大学教員をやっていてよかったと実感するのは、各地の卒業生から送られてくる地元のうまいモノを受け取る時です。今回は、長崎雲仙の卒業生の実家の農場から、親父さんが育成したオリジナルのジャガイモ品種が3種類送られてきた。それぞれ農場の名前を冠して、「タワラルパン」「タワラヨーデル」「タワラワイス」という。そう、俵さんちの農場なのです。

蒸しジャガイモ&アピオス

蒸し上がったジャガイモ。ジャガイモは茹でたり焼いたりもおいしいですが、手間がかからずおいしさが逃げないという点で、蒸す方式がわが研究室の定番になっています。2種類の赤いタワラジャガイモに、小さな粒は、アピオスというマメ科ですがイモのような食感、四万十川流域の窪川町の道の駅で仕入れてきたものです。
ジャガイモでモンドール
このホクホクのジャガイモを、モンドールというトロトロのチーズにつっこんですくって付けて食べるのが最高なのです。そのままでチーズ・フォンデュ状態のトロトロで食べられます。このモンドールというフランスの山間部のチーズは、カマンベールよりも二回りぐらい大きい円形で、冬の季節だけ作られ(食べられ)ます。貴重で価値の高いチーズだけあって、お値段もかなりのものです(その強烈な匂いもかなりのものですが)。若手教員の懐にはつらいですが、まあこれも、学生たちにホンモノを知ってもらうための教育の一環です。
さて、安ワインで乾杯!

ホンモノの味を勉強しつつあるうちの学生たちは、とても食欲旺盛で、食べたことないものによろこんでチャレンジします。いまの大学生全般を見ていると、ほんとに食欲がないなあ・・・と思うことが多いですが、おいしいものをみんなで楽しく食べた経験が少ないというのも原因の1つでしょう。おいしいものを食べるだけではなく、それを楽しく食べる場をつくることがいかに大切か、うちの学生たちの食欲を見るたびに痛感します。
こうして身銭をきった教育が、いずれは各地のおいしいものとなって返って来る・・・いえいえ、彼らが各地で地域のホンモノの良き理解者や支持者、あるいは生産者になって地域に貢献してくれると思えば、一級品の食材代や酒代など安いものですし、なにより教員冥利につきるというものです。
私も野崎という姓でして、現在、鹿児島県出水市でじゃがいも栽培をしてます。
エーザイ生科研で年一回土壌検査を行い、ミネラル栽培じゃがいもを生産しています。
土地柄が霜が降りない地区でして、11月頃植え、3月〜4月に堀ります。
ちなみに、お勧めは、一度軽く茹でたあと、炭火で皮がコンガリなるまで焼いて、バターや塩などお好みの味で食べる♪
いけます。花見時期にBBQでしてます。