4日振りの出勤です。JR大津駅のいつものような朝の混雑風景です。
どんよりと蒸し暑くお盆明けのけだるい空気が漂っており、
職場へ向かう足取りにやる気満々さは感じられません。
けれどまずは、仕事部屋に入ったときに大きな声であいさつが肝心。
これでまた、新しい1日がはじまる。

私の勤めている滋賀県庁。これは本館です。
大理石で作られた廊下や階段は未だ健在で、良いものは長く使われてこそ光るのですね。
電光掲示板は本日の琵琶湖の水位がー21cmであることを示していました。
梅雨にほとんど雨が降らなかったため、秋以降の水不足が心配されるところ。
私は琵琶湖環境部林務緑政課にて、森林の新しい政策づくりを担当しています。
どうやって環境によい森づくりをしていくか、それをどうやって協働によりすすめるかといったことについて、フォーラムや意見交換会を重ねながら検討しているところです。
森は水を一気に流さずゆっくりと流す。それだけではありません。
森には計り知れない力が秘められている。
それをみんなで話し合い新しい価値を見出してゆきたいのです。
* 滋賀県の新しい森づくりの取り組み全般は、
〜しがの森林・林業を考える〜森林と人をつなぐポータルサイト
http://www.pref.shiga.jp/d/mori/
ちょっと昼休みに懐かしい場所に足をのばしてみました。
県庁から歩いてほどないところ、中央3丁目です。旧名を「かたた」といいます。
親父が浅井町で田舎暮らしをすると突然言い出した小学生のころまで、
毎日走り回って遊んでいた路地です。
その頃この路地は、ワンワンと子ども達でひしめいていたのです。
でも今日は夏休みだというのに、子どもの声が聞こえてきません。
この20年ほど前から大津の旧市街地はドーナツ化現象で若い世代が郊外へ引っ越し、高齢世帯ばかりが残されたとのこと。

私達家族が暮らす長屋に隣接してお袋がやっていたパーマ屋は外観だけを残し、今は倉庫となっています。何か、とてもうら寂しい気がする。
たとえ、知らない誰かの手に移り、形は変わっても、そこににぎやかな
人の暮らしをかいま見ることができれば、こんな気持ちにはならなかったろうに。

子どものいない風景は何か未来を案じてしまいます。
今農山村ばかりではなく、都市の中心地でも似たようなことが起こっています。
元気なまち、元気な地域とはどういうところでしょう。
人の生活や息づかいが感じられること。自分と地域がつながっていると感じられること。
残念ながらいまの「かたた」と私とのつながりは、引っ越していってから30数年以上の時を経てもぷっつりと切れたままです。