ジョブカフェ事業とは、若年者を(概ね35歳未満)を対象に、地元産業の活性化に貢献できる人材を育成することを目的とした事業です。
具体的には、カリキュラム・テキストを開発し、それを実証するためのセミナーを開催するものです。
現在、私がお手伝いさせていただいている分野は、観光に関する分野(県北地域観光学コース)で、5日間(1日6時間)の中で、長崎県の県北地域の歴史・文化・観光について学んだり、社会人としての心構えや接客サービス、観光プランニングなどを学習します。
今年度中に、夏場と冬場の2回開催することになっていて、1回目は9月と10月に佐世保市(最近では佐世保バーガーが全国的に有名になりましたね・・・)で実施しました。
5日間のセミナーの中で、職場見学の日を1日設けていますが、今回は「西海パールシーリゾート」というクルージングや水族館などが楽しめる体験型観光施設を見学しました。ここは、佐世保市の西部、西海国立公園である九十九島に位置しています。
西海パールシーリゾートはこんなところです。
http://www.pearlsea.jp/#
佐世保市では、今、エコツーリズムの推進に取り組んでいて、エコツーリズム(自然体験などにより、対象地域の自然環境や歴史文化の保全に責任を持つ観光のあり方)の考えを実践するためのエコツアーを「西海パールシーリゾート」が行っていたため、この施設を選びました。
ちなみに、昨年度はハウステンボスの見学も行いました。
実際の見学では、はじめに、施設全体の概要説明が行われ、真珠の球出し体験や牡蠣祭りなどのイベントの紹介が行われましたが、常にお客様の視点に立ちながら新しい企画に挑戦する施設の姿勢がうかがえました。
そのあとは、実際に小型遊覧船に乗ってのエコツアーです。
ツアーガイドの方から、九十九島の貴重な動植物の情報、地元の漁業関係者との共存の話など、まさに、これからの時代に求められている「エコ」への取り組みを身にしみて感じる良い機会となりました。
受講者は観光に関心がある地元の高校生や大学生、社会人の方が大半でしたが、以外にも九十九島のことやこの施設での取り組みを知らない人が多いことにも驚かされました。
「この施設の使命として、今後は、いかに地元の人を呼び込み、リピーターとして獲得できるか、また、地元の人々や自然との共生に配慮した取り組みがいかに実践できるかが重要である」とおっしゃられていたのが印象的でした。
3日目も、同事業のセミナーの紹介をさせていただこうかと思います。