2007年02月03日

東京都新宿区 大江正章  6日目

 12時まで寝ました。1週間分の寝だめですね。二度ほど途中で目が覚めたけれど、起きる気にはなりませんでした。
 14時に千葉駅へ。きょうは1年前に脳出血で倒れた明石書店の友人のお見舞い。彼の同僚や業界の仲間7人で行きました。倒れてから半年以上も意識不明で、正直もうダメだろうと思っていたのですが、少しずつ呼びかけに対して反応があるようになり、奇跡的に意識回復。声が出づらいそうで、しゃべるのはなかなかむずかしいものの、ぼくたちが誰かはちゃんとわかりました。左手は動かせるようになり、食事も自力でするように努め、リハビリも少しずつ始めているとのこと。なんとか、元気になってほしいものです。
 彼と出会ったのは アジアの本の会。 

 アジアに関する本を出版している出版社10社で94年に結成されました。現在の加盟社は16社。大半が従業員10人以下の小・零細です。バブル期から90年代なかばまでは、業界には多少のアジアブームがありました。東南アジア関係の本が増えたのもそのころです。最近はなかなか売れません。それでも、地道にこだわりの本や全点リストを創り、大型書店でのフェアや中規模書店での長期セット(1年間、本を委託して並べてもらう)を行ってきました。

 コモンズでは、アジア関連は年に2〜3冊と多くはありません。でも、息長くメッセージを発信していこうと思っています。去年は、日本のODAを狭い国益のためではなく、平和の創出と格差や貧困を解消するものへ転換することを訴えた『徹底検証ニッポンのODA』(村井吉敬編著)や、ベストセラーになった『マンガ嫌韓流』の誤りを糺す『『マンガ嫌韓流』のここがデタラメ』(太田修・朴一ほか)を発行しました。いまは、『写真集北朝鮮の日常風景』を準備しています。これは韓国のジャーナリストが90年代後半から、北朝鮮のふつうの人びとの生活風景を隠し撮りしたものです。拉致問題一色に塗り固められ、あたかも「悪魔の国」かのように報道されていますが、同じアジアの一員、それも隣国として、もっとまっとうな関係を築きたいと、ぼくは思っています。その第一歩として、ありのままの状況を伝えたいと考えたのが、この本を創る理由です。

 お見舞いが終わり、飲んでいくみんなと別れて総武線快速へ。ここでまた爆睡してしまい、あやうく乗り越すところでした。事務所ではたまった雑用の片付け。ちょうど届いた業界紙に本の売り上げ推移が出ていました。96年と06年を比べると、新刊点数は約15,000点増えて78,000点です。しかし、売り上げ部数は約16,000部、売り上げ金額は約1,600億円減っています。『ハリー・ポッター』や『バカの壁』のような超べストセラーがこれには含まれていますから、いかに本の世界が落ち込んでいるかはっきりわかるでしょう。「学生が本を読まない」現象は本当にひどいのですが、もちろん読者のせいだけにしてはいけません。読んでいただくに値する本をなかなか創ってこれない私たちにも大きな責任があります。


ラベル:アジア 本づくり
posted by LJ21 at 21:31| Comment(0) | TrackBack(0) | 東京都 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
コメントを書く
お名前: [必須入力]

メールアドレス: [必須入力]

ホームページアドレス:

コメント: [必須入力]

認証コード: [必須入力]


※画像の中の文字を半角で入力してください。

この記事へのトラックバック

広告


この広告は60日以上更新がないブログに表示がされております。

以下のいずれかの方法で非表示にすることが可能です。

・記事の投稿、編集をおこなう
・マイブログの【設定】 > 【広告設定】 より、「60日間更新が無い場合」 の 「広告を表示しない」にチェックを入れて保存する。


×

この広告は180日以上新しい記事の投稿がないブログに表示されております。