2006年12月09日

秋田県北秋田市 6日目 鈴木奏子 「秋田県では」

 
 こんにちは。今日は食から離れて、地域づくりという観点から秋田県の取り組みをご紹介します。

 国際教養大学と秋田県農林水産部農山村振興課は、平成17年度より「Akitaふるさと活力人(かつりょくびと)養成セミナー」を実施しています。
 セミナー実施の背景には、全国の中山間地域においては過疎・高齢化・人口減少などを進行していますが、このことだけが問題なのではなく、この進行によって地域の共同、地域に蓄積された環境・文化・伝統・生活などの資源が徐々に進行・消滅の危機にさらされ、住民の地域に対する愛着や誇りが薄れることですが、しかし一方では、地域活性化への動きも活発で、特産品の開発、高付加価値作物の植え付け、産直システムの構築、イベント開催、グリーン・ツーリズムなとが全国で展開されてきています。
 このような活性化を目的とした諸事業の成否の鍵を握るのが「仕掛け人、または、地域コーディネーター」であることから、セミナーでは農山村地域の自然・伝統・文化・人的資源を持続的に活用し、地域ぐるみの活性化を担う地域コーディネーターの養成を目的に実施されています。
 県内から24名(男性16名・女性8名)、行政関係、森林組合、観光関係など様々な職種の方々が受講生としてセミナーに参加し、現在2年目となっています。

 国際教養大学の先生方から、講義、ワークショップ、計画策定、協同学習などを受けたことを踏まえて、17年度は、阿仁で受講生が企画立案したイベントを地域の方々と一緒に取り組みました。2月の厳しい阿仁の冬・雪をプラスにとらえて、国の重要無形文化財の異人館でのジャズライブや街をスノーキャンドルで飾るなど、地域住民とセミナー関係者の協力のもとに開催しました。限られた時間の中ではありましたが、地域の方々からは「今までの雰囲気とは違う阿仁で、すごくキレイだった」「子供から大人まで参加できて楽しかった」など、1人の力が集まってみんなの力となりました。
 
 iginkann.jpg
 異人館でのジャズライブ
 
 kyan1.jpg
 スノーキャンドル作り
 
 kyan2.jpg
 スノーキャンドルの点灯 
 
 kyan3.jpg
 スノーキャンドルストリート
 18年度は、講義やワークシヨップとともに、仙北市田沢湖にある「思い出の潟分校」を拠点として地域の方々と一緒にワークショップに取り組んでいます。
 この潟分校は、田沢湖畔の潟集落、大沢地区と田子ノ木(たっこのき)地区の中間に位置していた、旧生保内(おぼない)小学校の分校で、昭和49年に廃校となった学校です。廃校後しばらくは集会所などとして利用されてきましたが、老朽化が進み取り壊しの話も持ち上がっていました。
 この分校の卒業生の1人である千葉佐喜子さん(潟分校の管理人でもあり、セミナーの受講生)が、このまま分校が消えてしまっては・・・という思いから、山形県の金山小学校谷口分校への研修で、廃校を地域の新たな拠点とする試みに共感。しかし予算が・・・というところへ、乳頭温泉郷「鶴の湯」の佐藤社長が分校の修復に名乗りをあげ、私財を投じて2年がかりで修復し、平成16年から「思い出の潟分校」としてよみがえり、一般公開されています。

 現在、分校の運営は集落が行っていますが、運営するうえで悩みを抱えていた千葉さんの話を聞き、18年度は潟の地域を考えるワークショップを行っています。ワークショップではセミナーの受講生が全面にでるのではなく、あくまでも地域のサポートとして。地域の方々も積極的・前向きですので、一緒に潟の集落、潟分校がよりよい方向へ向かうように一緒に取り組んでいます。
 ※実は今日の午後から、潟集落の方々とセミナー受講生が一緒に集う会があるので行ってきます(笑)

 私もセミナーの受講生として参加していますが、国際教養大学の先生方、秋田県、そして担当している農山村振興課の方々の秋田県に対する考え、思い、熱意、セミナー受講生の取り組む姿勢、モチベーションの高さなど、毎回参加して話を聞いたり、意見交換する中で得られることはとても多いです。それぞれの地域で悩みを抱えながらも、地域を元気にしたい、地域をいい方向へという思いはどこも一緒であるということ。そして、地域を元気にするのはやっぱり「人」であるということ。

 ここで、昨年の第1回目のセミナーで、国際教養大学の熊谷先生が挙げた、活性化の鍵を握る活力人に必要な要素は・・・

 1.客観的な視点
 2.独創性
 3.調整力
 4.情報発信能力
 5.地域に根付いている
 6.地域内流通システムに関心
 7.バイタリティ
 8.好かれる
 9.人脈力
10.将来を考える
11.自ら楽しむ

 このことを見た瞬間、「私には・・・みんな足りない」とショック、これからセミナーやっていけるのかと不安になったことを今でも忘れられません(笑)

 しかし、セミナーを受講していく中で、地域コーディネーターとして全部備えられるようになればそれはそれで素晴らしいことでありますが、1人が全部できなくても、2人、3人・・・集まった仲間が備わっていて、取り組んでいければ地域をコーディネートしていくことができる。むしろ、こうでなければならないなあと私は思っています。

 「人が人を呼び、つながっていく」
 なんだか元気がでてきました。もう少しがんばれそうな気がしてきました。



posted by LJ21 at 16:07| Comment(0) | TrackBack(0) | 秋田県 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
コメントを書く
お名前: [必須入力]

メールアドレス: [必須入力]

ホームページアドレス:

コメント: [必須入力]

認証コード: [必須入力]


※画像の中の文字を半角で入力してください。

この記事へのトラックバック

広告


この広告は60日以上更新がないブログに表示がされております。

以下のいずれかの方法で非表示にすることが可能です。

・記事の投稿、編集をおこなう
・マイブログの【設定】 > 【広告設定】 より、「60日間更新が無い場合」 の 「広告を表示しない」にチェックを入れて保存する。


×

この広告は180日以上新しい記事の投稿がないブログに表示されております。