2007年07月08日

島根県飯石郡飯南町 有田昭一郎 最終日

それでは4、5,6日目に続き、私が参加している野研(野外体験産業研究会)の紹介をしていきます。今日は、ものづくり系ワークショップ等に関わるものを中心に。

ものづくり系ワークショップ「田園に過ごす小屋をつくる」
この1年間、野研は、木、竹、石、土、鉄など身近な素材を使った「田園に過ごす」をテーマにした建物づくり中心に活動を展開しました。その理由は、
@建物づくりは総合的にものづくりを体験できるプロセスであること、
A基本的な生活環境である住居空間づくりを体験することは次世代(子ども達)の育ちを考える上でも重要なプロセスであること・体験しなければ気づかないことがあること、
B野研のスタッフは、身近な素材を使うといっても、従来の「古民家」や、昔のライフスタイルに逆戻りすることをよしとせず、もっと現代のライフスタイル・空間認識・建築技術をいかしたあり様があると考えていること(但し、風景との調和は重視しています。ヨーロッパでは外見は風景と調和し、内装は超モダンということはよくありますよね。)
以下にその幾つかのシーンをご紹介します。

壁土を練る・小屋の改装・クドづくり(5日目に紹介した小屋を作ったプロセス)
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樹を切り倒す・柱をつくる(森づくりが専門のスタッフの指導で)
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樹が倒れるときの音はなんともいえずものすごいです。一歩間違うと大怪我するので参加者はものすごく真剣。

野研海外研修会
体験することに重きを置く野研は30〜40代の若手(?)でこの2年間ヨーロッパに調査研修に行っています。野外体験活動、デザイン、建築、森づくり、農業経済など様々なジャンルの人間が一緒に行くので多面的に発見があって面白いです。野外体験活動の人は言葉は分からなくても地図読み・情報収集能力が高くすぐ土地に順応します。デザインの人はいろんな物に見とれている間に2度迷子になりました。建築、森、農業の人間はその方面の写真しかとっていません。その一部を紹介します。
 
ロンシャンの教会(ル・コルビジュ作)
V@.jpgロンシャンの協会A.jpg
コルビジュがフランスのロンシャン村に作った教会です。この教会を見る前にパリで建築家の解説つきて散々ゴシックやロマネスクの教会をみたのですが、ロンシャンの教会には驚きました。解説によれば、この建築家は、ゴシックやロマネスクの教会のもつ宗教建築としての空間構成(内部の形状、採光諸々)を分析・構造的に理解し、コンクリート・鉄筋など近代建築の建材を使って、機能する宗教的空間を再生したのです。確かに、18世紀に建てられた石組みのゴシックの教会と同じ雰囲気をもっていました。人間ってここまで理解を深め、ものづくりできるのかと、私が身をおく社会科学の論理とは、全く別の論理性をかいまみた気がしました。

スターブ・ビルケ
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ノルウェーのフィヨルド沿いに点在する木造教会です。世界遺産に登録されているものもありますが、別に周りを積極的に観光地化しているわけではなく、普通の教会として使われお墓には美しく花が生けられていました。お墓から少し離れた所にはベンチが置かれ、ゆっくりした時間が流れています。ここに来た人は心を静め、先祖から引き継がれている建物や風景は美しく・豊かなで大切なものだと改めて感じます。本来の遺産のあり方をみせられた気がしました。

ハイブリットなキッチン
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以前、北欧の囲炉裏→暖炉→薪ストーブ→キッチンストーブの進化についてご紹介しました。この後、北欧でもキッチンストーブはガスコンロやIHヒーターにとって変わられるのですが、結構、キッチンストーブとIH等を併用している人もいるようです。急がしいときは、IHと電子レンジでチーン、時間がある週末やバケーション時はキッチンストーブを使う。こんなハイブリッドなキッチンもこれからはありだなと思っています。

ヴァルス村の風景
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スイス・グラウビュッテン州のヴァルスという小さな山村へ行きました。ヨーロッパ全土から滞在客が来るリゾート地ですが、あるのは急傾斜な放牧地、点在する乾草小屋、石葺きの家屋・集落、温泉、地元料理レストラン、宿泊施設でした。普通に農業が営まれ、風景と調和する集落があり、それに気持ちよい滞在・宿泊施設、素敵なレストランが立地すば観光は成立するのだなと改めて思いました。(但し、電柱、奇抜な建物など風景を阻害するものがなく、家屋等の建物は石葺き・壁の色は逸脱したものがありません。また、スイスには優れた農地保全政策、地域交通など生活サポート対策、観光政策があります。)日本の里山風景のどこが特徴で、生活観光・観光の視点でみれば何が阻害要因なのか考える上で大変勉強になりました。当たり前になると気づけなくなるものが沢山あるのですね。
あと一つ、ヴァルス村には美しい風景を資源として活かす機能として、優れた温泉宿泊施設(フェルゼン・テルメ)がありますが、このことについてはまた機会がありましたらご紹介致します。興味ありましたらフェルゼン・テルメでネット検索してみてください。


以上で終わりに致します。かなり偏った内容になってしまいました。地域のこと、私の本業のこと、また機会があればご紹介させて頂きたく存じます。
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昨日は、地元飯南町の夏祭りでした(半夏まつりといいます)。花火が上がるので、子どもやかみさんと地べたに座って、ビールのみ、唐揚げ食べながら、ゆったりしました。こんな一時が一番幸せですね。

1週間、お付き合いいただきありがとうございました。


posted by LJ21 at 23:11| Comment(0) | TrackBack(0) | 島根県 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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