2006年09月30日

沖縄県竹富町 6日目 飯田泰彦

《結願祭初日》

今日、明日と両日にわたって結願祭です。
今日は、神ツカサの夜籠りと同時に、神前に奉納する、ブドゥリ(舞踊)・キョンギン(狂言)のリハーサルを意味する、フクミ(仕込み)が行われました。

 とりわけ、キョンギンのフクミは、初日にアリンジャ(有田屋)で行われるのが恒例です。それは、アリンジャの有田加那翁が「始番狂言」の作者であることによります。この演目が創作されて以来、集落の狂言部で上演されていましたが、昭和24(1949)年の結願祭から、作者の子孫が「ウシュマイ(御主前)」役で上演することになり、それが現在に引き継がれているということです(辻弘『竹富島いまむかし』参照)。

 午後8時、アリンジャの座敷に、キョンギンを演じる男性が中心に、先輩方、有志が集いました。公民館執行部の役職もそろい、アリンジャの当主が中心となり、神前・仏前に香を立て祈願を捧げました。その後、早速「始番狂言」「芋掘り狂言」とつづきました。
明日が本番で、今日はリハーサルということ以上に、神事がすでに始まっていることを、充分に告げる演技でした。

 演目を終えると、先輩方からの細かな演技指導や、日程の確認がありました。
 明日は、午前11時にアリンジャに集合し、化粧・着付けを済まし、再びアリンジャの座敷で上演したのち、結願祭の会場である清明御嶽にむかうとのこと。

《秋の星空》

ここ2、3日は曇り空ですが、最近、仕事からの帰り道、夜空を眺めるのが楽しみです。

星ばかめ しかまぬかいり道
なぐさめひーすや
とばるま 唄たんか
ンゾーシヌ バヌガマリヤ

 これは、八重山歌謡のひとつである、トゥバラーマにのせてうたわれた歌詞です。「星をいただいての仕事からの帰り道は、トゥバラーマによってなぐさめられ、勇気づけられるよ」とうたっています。

アリンジャからの帰り道、東の空には四角いペガサス座、北の空にはカシオペア座が確認できました。もうすっかり秋の星空です。
八重山地域では、ムリカ星(スバル)を観察して、種子取祭の日取りを決定する基準としていたことも、史料からうかがえます。そのための星見石も各地にありました。ちなみに、スバルのことを、ムリカ星のほか、竹富島では「ウルルシ星」という呼称もあります。

 竹富島では、現在、登録有形文化財である、「なごみの塔」の前の赤山公園の敷地内に星見石がみられます。もともとこれは、与那国家の畑にあったもので、現在の場所に移設されたということです。この星見石も、八重山各地のものと同様、天体の観測を行うにあたって、どのように用いられたのか、具体的にはわかっていません。

竹富島には、星砂の伝説があり、古謡「ムリカ星ユンタ」に振付けた舞踊もあります。八重山の星空は日本一といわれますが、そのうち竹富島における星文化に注目して、見直す必要もあるかと思います。
それによって、さらに竹富島の輝きは増すことでしょう。


ラベル:結願祭 竹富島
posted by LJ21 at 00:00| Comment(0) | TrackBack(0) | 沖縄県 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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