2006年09月22日

十日町市中里地域 高橋剛(4日目)

気がつけば田圃のうえの青い空にトンボがたくさん飛んでいます。山々の緑はこれから赤やオレンジ、黄色と変化していきます。そして、雪が降ると白銀の世界となります。越後妻有は色だけでなく、匂い、音など全てで四季の変化を感じることができます。贅沢なことだと感じる今日この頃です。

さて、私のブログではこの地域で行なわれている「大地の芸術祭」をご紹介していますが、今まで文字ばかりで堅苦しくなってしまいましたので、本日はいくつかの作品を紹介したいと思います。




PHOTO1.jpg
これは「たくさんの失われた窓のために」という作品です。作家の内海昭子さんはここから見た田舎らしい原風景に心を打たれ、風景を切り取ると共に白いカーテンをつけることにより、風を感じてほしいと、この作品を作りました。その単純でわかりやすい装置に多くの人が共感し、人気の作品となりました。

1701.JPG
今回の目玉の一つであった「空家プロジェクト」の一つである「小出の家」
という作品です。越後妻有の使われなくなった古民家を銅版画の襖と格子状の根太の視覚的な床の土台で場の記憶を喚起し、未来へとつないでいく作品。地元の大人が地域の過去を調査し、井出さんと高浜さんのお二人が現在を作品で表現。子供たちがワークショップで未来の小出集落を作り上げた作品です。

A LIGHT NEST2006-1.JPG
「光の巣」という作品。ツリーハウスのような構造で、その上には竹筒で構成された球状の構造物があります。その中に入り光を見ると同時に私たちが光そのものであることを感じる作品です、森の木々、風、音、光などその場の環境そのものとマッチさせた作品になりました。


これらのように、作品は多種多様であり、それぞれの意図を持っています。約330点ある作品は、その場と何らかの関係を築き、作品として成り立っています。これらは、美術館などで単に展示する「動産美術」とは性質が全く異なり、「不動産美術」としてその場であるからこそ価値があるものです。思えばピラミッドやアンコールワットなど、世界各地に点在する世界遺産を見てもその地域の生活に沿ってできているものであり、それらが何百年もたった後に文化や芸術と見なされていったのです。その場でしか成り立たない芸術はまさにこの大地の芸術祭にふさわしい作品であるわけです。


posted by LJ21 at 00:05| Comment(1) | TrackBack(0) | 新潟県 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
高橋さん
きっとトリエンナーレの後片付けなどでお忙しいのだと思いますが、日記ありがとうございます。熱い思いが文面ににじみ出ていますねぇ!
さて、今年の作品、とっても素敵ですね。写真だけの判断になるのですが、現地で見せていただいた作品と比べて一番いいかも。窓なんていいですね。この発想が好きです。
きっと地元と外からのアーティストとの協働作業が馴染んできたのでしょうね!皆さんも写真ぜひクリックして、大きいサイズでご覧くださいね。
Posted by LJ21事務局(U) at 2006年09月22日 22:28
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