2007年05月14日

フォトメッセージマガジン『日向時間』 藤木テツロー1日目 【宮崎県高千穂町】

初めまして、フォトメッセージマガジン『日向時間』という写真雑誌を、宮崎県の高千穂町という山村から発信しております藤木テツローと申します。どうぞ、宜しくお願い致します。

まず始めに、私の仕事であるフォトメッセージマガジン『日向時間』を中心にこの一週間が回っていきますので、この雑誌の趣旨についてご説明させていただきたいと思います。

『日向時間』とは宮崎の言葉で、のんびりしていると言う意味も含めて『時間にルーズ』という意味として使われます。しかし、時間とは何なのか?何のためにあるのか?と、考えた時に、人間が決めた『時間』というものを寸分違わず守れるのは、人間が造り上げた機械的な世界の中だけのことであり、機械的な世界に流れる時間と、自然の中で流れる時間とでは、そもそも時間軸が違うと考えます。

宮崎は百姓の国です。台風の日に草を刈る人はいません。雪の降る日に種を蒔く人はいません。宮崎に住む私たちの祖先は、季節の変化を敏感に感じ取り、その日の天候、その時々の自然環境に合わせて、ひたむきに働いて生きてきたのだと思います。すなわち『日向時間』とは、自然に寄り添って生きる宮崎の生活のリズム『郷土の時間』だと思いが至るようになりました。

凄まじい速さで進む現代の社会の中で、目先の効率化と合理化は、私たちの暮らしの土台である自然をも飲み込み、数多くの伝統と文化が遠い過去の遺物となってしまいました。村々は発展してきたのではなく、衰退の一途をたどってきたように思います。それでも宮崎には、脈々と流れる『日向時間』の暮らしの中で、豊かな自然、伝統と文化が息づいています。そういう時間をしっかりと紡いできた人たちがいます。大切なものが見えにくい現代にある今こそ、『日向時間』再考のとき。大切なものが何なのかということをしっかりと見つめていきたいというのが、フォトメッセージマガジン『日向時間』の趣旨でございます。

具体的に中身についても、触れたい所ではありますが、一週間ありますので、おいおいということで宜しくお願い致します。

さて、それでは『今週の私』について、さっそく入らせて戴きたいと思います。

今日は、ローカルジャンクション21の理事もなされております、森千鶴子さんが、直々に私のご指導に参られました。と、言うのは半分冗談で、高千穂町の隣町にあります五ヶ瀬町の宮崎茶房というお茶農家に一緒に行って来ました。私は宮崎情報発信『パワナビ』というインターネットサイトのレポーターもしておりますので、その取材もかねてであります。
宮崎茶房は、有機農法、無農薬に取り組み20年近くになります。全国的には煎茶が主流でございますが、ここ五ヶ瀬町、高千穂町は釜炒り茶が主流でございます。釜炒り茶は香りを楽しむお茶でございます。

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お茶の香りを楽しむ、宮崎茶房の宮崎亮社長と、森千鶴さん

工場では朝、摘んだばかりの一番茶が香り豊かに炒られておりました。主人である宮崎亮さんは、釜炒り茶の他にも、紅茶や烏龍茶、食べる緑茶まで生み出し、その商品の種類は十種類以上、そして今回、新たにさらに香りの良いお茶の製法に取り組んでおります。(これ以上は、本当に企業秘密。この話を聴いた森さんも興奮気味。お茶の国・日本においても最高級のお茶になるのではないでしょうか。)ちなみに、宮崎茶房の釜炒り茶は、すでに天皇杯を受賞しておりますので、最高級のお茶といっても過言ではないでしょう。

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別の町からお茶の修行に来ている田宮裕輔さんと、宮崎さんのお母さん

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年代もんの竹ザルを見て、大興奮の森さん

五ヶ瀬町は人口約五千人の山村でありますが、大変活気のある町でございます。特に、宮崎茶房があります桑の内地区というところは、『夕日』をシンボルに、農家民泊を始めてとして、夕日の里フェスティバルという祭りを行なうなど、平成十八年度地域づくり総務大臣表彰(地域振興部門)を受賞しております。『日向時間』の冬号でもインタビューさせて戴いておりますので、ぜひ読んで戴きたい。十数年前までは閉塞感に満ちていた桑の内地区が、今では日本を代表する元気な村に変わった。夕日の里づくり推進会議会長の後藤福光さんのお話、行動力は、日本の山村に希望の光を与えるものだと思います。


後藤福光さんのお話を、少しだけ紹介させて頂きます。

開発せんで開発した。開発すべきは心の開発。

「逆過疎の解消って言いよるっちゃけど、ここは経済と人口の過疎になるたい。でも、都市部は自然と文化、人情の過疎なとよね。これを互いにサポートしあうっていうのがグリンツーリズムじゃないかなと思うったい。全体が元気になれば一番いいこっちゃ!」

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バリカンのような機械で摘んでいく。奥に見えるのが阿蘇山 

ということで、お騒がせの宮崎県から、さらにお騒がせの『日向時間』藤木テツローがおくります、ローカルジャンクション21・『今週の私』。こんな感じで参りますので、宜しくお願いいたします〜!

フォトメッセージマガジン『日向時間』HP (ご注文もこちらから、承っております)

『日向時間』冬号 高千穂の夜神楽の写真

『日向時間』冬号 五ヶ瀬の夕日、高千穂の月、新富の朝日

パワナビ『日向時間とスローライフ』 (筑紫哲也さんに、インタビューをしました)

ラベル:宮崎県 高千穂町
posted by LJ21 at 22:44| Comment(3) | TrackBack(0) | 宮崎県 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
どーも。五ヶ瀬ではお世話になりました。私がテツローさんに写真の撮り方を学びに行ったのに、写真をとられてばっか(笑)
後藤さんのお言葉、深く共感します。グリーンツーリズム、横文字だし、ヨーロッパの影響を受けて解釈している人々も多い中、我が町のツーリズムを語っていらっしゃる。地域の数だけ、その形はあり、ツーリズムを行うことが目的ではなくて、その土地の人々が幸せになるための一つの手段だと私は思います。

それにしても宮崎製茶さん、楽しかった。地域の人と一緒に働いて、自分だけもうけるのではなくて、みんなで豊かになっていきたい。という宮崎さんの願いが表現されている茶園でした。

また、行きたいと思います。テツローさん、ありがとう。お世話になりました。
Posted by もりち at 2007年05月17日 20:47
いえいえ、もりちさん、こちらこそありがとうございました!

五ヶ瀬町桑の内地区、人が人を育てているので町を担う後継者がたくさんいます。
高千穂も見習っていかなければ!

また、遊びに来て下さいね〜!
Posted by 日向時間 テツロー at 2007年05月18日 09:05
藤木テツロー様、
地域の人と一緒に働いて、自分だけもうけるのではなくて、みんなで豊かになっていきたい、という宮崎さんの願いは私のところにまで届いています。西オーストラリアのバンバリーで日本食材の宅配サービスをやっています。先月より注文リストに宮崎茶房様のお茶を載せさせていただいています。オーストラリアの方においしい宮崎様のお茶を飲んでもっと健康になってほしいです。
Posted by ハウゲン千草 at 2009年05月05日 14:07
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