これから1週間「今週の私」を担当致します。よろしくお願い致します。
今年3月に、同じ地域創造課の大先輩熊川がこの欄を担当し、群馬の魅力を十二分に伝えてしまったため、群馬県「ひきこもり系」地域振興職員としては、今回、私の地元である高崎市の魅力を個人趣味に傾いたかたちで紹介したいと思います…
群馬県の高崎市、というと、つい達磨、観音、鳥めし、ブルーノタウトなどを思い浮かべてしまうのですが、実は密かに?高崎映画祭等、映像文化の街としても力を入れている市でもあります。
その核となる(早川談)のがミニシアター「シネマテークたかさき」
メイン通りからやや外れた所にひっそりたたずんでおります。
ここを運営している母体は「NPO法人たかさきコミュニティシネマ」といいます。高崎映画祭の盛り上がりとともに設立され、映画館は平成16年12月に開館しました。
昔は多くのスクリーンが高崎にありましたが、(第1回高崎映画祭1987年には4館ほどありました)ここ数年で昔の映画館はなくなっています。
ここでは、アート系や邦画作品などが多く上映され、映像文化の発展に貢献しています。
本日のラインナップは「予感」「やわらかい生活」「ローズインタイドランド」 いつもながらの渋いラインナップであります。
ちなみに作品はほぼ一、二週間で変更、見逃すと大変です。
ただ、その危機感を持った住民は(本日)それほど多くありませんでした。
ところで、映画鑑賞後は喫茶店で休憩がとりたくなります。
喫茶店といえばコーヒー、となりますが…
邦画を見た後、和風に日本茶で映画を回想するというのはいかがでしょうか?
そんなときに良く行きます、
「日本茶喫茶・蔵のギャラリー棗(なつめ)」
(群馬県高崎市檜物町13)
日本茶を味わう喫茶店であります。
メニューは煎茶、茎茶、芽茶、荒茶、抹茶、玉露の6種のみ
そんな、靴を脱いで上がる120年の歴史ある建物はこちら
っといきなり柱ですが、実はギャラリーにも使う2階を見せて頂いたところ、ふと見上げるとこのような柱が一本、孔雀の羽の様な黒い筋。
「模様を貼り付けた柱はありますが、木そのものを使っているのはめずらしいみたいです」とオーナー談。「へぇ」と思いべたべたとさわってしまい、一瞬嫌な予感、後で聞くと結構な代物だそうでし…た…
ちなみ本日は「茎茶セット」をいただきました。急須がついており、4、5杯は楽しめます。
茎、というだけあって口から縦に一本筋が通る味わい、「くっ」とのどを通る瞬間はその筋を日本刀で綺麗に断ち切られたような感じがします。その後にかすかな香りが鼻の奥に静々と残り、「ホンとにおまえさんは嫌な人だねぇ」と笑顔でお金を渡してしまいそうです。誰にでしょうか、わかりませんが。
店内は倉を改装、テーブル等もその時に残されていた調度品などで作られています。ひんやりと涼しく、落ち着いた雰囲気を全身で感じることができ、自然と言葉少なに、おのずと目だけで楽しく会話をするようになります。ちなみに私は1人で行きました。
ふすまの模様や格子戸、床には亀模様の細工などが施されており、灯りを落とした影の中に潜む美を十二分に堪能できます。
色々見せて頂きましたが、「古い建物の魅力をわかる人もすくなくてねぇ」とオーナー談、地域資源を掘り起こし、地域の魅力を伝えることを生業とするだけに、まだまだ私も業務をがんばらないといけません。
今回、画像はわかりやすくするため、若干明るく加工しています。実際は光と影が共存するすばらしい空間です。
メイン通りを若干外れた高崎の魅力、是非お立ち寄り下さいませ。