2007年06月20日

宮崎県宮崎市 児玉健作 3日目☆

第3日目です。着物暮らしがどうスローライフと関わるのか、前回の最後で少し触れました。その中で、自分が実際に感じたところをご紹介していきたいと思います。

◆四季の移ろいを感じる
 春夏秋冬それぞれの時期に応じた素材や形式別の着物があり、それぞれの組み合わせにより季節を味わうことが出来ます。また、柄や模様・小物によって季節感を演出することは着物の大きな楽しみの一つです。
例えば、四季を通じて好まれる桜ですが、花見のときの桜模様は格別ですし、七夕のときの星をかたどった小物。中秋や仲秋の観月の折に、ウサギの模様など。最近ではハロウィンやクリスマスにちなんだ柄なんかもあったりして、コーディネートの妙を楽しませてくれています。
その時そのときの「らしさ」を意識することにより、自然や気候・また文化との調和を体感することが出来て、無理のかかった「季節外れ」すなわち人工的な、旬以外に供される食べ物ではなくその時期のものを愛でることにより自然との一体感を味わえます。

◆古人の知恵を受け継ぐ
着物に親しむことと、切り離せないのが日本の伝統的な「知恵」との接触です。おばあちゃんの知恵袋や、最近では「風呂敷」のようなエコロジーとされる工夫も、着物暮らしではいち早くその生活に取り込んでいます。便利なものは、例え着物から離れたとしても、いつしか身に付いた知恵になるものです。
身振りや仕草、作法といったものも特に習い事をしなくても自然と身についてきます。これはちょっと自分でもびっくりするぐらいでした。
不便さを嘆く前に、それを越える知恵を磨くことが出来るのも、思わぬ収穫になることでしょう。

◆歩くこと
 着物は歩きにくいという先入観があるようです。総じて活動的ではない、と。ここでビシッと反論しておきましょう。
着物を動きにくいものにしてしまったのは、近代に、いやここ50年ほどの着物文化に原因があります。結論から先に申し上げますと、
「着物を着ていても野球ぐらいは出来ますよ」
というところですね。
ちょっと逆説的な話になりますが、昔(明治以前くらいですか)の人は、皆おとなしくきちーんと端座して、お行儀良くしていたでしょうか?
そんなはずはありませんよね。自然を友としながら、それぞれの地域で働いて、涙して笑って、時に喧嘩もしながら、生きていたはずなんです。



蓮屋 hasunoya http://hasunoya.atukan.com
はすのやにっき http://ameblo.jp/hasunoya/


ラベル:着物 季節
posted by LJ21 at 23:59| Comment(4) | TrackBack(0) | 宮崎県 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
子どものころ、祖母が庭で洗い張りをしていました。細い竹串(だったのかしら?)を両端に渡して、布をぴんと貼って。急に懐かしい風景を思い出しました。
着物は着る人のサイズに合わせて、縫い替えることもできるから、無駄がないですね。

読んでいると、着物を着てみたくなりまーす!
Posted by あさだ at 2007年06月21日 05:30
高千穂の資料館に、明治時代の古い写真がありますが、百姓が麻の着物をきて仕事をしています。忍者が着ているのも着物ですよね?着物の機能性、納得しました〜。
Posted by 『日向時間』テツロー at 2007年06月21日 10:09
4月の「今週の私」に登場した伊藤洋志くんが、京都大学在学中に「現代キモノ企画」という学生起業を立ち上げて、いまも続いているように聞いています。彼にもコメント入れてもらいましょう。
Posted by kaiです at 2007年06月21日 11:56
>あさださん
それは伸子張りですね。
うちの祖父母の代まではしていたようです。
一つのものをずっと大事にすること。
家庭で出来るメンテナンスがこれだったんですね。
是非、着物着てみてください。いつもの生活に倦んだときなどは
良い気分転換になります。

>テツローさん
麻は神代からの伝統素材ですよ。
着物の機能性、これも掘り下げるとまだまだ面白い話になります。
それこそ昔の絵なんて見ていると、動きやすいものなどが
むしろ多いくらいです。

>kaiさん
「現代キモノ企画」さんはかつてお世話になったことがあるんですよ。
運営開始当初は、まさに現代的な新しいキモノの世界を試行錯誤
されていました。
今振り返っても、「欲しい!」と思えるアイテムがあったんです。
Posted by 児玉健作 at 2007年06月21日 17:54
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