地域によってまだまだ捕り方もあり、呼び名も変わりますが、大内山地区ではこんな感じです。
しかし、ウナギはそう簡単に捕れる魚ではありません。護岸工事やダムなどによりウナギの棲家が奪われたり、シラスの乱獲なども関係しているのかもしれませんが、昔に比べ捕れる数がかなり減少しました。60〜70歳代の名人と呼ばれるような方々に聞くと、昔はモウジに5〜6匹も入ったことがあったそうです。また、ウナギは夜行性なので昼間はほとんど石の間や穴の中でじっとしていて、夜になるとエサを求めて穴から出てきます。
それにウナギは9〜10月にかけて海に下り、4〜6月にかけて川に上ってきます。上ってくるときは水の無いところや山の中でも這って上流に上っていくそうです。実際に山の中や岩の上を這い上がっていくところはテレビでしか見たことがありませんが、小さなダムの上流の谷や、山奥の谷の工事現場の床堀作業中に出てきたところを見たことがあります。ウナギの生態はまだ解らないことが多いようですが、川に来てからのウナギのことはやはり地元の名人達に教えてもらうのが一番です。習性や棲家を熟知していないと簡単に捕獲できるものではないので、様々な工夫をして捕りにいくのが面白いのです。食べても養殖物とは比べ物にならないほど美味しいですし。
各地域に暮らす名人達は皆、口をそろえて言います「昔の川は良かった、今はぜんぜんウナギなんかおらん」と、確かにその数は激減しましたが、皆無ではありません。ウナギだけではなく、その他の生き物も。すぐには無理ですが、昔のような清流を取り戻したいものです。
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