家畜は牛ではなく、豚を採用することにしました。
その主な理由は、牛に比べて輸送が容易(それでも車両や船への積み替えは大変)なこと、牛より雑食性が強いこと、牛は大型化するため最終肥育までは無理で、子牛の段階で本州の生産者に転売する(本州生産者の下請け)しかないが、豚は最終製品となる食肉用肥育までして、いわゆる地域ブランド化も可能であることなどです。
気候も温暖で屋外越冬も可能なため、無畜舎で完全な屋外放牧飼育ができるのも祝島の利点です。
また祝島農業の柱は無農薬栽培の枇杷ですが、無農薬ゆえに枇杷の摘果実の飼料化による有効利用なども有畜農業の大きな魅力で、好奇心をそそられる点です。
