今日は11時から13時まで、内検を行いました。
内検というのは“ナイケン”と呼びます。
私は玉川大学大学院農学研究科、応用動物昆虫科学研究領域で、
ミツバチの研究を行っている学生です。
ミツバチと聞くとハチミツやローヤルゼリーを
思い浮べる方がいらっしゃるでしょうが、
私はミツバチの生産物ではなく、
ミツバチそのものの研究をしています。
そしてミツバチを飼っています。

そこで、毎週火曜日に、我が“サンタ・ルチア蜂場”では
蜂のコロニー状態を確認する
(ミツバチが元気に生活できているかな?と見てあげる)
こと、すなわち“内検”をします。
内検では、女王蜂の産卵状況や幼虫の様子、
幼虫や成虫に対する餌の量、病気やダニの有無などを見ます。

現在、セイタカアワダチソウが満開!で、
少し前まで空っぽで寂しかった巣板にオレンジ色の花粉が
いっぱい貯まっています。
蜂の機嫌も、産卵状況もこの時期なりに良く、
こちらも一安心でした。
ミツバチの研究をする上で、実験に使っているコロニーが、
健全な状態にあるかどうか、いつも注意を払わなくてはなりません。
ミツバチは巣の周辺の環境、自分の住んでいる巣の環境で、
驚くほどリアクションを変えるからです。
そこで、自分の手で蜂を飼い、
また蜂の行動や音や匂いを確認しながら、
状態を維持するということが大切になってくるのです。
そうして飼っていると自然とミツバチの動きや生活が
見えるようになってきます。
時にはそのようなミツバチの日頃の観察が、
研究に役立ってくるということもあったりするのです。
さて、この内検が終わったあと、
“サンタ・ルチア蜂場”を使っているメンバーで
“蜂場ランチ”をするのが、いつものパターンです。
でも寒くなってきたし、そろそろお開きかな・・・?
