2007年05月12日

カフェスロー 間宮俊賢 5日目

毎週金曜日は「暗闇カフェ」の日。夜、お店の電気を消してしまい、ろうそくのあかりのなかで営業するという日です。
どのくらい暗いかというと、メニューも料理もろうそくの灯りを近づけないとほとんど見えないくらい。はっきり言って、けっこう不便です。

電気を使わないということで、暗闇カフェではBGMもありません。そのかわり、暗闇演出人という音楽家の方に毎週お越しいただき、生演奏をしてもらっています。
6年ほど前、月に一回だけ、始めたばかりのころはなかなかお客さんが入らなかったのですが、今では毎週金曜日の恒例のカフェスロー名物になっています。

CNP04062103.jpeg CNP04062102.jpegこの日の演出人は、ピアノの大友剛さん、うたの野々歩さん、ウッドベースの田中馨さんのユニット。ジャズ、ボサノバ、タンゴなど幅広い演奏で楽しませてくれました。肝心のお客さんはというと、開けてびっくりの満員御礼。あたたかくて優しい暗闇の空間の裏側で、お店スタッフは最後までてんやわんやしてました。

夜の闇の中で小さなあかりを囲んですごしたり、そのなかで音を奏でて遊んだり、というのは何だか不思議と懐かしい感じがするみたいで、多分僕たちの、古い古い記憶とつながっているのだろうと思います。暗闇カフェのあとお客さんがいつもすごく柔らかい、くつろいだ表情で帰っていかれるのが印象的です。

暗闇カフェの誕生には、アメリカのブッシュ政権のエネルギー政策に反対する呼びかけ等も深くかかわっていて、その辺りのいきさつも毎週、演奏が始まる前にお店からお話しているのですが、そういう理屈は抜きにして、まずは暗闇の空間を楽しんでもらいたいと切に思っています。

コーヒーにしても同じことで、鉱山開発の話など抜きにして、カフェスローの空間でコーヒーのおいしさをただ味わってもらいたい。それを体が気持ち良いと受け入れたときに、その背景にあるメッセージは必ず人の心の深いところまで届くと僕たちは信じています。

決してメッセージを頭ごなしに押し付けることなく、お客さんの身体感覚を信頼し、そこにすべて委ねるということ。僕たちスタッフのもっとも大切な信念のひとつであり、カフェスローがカフェの姿をしている理由でもあります。


posted by LJ21 at 22:59| Comment(0) | TrackBack(0) | 東京都 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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