2007年06月12日

新潟県十日町市松之山 田辺慎一 1・2日目

 人口3000人弱、65歳以上の方の割合は42%。平均積雪3.5m、棚田とブナ林に囲まれた世界有数の豪雪地、松之山。「森の学校」キョロロは、そんな地域の博物館として5年前に建てられ、私は、キョロロの研究員として、昨年の4月松之山にやってきました。
 人の縁とは不思議なもので、今、そのことを実感しながらこのブログを書いています。日付は12日になってしまいました。2日目となったこの文章を含め、残りの6日間、松之山でいただいたご縁に感謝しつつ、松之山のこと、キョロロのこと、そしてここでともに暮らす家族のことなどつれづれに書いていこうと思っています。
 松之山で生活していると、自分らしい暮らしだと感じる。農業従事者ではなく、期限付きの研究員でいつかは去る日がくるのであろう立場での感覚だとも意識している。マキ割りをして、畑作
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業をして、と週一の休みは、かなり忙しい。夕方には、いつもヘロヘロになっている。ご近所の親父さん、おかぁちゃんたちには、お世話になりっぱなしだ。旬の山菜や野菜を採れたてもぎたてで食べる、そんなことも一年暮らすうちに当たり前と感じるようになってしまった。
 保育園に通う2人の息子を見ていると、松之山に来て心底良かったと思う。ここにくる前の3年間は、石川県の金沢市で暮らしていた。そこでの彼らは、人見知りで、外での遊びもそれほど楽しそうではなくて、一時間もすれば家に帰ってきて、自宅内で遊ぶ時間が多くて。忘れもしない昨年の4月1日。松之山にきたばかりの、人見知りであるはずの彼らは、いきなり2人だけでお隣さんに遊びに行ってしまった。あがりこんでおかしを食べて、すこぶるご満悦で帰ってきた。最近田植えが終わった田んぼにたくさんいるカエルは、彼らの絶好の遊び相手となっている。長男は、先日、自宅前の石垣で日向ぼっこをしていたシマヘビを捕まえた。
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自慢気に話す長男を、愛しく、そして誇らしく思う。彼らとの会話の中では、居間にでてくる虫や軒先で子育てをしているツバメなど、生き物が大切なキーワードとなっている。
 金沢大学で3年間ポスドク研究員をしている間、里山生態系の研究を担当していた。松之山に来て、キョロロで働いて、はじめて見えてくることがあった。また、松之山にきて、この自然を将来へ受け継いでいきたいと、はじめて強く心から思い、切に願うようになった。キョロロで許された期間は2年間。試行錯誤で追われるような日々が続く。LJ21の朝田さんとの短い車中のお話で、「私はいつも七転八倒」というお言葉をお聞きした。耳に残る言葉となった。


posted by LJ21 at 02:36| Comment(2) | TrackBack(0) | 新潟県 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
七転八倒とは、LJ21を立ち上げて以来、あー、失敗!あー、間違えたの連続だということです。でも、失敗からは多くのことを学ぶことができ、ちょこっとずつ進んでいるといったところでしょうか。
最近は、開き直って「スロービジネスのゆくえやいかに?」なんて言ってる次第です(笑)

生き物が大切なキーワードっていいですねー。たくさんのいのちと共に成長できるって素敵です。
Posted by あさだ at 2007年06月12日 23:16
コメントありがとうございます。
松之山にいると、たくさんの生きものたちについて、見て、聞いて、触って、時には食べて、と暮らしの根っこに生きものがあると感じます。
 ということで、3日目の書き込みは松之山の生きもののお話です。
Posted by たなべ at 2007年06月13日 23:57
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