きびなどを作り常食してきました。
山に生えるどんぐりや栃の実なども上手に利用してきました。

それから町には電気が通り、道が舗装され、車が入りだんだんとよそから
物が入ってくるようになると自休自足的な暮らしをしていた人達も生活のス
タイルを変えるようになり、同時に食生活も変わってくるようになりました。
今、雑穀などのヘルシーな食材が注目をあびてきていますがまだまだおじ
いやん、おばあやんの世代の雑穀のイメージは雑穀=貧しさという意識が
あります。自分は好きなんだけれども雑穀を栽培している事は知られたく
ない。そう言う方もいます。
東京で雑穀の料理講習を受けてきた彼女の作るあわやひえなどの料理・
おやつはそういう昔ながらの食べ方とはまた違ったイメージ。
どちらかというとおしゃれなカフェなんかで出されてもおかしくないような
美味しくヘルシーな新しい雑穀のイメージなのです。
ご飯などに混ぜ込んだり昔ながらの食べ方も好きですが、岩泉に住む若
い女性から広がりつつある、この岩泉に豊富にある食材を使った新しい
流れが今1つの形になりつつあって楽しみです。
