
実は3日目分と4日目分とまとめてアップしちゃいました。
3日坊主本領発揮です。ごめんなさい。
現在の私のテーマ”祝島”は瀬戸内海のちょうど暖流がぶつかる
場所に位置します。そのため温暖な気候で珍しい植物が多く、
牧野富太郎先生の植物図鑑にも登場しています。
その珍しい植物の一つ、コッコーですが、蔓性の植物で島の西側に
ひっそりと自生しています。数年前からコッコーの実を利用した商品
開発が島の人の手によってなされ、昔からあったコッコー羊羹に加え、
コッコーワインがその希少性もあって人気を博しています。

(写真はコッコー羊羹の看板です)
しかし自然繁殖に任せていると実のならない雄株が増えて、このま
まいくと近い将来絶滅してしまうかもしれない、という危機感から繁殖
の研究が始まりました。
そして本校での研究の結果、コッコーの実から採れる種
(種はキウイのように実の中に小さいものがたくさんできます)
から生育すると、雄株雌株の予測がつかず、結実しない可能
性が高いのですが、実のなる雌株からの挿し木によって生育
すると、100%結実することが分かりました。

(写真はコッコーの種です)
そして、挿し木や播種によって温室にてある程度まで大きくし、
それを祝島で定植する活動を定期的に行っています。
実がなるまで何年かかるか分かりませんが、本校で小さな
頃から育てた木が大きくその葉や枝を広げ、実を付けてくれる
日が楽しみでなりません。

(写真は島での定植の様子です)