2007年08月12日

風土倶楽部サポーター やぎぬまともこ 6日目 東京都

最終日もまたまた庄内のお話です。
庄内に来たら、絶対に行きたいと思っていたお店、知憩軒さんに立ち寄りました。

umeboshi.jpg7月31日に訪ねると、知憩軒の夏の風物詩、本漬けをした梅干干しの真っ最中。朝露、夜露にもあたて、3日3晩干し続けるのだそうだ。

7月の初旬にプライベートでもお邪魔している知憩軒さん。一人で行ったやぎぬまが食事をしている間、ずっと話し相手になってくださった女将さん。普段の仕事でたまっていた心のとげとげが一気になくなって、心やさしき時間を過ごすことができました。

chiken.jpg農家民宿としての知憩軒のオープンは10年前。農家レストランもやるようになったのは、5年ぐらい前からとか。若いときから書、文学、工芸(織物)に親しんできた女将さんの長南さんは、両親の介護経験を通じて食の大切さを痛感。体にやさしい野菜づくしの料理を提供してくれる。

アル・ケッチャーノの奥田シェフも「食べた人の自然の喜び」を考える上で大切な人だという。

特別なことは何もしていない。野菜に教わるんですよと語る女将さん。あとは火の力を借りるだけ。料理は、人の想いが入ることが大切ですという。

zensai.jpg以下、知憩軒さんのパンフレットからの抜粋。
農村の片隅で小さな店と民宿をはじめました。
野の香りをちょっぴりもらった農村空間で畑から摘んきたばかりの旬の野菜と果実を盛り付けて心ばかりのおもてなし。
(写真は1800円の夕食メニューから。)

shokuji.jpg今回、短い時間だったが機織を体験させてもらつた。見るとやるとでは大違い。手や足が自由に動かない。女将さん曰く、機織には人の気持ちが出ると言う。何か気になっていることがあれば、そこだけできあがりが固くなるのだとか。

desato.jpgまた休みをとって必ず伺い、今度は1日機織に挑戦してみたいです。



ラベル:庄内
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2007年08月11日

風土倶楽部サポーター やぎぬまともこ5日目 東京都

今日もまたまた山形は庄内のお話。

アル・ケッチァーノの奥田シェフが生産者たちの新しいコミュニティ広場としても使えるカフェ&ドルチェのお店を7月7日にオープンしました。

その名は、イル・ケッチァーノです。

gt.jpg生産者のための優先席は、オープンカウンターの中につくりました。写真はグリーンテーブルで話をする奥田シェフ。
18時以降はプレイベートレストランになります。今後は生産者と共に味わうレストラン、ときに庄内の食材を理解してもらうためのキッチンスタジオにもなるそうです。

こちらでは、山形の鯉川酒造で作ったアル・ケッチァーノのオリジナルの日本酒も飲めます。

奥田シェフは言います。
在来種には地元で愛される必然性があるのだと・・・・。


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ラベル:庄内
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2007年08月10日

風土倶楽部サポーター やぎぬまともこ 4日目 東京都

本日は、昨日に続き、またまた山形のお話。
庄内イタリアンを実現した奥田シェフと、つながる生産者の輪についてお伝えします。

一般的に生産者は、流通を通じて出荷するために最終的などんな人が自分が作った作物を使っているのか、食べているのがわからないのが今の現状といえます。そのものの良さや価値が末端まで通じなかったり、認めてもらえなかったりします。しかたがないのかもしれませんが・・・・・。

つまりは、料理の世界で言えば、生産者、流通者、料理人、一般消費者の関係が分断されていて、つながっていないのではないかと思います。最近では、生産者が生産、販売、加工までするケースも増えてきたのは、とってもよいことだと思います。

心ある東京の流通者の中にも、生産者と料理人をつなげる活動をはじめているところがあります。まだ少数派ですけど・・・。

alkechano.jpg奥田シェフは地元、庄内で必要とされるレストランになりたいと2000年にアル・ケッチァーノをオープンしました。生産者と共に歩む料理人。庄内の親善大使としても活動されています。

庄内の食材と向き合うためにはまず育っている現場と人を知ることだと言います。シェフの言葉によれば、湿度と毛穴で感じる第6感が大事なのだとか。

tomatohatake1.jpgシェフが庄内を食の都にしたいと、生産者と共に歩むレストランになりたいと、生産者の元をまわりはじめたのは2002年から。
最初は地場イタリアンの看板を出してスタートしましたが地元の食材で集まったのは、山澤清氏の鳩、比内地鶏、余目町のマッシュルームなどぐらいでした。


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ラベル:庄内
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2007年08月09日

風土倶楽部サポーター やぎぬまともこ 3日目 東京都

今日はまたまた山形のお話となります。

月山にある「月山パイロットファーム」を紹介します。
こちらは、民田ナスや、だだちゃ豆など山形の在来品種を無農薬で育てています。

国内では、唯一手間のかかる国産の和辛子を栽培し、伝統的な製法で無添加の辛子漬けを販売。

代表の相馬さんは、作物の力を生かした輪作で、農薬や化学肥料を使わない永続的に続けられる農業を目指して、寒暖差のはげしい月山の気候風土に合った作物を中心に輪作を行います。今ままで実験をくりかえしてきたのは50品目にも及ぶとか。

その結果、土着の伝統作物、赤かぶ、だだちゃ豆などを中心にアブラナ科、ナス科、ユリ科、セリ科、マメ科、イネ科の6つの作物を組み合わせる輪作体系を確立されました。

輪作で生じる病害の回避に役立てているのは、ヒマワリなのだと言います。月山の土壌は、酸性土壌です。

地元の在来作物を知ってほしいと小学校の給食にも協力、田んぼの学校などもやられています。

アル・ケッチャーノの奥田シェフとも旧知の間柄。一緒にイタリアにも行かれたそうです。

yagi08091.jpg7月に訪れたときには、小雨の中、月山の畑を上から下まで案内してくださり、楽しいし幸せな時間を過ごさせていただきました。
月山パイロットファームの写真です。

yagi08092.jpgこれが民田ナスです。パリンと皮を張った食感で、小さくてかわいらしいナスなんです。
これがおいしい辛子漬けになります。月山パイロットファームの辛子漬けは、東京なら新丸の内ビルの地下に入っている「えん」さんでも買えるそうです

yagi08093.jpgこちらが貴重な国産の和辛子です。今、市場で一般的に売られているのは、ほとんど99.9%がカナダ産。油をしぼってから粉辛子にします。

地方には、こんなナスがいろいろあります。


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ラベル:月山 ナス
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2007年03月25日

山形県真室川町 田代淳 最終日

よその土地から来た私によくある質問、
『真室川に来て(漆の)仕事はやりやすいですか?』。
宅配便で荷物はすぐ届くので、どこに住んでいても漆は手に入るし、
木地を頼みたいときはファックスで図面を送る、当たり前のことです。
今だから言えますが、どこでやっても変わらないと思っていました。
でも今は真室川だから出来ることをやっています。
ごちそうがあって、それを盛るための器を作る。
なんて単純明快。

真室川のお母さんたちのパワーはすごいです。
料理が上手で楽しくて可愛らしくて、愛すべきお母さんたち。
このお母さんたちのために出来ることは何でもしたいと思います。
私に出来ることは、料理を引き立てる器を作ること。
農家レストランで使う器を作りたい。
お母さんたちの欲しい器を作ります。

お母さんたちの料理がいつでも食べられる場所が出来る日も遠くは無い模様です。
きっと真室川の自慢の場所になるはず。
遊びに来てください。
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2007年03月24日

山形県真室川町 田代淳 6日目

IMG_3875.JPごはん
漆器の使い方について。

よく扱いが面倒そうでという声を聞きます。
面倒かなー?
私は作り手だから、その感覚が分からない。
気持ちよく食事したい、
そのためにお気に入りの器で食べたい。
そのためなら多少の手間なんてどうってこと無いです。

普段の私の使い方はこうです。
お椀に熱々のおつゆ。
ご飯も漆の飯椀で。
いただきまーす。

IMG_3876.JPG洗う
洗うときはぬるま湯で。
水だって構いません。
スポンジに中性洗剤をつけて洗う。
ご飯粒が取れにくいときは、すこし水に浸けておきます。
お湯で流して、布巾で拭いて。
はい、おしまい。
って、普通の食器と同じですよね。
こうしてみると、手間掛かってないような。
ちょっと違うのは焼き物の器と一緒に洗い桶に入れないこと、
タワシでこすらないこと。キズが付きます。続きを読む
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2007年03月23日

山形県真室川町 田代淳 5日目

先週は盛りだくさんな一週間でした。
月曜は『食べごと会』が、週末は『器の楽校』がありました。

IMG_3758.JPGまず『食べ事会』、今回は神様のごっつお最終回で平岡という地区で行われました。結城さんの進行で始まります。まずは神様の話から。


IMG_3823.JPG
この日はすごい吹雪でした。
でもお母さんたちは熱かった。
見てください、このご馳走!!作りすぎ!
テーブルが見えないんですけど!



IMG_3836.JPG
平岡のお母さんたち。
この日のごっつおを作ってくれました。
ほかの地区のお母さんたちも沢山持ち寄ってくれました。


IMG_3784.JPG
うつわの会で作った折敷や取り皿に盛り付けて、写真を。
やっぱり料理が載ると全然違います。


IMG_3843.JPG
そして土日は今年度最後の『器の楽校』。
真室巻きの奥様たちはこの日を待っていました。
時松さんが町へ来るのは2ヶ月に一度くらい。
当然ながら、普段は自分たちだけで作っています。
そんな中で、どうしても出来ないことがある。
何回やっても先生のようにいかないことがある。
先生に訊きたい事たくさんあります!というわけで、時松さんに次々と質問。

IMG_3860.JPG
夜には時松さんの講演会もありました。
今回は器の話ではなく、『湯布院のまちづくり』についてのお話。
器の楽校受講生は、普段と違った話を熱心に聞いていました。

濃い一週間でした。


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2007年03月22日

山形県真室川町 田代淳 4日目

IMG_2901.JPG
真室川の「食」の取り組みについて、改めて真室川町役場の産業課の人に話を聞きました。





IMG_2123.JPG『食べ事会(たべごとかい)』について。今までの流れを教えてください。

2年前の秋、普通の家庭料理の掘り起こしのイベントをしました。やってみるとおばあちゃんたちの様々な料理が出てきました。もしかすると季節の伝統食、家庭の行事が色々あるかもしれない、それを確かめてみようと始まったのが食べ事会です。一年目は季節ごとの伝統食、行事食をということで4回年行いました。自分たちが何でもない普通のごちそうと思っているものは実は普通じゃないことになっているということを感じました。一年目4回やってきてわかったことは、毎回何らかの行事があってその行事には『神さま』がついてまわる。もしかして人が食べているごっつおだけど、それは神様にあげるごっそうのおすそわけなんじゃないか?ということ。そこで2年目は各地区の神様のごっつおをテーマに行いました。

これからどうなるのですか?

IMG_2937.JPG今まで何度かイベントとして(お客さんに)お母さんたちの料理を出す機会を作りました。でもこれからはイベントではなく、農家レストランにしたい。そこでは食べ物だけじゃなく、例えばお椀の話、お箸の話、食材の話、そんなものが感じられる場所を作りたいです。料理の美味しさだけじゃなく、その裏にある行事、家庭、風土も伝えたい。欲をいえばそれがお母さんたちの励みになったり、若い人の働く場となったりするといいなと思います。

『あの場所に行きたいと思われる場所を作りたい』…あー、そこ、早く私も行きたいです。


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2007年03月21日

山形県真室川町 田代淳 3日目

2年前の秋、器の楽校(がっこう)は始まりました。講師は湯布院の時松辰夫さん。真室川のご馳走のために器を作りませんか?さらにそれで副業を目指しませんか?という呼びかけに約20名ほどの人たちが集りました。大工さん、家具屋さんなど木に馴染みのある人。主婦の人。役場の人。それから漆を塗る人、私たちうるしセンターのメンバーですね。これが『うつわの会』の始まりです。現在、活動は2年目です。

IMG_2992.JPGうつわの会で取り組んでいるもの。木工轆轤、小物類、真室巻き。
木工轆轤は男性を中心に。私は普段塗り専門なので、木地は木地師の方に頼みます。図面を描いて渡すと木地が届きます。いい機会だったので私も挽いてみましたが、わわわわ、本当に難しい。やはり私は塗り屋、轆轤チームがんばれ!早く私の木地を挽いてください!
ベルトサンダーや糸鋸を使って作る小物をつくるチーム。スプーンやバターナイフ、梅の枝を使った箸などを作っています。こちらは既に販売を始めています。

IMG_3148.JPG女性は轆轤?機械?こわい!!という方が多い。そこで時松さんの提案。『刃物がなくても器は作れるけん』…はて?それがこの真室巻きです。稲藁を巻き上げて作ります。なるほど。これは奥様方に大人気です。

今月末まで三鷹の『風土倶楽部』にうつわの会の製品が並んでいます。お近くの方は是非ご覧下さい。
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2007年03月20日

山形県真室川町 田代淳 2日目

DSCN1066.JPG真室川の楽しいこと、何といっても『食べ事会』です。
郷土料理の掘り起こしとして始まったのが2年前。お母さんたちが集って郷土料理や行事食を作り、それにまつわる様々な話をし、そして最後はごちそうをみんなでいただきます。地元っこでない私は、初めて食べる郷土料理にびっくり。とってもおいしい!おいしい!

食い気はさておきご馳走の前のお話、これがとても面白いです。昔ながらの風習が続いていたりすることに驚きました。ただ普通に暮らしているだけでは分からなかった真室川を知るきっかけでした。

DSCN1046.JPG食べ事会に遊びに行き始めて思ったこと。すばらしいご馳走!だけど器が、盛り付けが…ということ。公民館にある器にドンと盛ってある。おいしいけど、器がいいともっといいのにと残念に感じました。器が良ければいままで以上にご馳走が美味しく感じるし、食卓がぐっと楽しいものになるのでは?

そんなとき、食べ事会にアドバイザーとして来ている結城登美雄さんが、ご馳走のための器も作ろうよと提案。結城さんはいつも小道具を持ってきます。風呂敷や、ときにはポケットからそれは現れます。『これ、何だと思う?』入れ子になった曲げ輪の弁当箱、木のお皿…なかでもお母さんたちの関心を惹いたのは梅の枝で作った箸、うぐいすの形の箸置きです。これ、私たちも作りたい!という声多数。結城さんにお願いして、箸作り講習会をしたいね、という話に。続きを読む
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2007年03月19日

山形県真室川町 田代淳 1日目

IMG_3865.JPG真室川町うるしセンターの田代と申します。
真室川というのは山形県の端っこにあります。
今日はものすごく雪が降っています。寒い!
ちなみに夏はとても暑いところです。


DSCN0953.JPG私は町で運営している漆の研修施設『真室川町うるしセンター』に勤めています。
真室川はもともと漆、漆器の産地ではありませんでした。始まりは漆の木の植栽です。杉を植えるより収入サイクルの早いものをということで、昭和55年から漆の植栽が始まりました。漆が採れるようになるなら製品も町で作ろうと、平成2年にうるしセンターが出来ました。


センターは町内産の漆を使って漆器を作ること、後継者育成などをしています。現在職員は私1名、研修生が1名です。研修生募集中!研修期間は2年間。条件としては、研修終了後も引き続き町内に住み、漆器製造に従事でききる方です。

私は平成12年からうるしセンターで働いています。出身は神奈川県で、ここに来る前は岩手県の安代町漆器センターで研修していました。

よく、どうして漆を始めたのか?と訊かれます。きっかけは岩手の塗り物を見たことです。加飾の無いシンプルな塗りのお椀でした。こんなステキなものがあるなんて!と思いました。それから半年後、いろいろあってそのお椀を作っている安代町漆器センターの研修生となりました。そこの研修はここと同じ2年間。そのあと引き続き3年安代に住み、研修所からもらう下請け仕事をしていました。そんなときたまたま真室川のうるしセンターで欠員が出たという話があり、こちらに来ることになりました。早いものでもう8年になります。

では明日からは“いまちょっと面白そうなことになってる真室川”について、私の立場から見えること感じることをお伝えします。




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2006年11月05日

山形県長井市 遠藤孝太郎 その7

みのりの秋 美しい村

 とうとう最終日になりました。
 今週も本当に忙しい毎日でした。途中から風邪気味になり「葛根湯」と「イソジン」でなんとか凌いでおります。 最近は、仕掛け人とかコーディネーターとか渉外係というのが多くて口の回転が勝負の役回りが多いのですがコンディションは今ひとつです。
30banmenJ.JPG これは影法師の最新アルバム「影法師30」のレーベルデザインです。CDは今、外国でプレス作業に入っています。タイトルの通り影法師30年のベストアルバムです。11月22日から東京を皮切りに25日の岐阜まで4カ所でコンサートを行います。それまでに出来上がり行商アイテムになる予定です。コンサートの詳細は影法師のホームページをご覧いただきそれぞれの主催者にお問い合せ下さい。もちろんお米も持って行きます。生影法師は楽しく、とても刺激的です。ぜひ足をお運び下さい。
 最後はきれいに決めようと言うことで某新聞に載せていただいた文章で終わります。

 生活の共同体だった村がどんどんなくなって行く。平成の大合併により行政区域としての「村」という名称がなくなって行くばかりでなく農業の衰退と共に美しい景観、豊かな自然、穏やかな人間関係を持つ村がなくなって行くことは非常に残念である。
 そこに追い打ちをかけるように国の施策「集落営農」である。小規模農家を切り捨てようとするこの施策は、仕事の場である農地と居住が一体という村の基盤を壊そうとするものである。地に足が着かなくなった人が村を離れて行くことは容易に想像できる。大規模化した農業経営が実現したとしてもまわりに人がいない風景は寂しいものである。
 この度誕生した戦後生まれの宰相は「美しい国」をキャッチフレーズに登場したのだが本当の「美しい国」を作って行くためにはその基盤に「美しい村」があってこそ実現するものだということをぜひ認識して欲しいものである。
Ε??????2.JPG
遠藤孝太郎
mail@sawanohana.jp
http://www.kageboushi.jp/
 
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2006年11月04日

山形県長井市 遠藤孝太郎 その6

みのりの秋 デジガモ

 昨年から地元の工業高校と一緒に水田の全自動除草ロボット「デジガモ」の製作に挑戦している。挑戦していると言っても私はネタの提供と激励だけなのだが。
2gouki.JPG 「デジガモ」の名前は「アイガモ」のデジタル版ということで私が付けたものである。
アイガモ除草を始めてから7年ほどが経過した。除草の効果は非常に良いのだが問題点も様々感じていた。アイガモは除草する生き物と思っている方がたくさんいるのだが彼らはたんぼの中で遊んでいるだけで、嫌いなところには行かないし、好きなところには稲が無くなるほど通ってくれる。たんぼの中に虫や水草など食べ物が無くなると稲まで食べてしまう。と言った具合である。何よりもかわいそうなのは天敵にやられたときである。最後は私たちのおなかの中に収まるとは言えども道半ばでタヌキなどにやられるとこちらまで元気がなくなってしまう。
 こうした、不具合を克服しようと言うことでアイガモと同じように全自動でたんぼの中を動き回るロボット目指している。完成すれば有機稲作の大きな助っ人になること間違いなし。
1&2.JPG 1号機(左)と2号機
 昨年はたんぼの中をなんとか動くところまで到達した。今年はたんぼの中の安定走行とセンサーによる障害物(稲)を避けて走ること、自分の向いている方向を認識することが目標となっていた。
hashiru.JPG 今日の試験走行ではたんぼの中の安定走行は十分に成功した。センサーも感知したんぼの端に張ったロープを感知して旋回した。泥の中を動く前代未聞のロボットをわずか2年でここまで持って来れたことは素晴らしいと思っている。
あとは実際のたんぼでの検証、改良が来年行われることになる。
seito.JPG 製作にあたった生徒たちと先生。
来年、稲の中を自由に走り回る姿が実現することを夢見ている。
houdou.JPG
このとおりマスコミが押しかけ昨日の夕方からテレビ、新聞は「デジガモ」だらけです。
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2006年11月03日

山形県長井市 遠藤孝太郎 その5

みのりの秋 次世代につなぐ

 今日は隣町の環境フォーラムにミュージシャン兼司会として行ってきました。私の参加するフォークグループ影法師は地元ではちょっと知られた硬派のバンド。農業や環境をテーマに30数年歌い続けています。最近は学者先生の講演が飽きられて来たためこのようなイベントにも結構行くようになりました。
ensou.JPG 今日のイベントは町内の小中学校の環境についての取り組みの発表会で、子供たちの実践報告を私たちの歌を交えながら紹介していった。昔はこうした発表と言えば大判用紙に竹棒をかざしてと言うものだったが、こんな田舎でもパソコンとプロジェクターを駆使した発表で、私たちのような生楽器だけのバンドがローテクに見えてきそうである。
 環境問題と言えば省エネが中心で「水道の水はすぐとめる、使わない電気はすぐ消す」と言ったものが大半を占めた。そんな中で山里の小さな小中学校の環境調査の活動が印象に残った。水生生物のすくい取りによる調査、実際に里山に入ってのその管理の問題点などを地元の人の指導で学んでいた。この学校のまわりには私たちが失ってしまったたくさんのものが残っている。失ってから「しまった」と思ってももう遅い。
 我がグループも全員50代に突入、何が大切なものなのかを歌で次世代に伝える活動を積極的にしていかなければならないと感じた。

笹舟浮かべて 遠い海を思い
魚を追って ずぶ濡れになった
お陽さまの光に 小川は輝き
はしゃぐ僕等の 声が響いてた

あの楽しさを 君に教えたいけど
コンクリートの小川に 魚は住まない

        影法師 父さんの昔話 から

*ちょっと写真が若いんじゃないかって、実は頼んだデジカメが全滅でした
 とほほ。
ラベル:長井市
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2006年11月02日

山形県長井市 遠藤孝太郎 その4

みのりの秋 スーパーさわのはな

 今年は梅雨がとても長く生育の遅れが心配されたがその後の天候に恵まれ、生育はほぼ平年並みまで追いついた。ここで心配の種がひとつ。初期の生育の遅れを取り戻すほどの天気というのはとても暑いと言うことでいままでの経験から「さわのはな」のような感温性の稲にはあまりよろしくないということが分かっている。ゆっくり稔ると良いものが出来るのだがさて出来はいかがだろうか期待が高まる。結果はすこぶる良好で成分分析器のスコアも90近い数字が出ています。ここ数年で一番良い出来ではないかと思っています。(この分だと食味コンクール2年連続金賞も夢ではなさそう)
この秋はもう一つ期待したものがある。誰が名付けたのか「スーパーさわのはな」である。これはさわのはなの原種の選抜をする過程で見つけた「新品種」の候補である。
2年ほど前からさわのはなの原種から分離して生育の状況を観察してきた。今年は親である「さわのはな」との特性の違いもはっきり現れたため、収穫後の比較試験の結果が良ければ「新品種登録」まで一気に行きたいと思っている。
 さてこれは何をしているところでしょう。
sakasa.JPG これは品種の比較撮影をしているところです。こんな写真になります。
hikaku.JPG こんな写真も必要になります。
tubu.JPG
 これから「新品種」の名前を付けなければならないので、公募にしようか、選考委員は誰に頼もうかとか、試食会をやってみようかなどと楽しみは膨らむばかりです。
 名付け親には「お米1年分プレゼント」という案が有力です。ぜひ応募下さい。
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2006年11月01日

山形県長井市 遠藤孝太郎 その3

みのりの秋 さわのはな

 そもそも私たちが在来種やら有機農業などに関わることになったのは1995年に山形生まれのおいしい米「さわのはな」に出会ったことがきっかけだった。友人の「さわのはな」が食べてみたいと言う言葉に軽い気持ちで作ったのだが、直販のルートに載せたところリピートの注文が殺到し次の年にはそれまでやっていた「はえぬき」「ササニシキ」「どまんなか」を圧倒してしまった。
 順調なスタートを切った「さわのはな」の栽培であるが1997年山形県の奨励品種から外されることとなり大きな危機を迎えた。奨励品種でなくなるということは価格が安くなるだけでなく、それまで農協系統を通じて供給されていた種子の流通が無くなることを意味する。その品種にとっては存亡の危機である。この状況を知った多くの農家から私たちのところに種子の確保を要請する声が寄せられた。その多くの農家に後押しされ以前から技術指導をしていただいている「さわのはな」の育種者鈴木多賀氏の協力を得て「さわのはな」という品種の存続、種子の栽培を始めた。
 食べるためのお米の栽培は何十年とやってきたが、種子栽培となるとまた違った技術と見極める力が必要になってくる。漫然と米を作り続けてきた訳ではないのだが鈴木多賀氏におんぶにだっこ状態での種子栽培がしばらく続いた。
conv0047.JPG 写真は「さわのはな」という品種を次の年に伝えるため先日行われた原々種の選抜の様子である。この選抜されたもののうち一穂が来年の基になるのである。
conv0040.JPG インターネットで「さわのはな」と検索すると実に多くのサイトが出てくる。そのほとんどが私たちの守っている種子を使ったものである。種子の供給を始めてからおよそ10年ほどが経過したがその供給量はほとんど変わっていない。10年前に自家用米としてだけ残っていた品種が今も変わらない面積に作り続けられているのには理由がある。それは「さわのはな」がおいしいことに加えて、いもち病などの病気に強く、少肥料で作ることが出来ることから有機栽培や減農薬での栽培に取り組む人たちが増えたことにある。おそらく「さわのはな」は早く世に出すぎた品種なのだと思っている。 
「さわのはな」について最新の情報は次回に続く。
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2006年10月31日

山形県長井市 遠藤孝太郎 その2

みのりの秋 馬のかみしめ

 この変な名前の正体は豆である。この得体の知れない豆が我が家に持ち込まれたのはちょうど田植えが終わった6月の始めだった。名前の由来はこの豆の肌についている模様である。ちょうど馬が咬んだような跡が付いているところからこの名前になったようである。
06.10.2〓????〓??????〓〓?? 005.jpg この豆を長く栽培していた近所の人が亡くなり、栽培する事が困難になった事からその家族が私のところに持ち込んだものである。その時の話ではおいしい豆なので数の子豆用に重宝されていると言うことだった。
 帰ったあと大豆だろうと思って調べてみたのだが見あたらない。農業試験場に電話して聞いてみたところ、私たちの住む山形県置賜地方、特に長井市、川西町を中心に作られていた絶滅したはずの枝豆だという話だった。さっそく枝豆で調べてみると山形の作物図鑑に載っている。この図鑑には枝豆は4種類しか載っておらず、そのうち2種類が今ではとても有名になった「だだちゃ豆」であるからこの豆もそれに負けず劣らず評価された枝豆である事は間違いないようである。早速話しを持ち込んでくれた知人に電話し種をもらうことにした。
 作ってみると大変生育旺盛な豆で、いかにもおいしそうな枝豆になった。晩生の枝豆なのでほかの品種の収穫が終わった10月始めに食べ頃を迎え試食会を行った。「馬のかみしめ」の名前のように咬めば咬むほど味が出てきて参加者からの評判はすこぶる良かった。
06.10.2〓????〓??????〓〓?? 019.jpg 枝豆の試食会から約1ヶ月が過ぎ、今日、大豆としての収穫を行った。今度はこの大豆を豆腐や伝統食材の打ち豆にしてまた試食会をやろうと計画中である。
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2006年10月30日

山形県長井市 遠藤孝太郎 その1

みのりの秋 花作大根
 今週は私の身の回りの収穫物を中心にお伝えしようと思っています。

 今日は長井市花作地区に上杉時代から伝わる地大根「花作大根」の今年初の収穫を行いました。この大根の復活作戦「ねえてぶ花作大根」を始めてから4年目、ようやく大きな手応えが感じられる初収穫でした。
 いままで絶やさないことだけを考えて作り続けてきたものですから、バラツキが大きな問題になっていた。昨年、日本初のスローフード協会本部から味の箱舟に選ばれたこともあり、今年は県や市から補助をいただき種子の選抜に本格的に取り組んだ。その結果、昨年まで正常な形のものに混じって丸いのから長いものまで様々なものが出現していたのがご覧の通りかなり純度が高まった。
daikon1.JPG 大きさが普通の大根の半分にも満たない、固くて、辛くて、苦くなるというとても個性的なものだが、その魅力に惹かれた人たちが集まり来春には20年ぶりに「花作大根漬け」が復活しそうである。
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2006年09月16日

山形県金山町 井上亘 5、6日目

LJ21のHPにある「各地の仲間からのBLOG」に菅野芳秀さんのブログ「ぼくのニワトリは空を飛ぶ」がありますが、その菅野さんとは同じ山形県ということもあり数年前にある方を通して知り合いました。その知り合ったその日に菅野さんの話に感動して、自宅まで押しかけ、さらにニワトリ達の元気な姿に感動して、早速我々の幼稚園でもニワトリを飼うことにしました。

お父さん方に鶏舎を建ててもらい、雛100羽を飼い始めました。それこそ雛達は菅野さん流の粗飼料を食べまくり、元気に遊びまわって、順調に成長していきました。そして毎日産まれたての卵を子ども達に順番に持ち帰らせてお家でお母さんやおばあちゃんに料理していただくということを続けてきました。

usagi.jpg
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2006年09月14日

山形県金山町 井上亘 4日目

スウェーデンのベクショー市は’96に「脱化石燃料都市宣言」をしたことで一躍世界的に有名になりました。’10までにCO2の排出量を’93と比較して半分に削減するのが目標で、現時点で約25%の削減を達成しています。特に暖房の熱源については’93の時点で石油44%、木質バイオマス39%の割合だったのに対して、’04には石油9.5%、木質バイオマス84%まで再生可能エネルギーに変換してきました。

KIM.jpg

現時点でのCO2の年間排出量を見ると、アメリカ20t/人、日本9.3t/人、スウェーデン6t/人、ベクショー3.5t/人ですが、ベクショーでは更に'10までに2.3t/人にまで引き下げる計画です。そのため今年は全面的な環境政策の見直しを行い、目標達成のための具体的な行動計画を策定し直したそうです。
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2006年09月13日

山形県金山町 井上亘 3日目

スウェーデンではグリーンフラッグというヨーロッパ17カ国が参加して認証しているエコスクールが1,300校あるそうで、今回伺った2つの幼稚園もグリーンフラッグの認証を受けている園でした。そこでは親と教師がプロジェクトチームを作り、その園独自の目標を定め、それらの進捗状況を報告書にまとめて提出することで認証を継続することができるという仕組みだそうです。
flag.jpg続きを読む
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2006年09月12日

山形県金山町 井上亘 2日目

昨日からお客様が来ています。日本女子大学院生の浅野さんという方で、彼女はここ数年めばえ幼稚園の環境教育を研究対象にして様々な学会で発表してくれています。彼女は昨年からスウェーデンに留学しており、2年かけてこのめばえ幼稚園とスウェーデンの幼稚園における環境教育を比較研究しています。えらいことになりました。なんといってもあちらは世界でも有数の環境先進国です。こんな日本の田舎の小さな幼稚園とは比較になりません。でもせっかくのお話なのでお受けすることにしました。何事も挑戦です。
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山形県金山町 井上亘 1日目

みなさん、こんにちは。山形県金山町の井上亘と申します。めばえ幼稚園という幼稚園の園長をしています。
今日は同じ町内の保育園の子ども達が遊びに来たので、幼稚園の畑で採れたジャガイモを「ホカホカ」「アツアツ」でいただきました。

imo.bmp

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2006年01月22日

山形県 白鷹町 鈴木徳則 五日目

味噌を手作業で袋詰めするのですが、今の時期の味噌はほんと冷たいです。味噌を触ったあとの水仕事がとっても楽に感じますから雪よりも氷よりも絶対冷たいです。味噌は何故か凍らないので氷点はかなり低いはずですが、恐ろしくて温度を測る気にもなりません。これが味噌醸造業の実態です。

 「醸造」という言葉をたまに耳にされるかと思います。「発酵作用を応用して、酒類・醤油・味噌などを製造すること。」などと辞書には載っていますが、学生の頃、この醸造という言葉は英訳できないという話を先生に聞いたことがあります。

醸造学科を外国の人にはとりあえず「Brewing&Fermentation」という言い方で説明しているけれどもBreweryはビール醸造の言葉で、Fermentationは醗酵ということなので厳密ではないという話でした。

「いっそのこと醸造はそのままJOZOにならないものかと考えている。」とおっしゃったのが今でも記憶に残っています。

そういえば、もう一つ覚えています。日本以外は「甘味、酸味、辛味、苦味、塩味」の五味しか感じ取れないけれど日本人はそれに加えて「うま味」を感じとることが出来るという話です。これも諸外国の人達にはなかなか理解してもらえず、研究に研究を重ねて認知されるようになってきたということでした。

味噌と醤油があったために日本ではスパイスがあまり発達しなかったというくらい万能だったのだそうです。隠し味にも酒やみりんといった、やはり醸造物を昔から使っています。

若い時に聞いた話というのは何故か後々に影響されていることがあって、私もこの話を聞いて「そうか、なかなか日本人も捨てたもんじゃないな。」と思ったのが、興味の始まりだったのかもしれません。

醸造の世界はとっても面白いですが、そんな中でも違和感を覚えるときがあります。

醸造もうま味も日本独自のものなのに、醸造物の原料はおおかた外国産、うま味も五味を感じ取ってこその味なのに、うま味成分を大量に添加すればおいしいと思ってもらえるという勘違い。根っこからの文化になっていないように思えます。

最近は「食育」流行りで、おいしさについても、味そのものだけでなく、匂いとか食感、場の雰囲気、作り手の思いも加味して伝えていこうという感じで、いろんな方が様々なアイデアを出されているようですが、物を売るための食育にならないか心配になるときがあります。

食育を連呼しなくても、大人がもう少しだけ「日本人」になりさえすれば、この国の食の豊かさはもっと自然に子供達に伝わるような気がするのは、私だけでしょうか?



posted by LJ21 at 23:20| Comment(0) | TrackBack(0) | 山形県 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

山形県白鷹町 鈴木徳則 5日目

BTH2249823_0B.jpg味噌を手作業で袋詰めするのですが、今の時期の味噌はほんと冷たいです。味噌を触ったあとの水仕事がとっても楽に感じますから雪よりも氷よりも絶対冷たいです。味噌は何故か凍らないので氷点はかなり低いはずですが、恐ろしくて温度を測る気にもなりません。これが味噌醸造業の実態です。

 「醸造」という言葉をたまに耳にされるかと思います。「発酵作用を応用して、酒類・醤油・味噌などを製造すること。」などと辞書には載っていますが、学生の頃、この醸造という言葉は英訳できないという話を先生に聞いたことがあります。

醸造学科を外国の人にはとりあえず「Brewing&Fermentation」という言い方で説明しているけれどもBreweryはビール醸造の言葉で、Fermentationは醗酵ということなので厳密ではないという話でした。

「いっそのこと醸造はそのままJOZOにならないものかと考えている。」とおっしゃったのが今でも記憶に残っています。

そういえば、もう一つ覚えています。日本以外は「甘味、酸味、辛味、苦味、塩味」の五味しか感じ取れないけれど日本人はそれに加えて「うま味」を感じとることが出来るという話です。これも諸外国の人達にはなかなか理解してもらえず、研究に研究を重ねて認知されるようになってきたということでした。

味噌と醤油があったために日本ではスパイスがあまり発達しなかったというくらい万能だったのだそうです。隠し味にも酒やみりんといった、やはり醸造物を昔から使っています。

若い時に聞いた話というのは何故か後々に影響されていることがあって、私もこの話を聞いて「そうか、なかなか日本人も捨てたもんじゃないな。」と思ったのが、興味の始まりだったのかもしれません。

醸造の世界はとっても面白いですが、そんな中でも違和感を覚えるときがあります。

醸造もうま味も日本独自のものなのに、醸造物の原料はおおかた外国産、うま味も五味を感じ取ってこその味なのに、うま味成分を大量に添加すればおいしいと思ってもらえるという勘違い。根っこからの文化になっていないように思えます。

最近は「食育」流行りで、おいしさについても、味そのものだけでなく、匂いとか食感、場の雰囲気、作り手の思いも加味して伝えていこうという感じで、いろんな方が様々なアイデアを出されているようですが、物を売るための食育にならないか心配になるときがあります。

食育を連呼しなくても、大人がもう少しだけ「日本人」になりさえすれば、この国の食の豊かさはもっと自然に子供達に伝わるような気がするのは、私だけでしょうか?

posted by LJ21 at 18:05| Comment(0) | TrackBack(0) | 山形県 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2006年01月21日

山形県白鷹町 鈴木徳則 4日目

山形スローフード協会専務理事などと紹介されているのに、スローフードのことを何にも書いていないと言われそうなので、ちょこっとだけ書きます。

理念云々とかの話をしても面白くないので、山形でやっている楽しいことを書きます。

山形の支部は日本の中でも立ち上げが早い方で、現在80名近い会員がいます。大学の先生から、郷土料理のお店をされている方、造り酒屋さんといろんな人たちが集まっていますが、やはり農業をされている方や食品加工に携わっていらっしゃる方が多いというのが山形の特徴になっています。

農業や食品加工をしている会員さんは、皆それぞれにこだわった非常に質の高いものを作られている方がほとんどなので、「探検会」と称して遊びに行ってみようということで、相手の迷惑もかえりみず、みんなであちこち訪ね歩いています。

BTH2240206_1B.jpg写真はさくらんぼを作っている会員さんのところにお邪魔したときのものです。山形はさくらんぼが有名ですが、その中でも特においしいさくらんぼを作っていらっしゃる方で、特別に畑に入らせていただいて食べ放題。昼食も木の下で豚シャブといった具合。もちろん生産のご苦労話などもお聞きします。

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山形県 白鷹町 鈴木徳則 四日目

山形スローフード協会専務理事などと紹介されているのに、スローフードのことを何にも書いていないと言われそうなので、ちょこっとだけ書きます。

理念云々とかの話をしても面白くないので、山形でやっている楽しいことを書きます。

山形の支部は日本の中でも立ち上げが早い方で、現在80名近い会員がいます。大学の先生から、郷土料理のお店をされている方、造り酒屋さんといろんな人たちが集まっていますが、やはり農業をされている方や食品加工に携わっていらっしゃる方が多いというのが山形の特徴になっています。


農業や食品加工をしている会員さんは、皆それぞれにこだわった非常に質の高いものを作られている方がほとんどなので、「探検会」と称して遊びに行ってみようということで、相手の迷惑もかえりみず、みんなであちこち訪ね歩いています。

写真はさくらんぼを作っている会員さんのところにお邪魔したときのものです。山形はさくらんぼが有名ですが、その中でも特においしいさくらんぼを作っていらっしゃる方で、特別に畑に入らせていただいて食べ放題。昼食も木の下で豚シャブといった具合。もちろん生産のご苦労話などもお聞きします。


あと面白いのが食談会、これは季節ごとに場所を変え、その土地のその季節の食べ物をみんなで勉強しようというもの。食いしん坊にはたまりません。

昔の人達は厳しい冬の間どんなものを食べていたのだろうかということで「越冬料理」を考えてみようとかまじめなお題を作ることもありますが、基本的に山形は四季折々に美味しい郷土料理がたくさんあるので、テーマには事欠きません。地域ごとの味付けの違いなんかもためになったりします。

何回目かの時に、せっかく県内全域から仲間が集まっているのだから、みんなで普段食べているものを持ち寄ってみようということになり、湯治場の施設で食談会をしたことがありました。

いやぁ、出てくる出てくる、採りたての山菜、漬物、煮物、豆料理、おひたし、etc、本当にこんなうまいもの毎日食ってんの?といった感じでした。

挙句の果てに豚を飼ってる人が肉を持ってきて七輪で焼いて食べたり、餅つきまで始まったりして(おいおい、これは毎日は食べないだろう)、造り酒屋さんがいるから、お酒には困らないし。

なんとも山形の日常食と会員さんの底力を見せられた思いでした。


もちろん真面目な活動もしています。もし興味が湧いた方がいらっしゃったら
http://www.slowfood-yamagata.jp/をご覧になってみてください。

スローフードの活動をしていて気が付くのは、興味や関心が全く違う人達が集まっていても、何故か食べ物の話だけはみんなが出来るということです。

最初は食べ物の話をしていたはずなのに、いつの間にかそれがきっかけでいろんな話になっていたりして。

「食」を真ん中に持ってくることが実はいろんな話に入る入り口だったりすることがよくわかります。

難しく考えるより、まずみんなで「食」を囲んでみること。それに尽きるかなと思います。


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2006年01月20日

山形県 白鷹町 鈴木徳則 三日目

皆さんの住んでいる地域には「屋号」はありますか?

 このあたりで、鈴木さんのお宅はどこですかと聞いても誰も答えられません。なぜなら家の両隣6件全部が鈴木さんだからです。

200世帯くらいの集落なのですが、同じ苗字が並んでいるところがあちこちにあります。そのためか集落の人たちは普段苗字ではなく「屋号」で呼びあっています。もちろん屋号がない家もあるのですが、ほんの数件です。

ちなみに家の屋号は「こうじや」、南隣の鈴木さんの屋号は「すけえむ」、北隣の鈴木さんは「さかや」です。

 覚えてしまうと便利なのですが、覚えるまでは一苦労です。私もこの仕事に入って最初にとまどったのが屋号でした。注文の電話で屋号と用件しか言わないでいきなりガチャっとやられるともうたいへん。今のは誰?何処の家?といった感じで、すかさず親に聞きに行かなければなりませんでした。

 でもかれこれ10年前に救世主があらわれました。「屋号マップ」です。

 これはお寺の住職さんが発案して有志の若い人たちで作られたものです。屋号と世帯主、電話番号がシンプルな手書きの地図に載っています。しかし、これが実に使える。

 私が作ったわけではないけれど、是非皆さんにもお勧めします。

 本当は住職さんも跡を取るためにUターンされてきた時、同じように屋号にとまどってなんとかならないかと思っていたそうです。でもさすが某有名出版社にいただけあって、みんながつかえるマップにして全戸配布してしまいました。お嫁に来た方などは本当に重宝しているみたいです。もちろん私も。

 まだ大事にとってあったことを突然思い出し、今日久しぶりにながめました。

「いしや、はしごや、あぶらや、かじや、たたみや、げたや、からかさや、たまりや、たんものや、だんごや、あめや」

 屋号マップを見ていて気がつくのは、こんな小さな集落でも昔は最低限一通りの生活ができるように、田畑の仕事をしながら、半分は何かしらの商いをして支えあっていたということです。

 もちろん交通の便も悪い昔の話ですから当然といえば当然ですが、グローバルになりすぎて、食い物なんか何を何処で誰が作ったのかさえわからない、生活も石油が切れればすべてなくなりそうな危うい今の世の中にあっては、この集落で衣食住の自己完結をしようとしていた先人達はいったいどんな知恵を持っていたのだろうかと思ってしまいます。

 こういうマップから教えられることも、ひとつの地元学(?)なのでしょうか。



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山形県白鷹町 鈴木徳則 3日目

皆さんの住んでいる地域には「屋号」はありますか?

BTH2239861_0B.jpg このあたりで、鈴木さんのお宅はどこですかと聞いても誰も答えられません。なぜなら家の両隣6件全部が鈴木さんだからです。

200世帯くらいの集落なのですが、同じ苗字が並んでいるところがあちこちにあります。そのためか集落の人たちは普段苗字ではなく「屋号」で呼びあっています。もちろん屋号がない家もあるのですが、ほんの数件です。

ちなみに家の屋号は「こうじや」、南隣の鈴木さんの屋号は「すけえむ」、北隣の鈴木さんは「さかや」です。

 覚えてしまうと便利なのですが、覚えるまでは一苦労です。私もこの仕事に入って最初にとまどったのが屋号でした。注文の電話で屋号と用件しか言わないでいきなりガチャっとやられるともうたいへん。今のは誰?何処の家?といった感じで、すかさず親に聞きに行かなければなりませんでした。

 でもかれこれ10年前に救世主があらわれました。「屋号マップ」です。

 これはお寺の住職さんが発案して有志の若い人たちで作られたものです。屋号と世帯主、電話番号がシンプルな手書きの地図に載っています。しかし、これが実に使える。

 私が作ったわけではないけれど、是非皆さんにもお勧めします。

 本当は住職さんも跡を取るためにUターンされてきた時、同じように屋号にとまどってなんとかならないかと思っていたそうです。でもさすが某有名出版社にいただけあって、みんながつかえるマップにして全戸配布してしまいました。お嫁に来た方などは本当に重宝しているみたいです。もちろん私も。

 まだ大事にとってあったことを突然思い出し、今日久しぶりにながめました。

「いしや、はしごや、あぶらや、かじや、たたみや、げたや、からかさや、たまりや、たんものや、だんごや、あめや」

 屋号マップを見ていて気がつくのは、こんな小さな集落でも昔は最低限一通りの生活ができるように、田畑の仕事をしながら、半分は何かしらの商いをして支えあっていたということです。

 もちろん交通の便も悪い昔の話ですから当然といえば当然ですが、グローバルになりすぎて、食い物なんか何を何処で誰が作ったのかさえわからない、生活も石油が切れればすべてなくなりそうな危うい今の世の中にあっては、この集落で衣食住の自己完結をしようとしていた先人達はいったいどんな知恵を持っていたのだろうかと思ってしまいます。

 こういうマップから教えられることも、ひとつの地元学(?)なのでしょうか。

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2006年01月19日

山形県白鷹町 鈴木徳則 2日目

いきなり先週の話になってしまうのですが、一月十日に山形市の初市に参加してきました。初市というのは江戸時代初期から約400年続く伝統行事で、新春の風物詩になっています。毎年1月10日に市神祭りとして、山形市の十日町から七日町までの目抜き通り(1.5km位)に、多くの露店が軒を連ねます。

BTH2234247_0B.jpgごらんのように人また人で、聞いたところによると露店は約400軒、人出は19万人だったそうです。平日なのにどこから来るのだろうと思ってしまいました。新しいイベントを作っていくことも必要ですが、こういった行事がずっと続いていくこともとっても大事なことだと思います。

露店には商売繁盛や長寿を祈願する意味がある白カブや白ヒゲなどの野菜や初あめ、団子木といった縁起物の他に臼、杵、まな板などの木工品、家庭用品などが並びます。

BTH2234247_1B.jpg他県でもあると思いますが、山形でも小正月に団子下げという風習があって、各家庭で、写真のように団子の木(ミズキ)の芽を取り除いて団子を刺し、紙で作った大判、小判、鶴などの折り紙、俵や動物をかたどったフナ煎餅をにぎやかに飾りつけて、まゆや稲の豊作を祈願します。もちろん我が家でも行っています。

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2006年01月18日

山形県 白鷹町 鈴木徳則 二日目

いきなり先週の話になってしまうのですが、一月十日に山形市の初市に参加してきました。初市というのは江戸時代初期から約400年続く伝統行事で、新春の風物詩になっています。毎年1月10日に市神祭りとして、山形市の十日町から七日町までの目抜き通り(1.5km位)に、多くの露店が軒を連ねます。

ごらんのように人また人で、聞いたところによると露店は約400軒、人出は19万人だったそうです。平日なのにどこから来るのだろうと思ってしまいました。新しいイベントを作っていくことも必要ですが、こういった行事がずっと続いていくこともとっても大事なことだと思います。


露店には商売繁盛や長寿を祈願する意味がある白カブや白ヒゲなどの野菜や初あめ、団子木といった縁起物の他に臼、杵、まな板などの木工品、家庭用品などが並びます。

他県でもあると思いますが、山形でも小正月に団子下げという風習があって、各家庭で、写真のように団子の木(ミズキ)の芽を取り除いて団子を刺し、紙で作った大判、小判、鶴などの折り紙、俵や動物をかたどったフナ煎餅をにぎやかに飾りつけて、まゆや稲の豊作を祈願します。もちろん我が家でも行っています。


こんな中で何をしていたのかというと、県の醤油味噌組合の青年会のみんなで味噌を売ってきました。この売り方が少々変わっていて、一軒ずつ各社のブランドを並べて売るのではなくて、自社の味噌を同じ量ずつ持ち寄り、それを全部ブレンドしてしまうのです(こういう試みはとっても面白いと思います)。

全部ブレンドするとどんな味になるの?と思うかもしれませんが、これがなかなかうまいのです。混合係りになった味噌屋さんは、とっても大変な作業といっていまいしたが、それぞれの味噌が美味しくないと混ぜ合わせても美味しくならないわけで、山形の水準は結構高いのかもしれません。


お客さんに「この味噌は普段はどこで売っているのですか。」とよく聞かれたのですが、まさに初市だけの味噌でこの日しかありません。

味噌の隣で豆腐となめこの味噌汁を作ってそれを振舞いながら行うのですが、マイナスの気温ということもあり、温かい味噌汁を求めて人が途切れることがなく、今年は2時位までに完売してしまいました。


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2006年01月17日

山形県白鷹町 鈴木徳則 1日目

はじめまして。

山形県の白鷹町(しらたかまち)に住んでいる鈴木といいます。
家族で小さな味噌屋をやっております。ローカルジャンクション21の朝田さんとは取材で家にいらして下さったのがご縁でお付き合いをさせていただいております。
先週、朝田さんに全く違う用事で電話をしたのですが、切る頃には何故かここに書くことになってしまい、自分でもよくわからないまま書き始めております。とりあえずお付き合い下さい。

BTH2229849_0B.jpg白鷹町は山形の中央部に位置している小さな町です。山形は地図で見るとちょうど人の顔のような形をしているのですが、口に飲み込まれたあたりというとなんとなく分ってもらえるみたいです。映画「スイングガールズ」のロケ地といった方が良く分ってもらえるかもしれません。この山並みは映画のオープニングに出ていた朝日山系です。人口は約1万7000人。町の真ん中を最上川が流れ、四季の移り変わりのはっきりした雄大な自然に囲まれた町です。

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山形県 白鷹町 鈴木徳則 一日目

はじめまして。

山形県の白鷹町(しらたかまち)に住んでいる鈴木といいます。
家族で小さな味噌屋をやっております。ローカルジャンクション21の朝田さんとは取材で家にいらして下さったのがご縁でお付き合いをさせていただいております。
先週、朝田さんに全く違う用事で電話をしたのですが、切る頃には何故かここに書くことになってしまい、自分でもよくわからないまま書き始めております。とりあえずお付き合い下さい。

白鷹町は山形の中央部に位置している小さな町です。山形は地図で見るとちょうど人の顔のような形をしているのですが、口に飲み込まれたあたりというとなんとなく分ってもらえるみたいです。映画「スイングガールズ」のロケ地といった方が良く分ってもらえるかもしれません。この山並みは映画のオープニングに出ていた朝日山系です。人口は約1万7000人。町の真ん中を最上川が流れ、四季の移り変わりのはっきりした雄大な自然に囲まれた町です。



ところが、今年はご存知の大雪で毎日こんな感じの大荒れが続きました。朝除雪して夕方また除雪、元旦も雪下ろしといった感じで、何が仕事か分らない状態です。
でもここはこれでもまだ雪が少ない場所といわれています。そういえばもっと山の方に行くと、雪下ろしとは言わずに雪上げといってます(屋根より雪が高く積もるので下ろすのではなく上げるんだそうです)。


屋根から落ちてきた雪は軒下に積もりこんな感じになってしまいます。実はこれがくせ者で捨て場所がなくなってしまうのです。ここは味噌樽を置いている小屋なのですが、さながら雪室のようです。
こんな風に書くとなんかすごい所だと思われてしまいそうですが、この雪と寒さを利用して、凍み大根や凍み豆腐を作ったり、家では大根の麹漬けを樽ごと雪の中に入れておいたりと、この時期ならではのものがいろいろあります。
二年前、結城登美雄先生にお越し頂いて講演をしていただいた時に、軒下の豊かさというお話をされていましたが、ここには雪下の豊かさもあると思います。
明日以降、どんな話をお伝えできるか分りませんが、また雪片付けしながら考えます。



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2004年06月27日

山形県戸沢村 出川 真也さん 5日目

6月25日(金

今日も蒸し暑い日です。みなさん、いかがお過ごしですか?

今日は、今年の角川自然学校の年間の活動をちょっとご紹介します。
この学校は、山、川、食、農、もの作り、民話・昔遊びといった6つの学校からできています。それぞれの取り組みがあります。山の学校では季節毎の里山散策会、食の学校では季節毎の郷土食講習会、もの作り塾は秋から翌年の春まで行われます。民話塾は冬です。

もの作り塾


地域の里の先生方がそれぞれ企画し運営します。その季節毎の里の素材を生かした取り組みなので、地域の知恵袋の方が中心になることではじめて可能になるといった活動ですね。

そうした活動のもとに地域作りや環境教育の取り組みが行われています。
詳しくはホームページで紹介しているので是非とも見て下さい。一般の参加者の募集もしています。お気軽にお問い合わせ下さい。
http://www3.ocn.ne.jp/~satoweb/index.html

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山形県戸沢村 出川 真也さん 4日目

6月24日(木)

今日は一日蒸し暑い天気でした。明日から何日か雨が続くみたいですね。みなさん、いかがお過ごしですか。
さて、今回はこれまでの話の中で出てきている地元学について角川でやっていることをふれてみたいと思います。
角川ではこれまで通算5回の地元学をしています。地元学とは、簡単に言うと、地域集落をヨソモンと地元住民(子どもからお年寄りまで)一緒に歩いて、地域の「ある物探し」をするものです。

あるもの探し



歩いていく中で、関心を抱いた物(人)をデジカメに撮影し、ヨソモンは質問し、それを集落住民が答えそれをメモに取ります。それを元にして地域資源カードを作成し、地図に書き込みます。

聞き取り調査


ただそれだけのことなのですが、それで地域の現状の全体像が浮かび上がってきます。しかもみんなで調べているわけですから、その地図を眺めながら様々な地域作りのアイディアが自然と住民とヨソモンの中から出てきて・・・早速地域作り検討会と計画策定といった流れになっていくというわけです

資源カードへメモ


地図に書いて検討会


是非ともおすすめしたい手法ですね。
自然学校の16年度活動計画もこうした中で策定されました。

明日最終日は、今年の角川自然学校の今後の取り組みについて紹介したいと思います。

地図


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2004年06月24日

山形県戸沢村 出川 真也さん 3日目

6月23日(水)

昨日は、田んぼの学校を紹介しましたから、続いて今日は畑の学校を紹介しますね。

畑の学校は、角川地区の一番奥の集落にあります。ここもやっぱり地元学を集落ぐるみで行い、その結果すばらしいブナ林と楯跡(城跡)に囲まれた景色の良い休耕畑があることがわかりました。そこは集落を見下ろす高台で、水源地の上流に位置しています。

そこで、地域の子どもたちと周辺の里山散策道や楯跡を整備し、あづまやを建て、無農薬野菜を作ろうとはじまったのが畑の学校です。




6月の中旬、畑と楯跡に通じる入り口に草木塔(草木の霊を慰め敬うものです)を建立し、散策道の整備と畑の植え付けをしました。




最初の収穫は8月のお盆前になりそうです。今日見に行ったら順調に育っていました。今から収穫を楽しみにしています。



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2004年06月23日

山形県戸沢村 出川 真也さん 2日目

6月22日(火)
こちら山形県は、台風の影響で安定しない天候の一日でした。皆さん、いかがお過ごしでしょうか?



今日は事務局の入っている農村環境改善センターが全館清掃で機能が停止していました。ですから、最近やった活動として田んぼの学校を紹介したいと思います。

事務局の裏側は素敵な里山と田んぼになっています。


その里山で去年、散策会とため池でフナ釣り、地元学をした結果、サンショウウオがうじゃうじゃ(!)いるところが発見されました。そのきれいな水を使った無農薬田んぼを子どもたちと一緒にしようと始まったのが「田んぼの学校」です。



6月上旬、手植えで子どもたちと田植えをし、同時に周辺にある里山と20のため池を生き物調査しました。近々報告書も作成されます。ため池と水路の調査ではエビ、サンショウウオなどたくさん捕まりました。

田んぼは完全無農薬なので、今ひえが出てこんな状況です。



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2004年06月21日

山形県戸沢村 出川 真也さん 1日目

6月21日(月)

本日より担当の、角川里の自然環境学校事務局、出川です。一週間よろしくお願いします。
当自然学校は山形県最上郡戸沢村角川地区にある地域運営学校です。こんな山間の人口1200人、300世帯の地区です。今日は、その事務局の一部を紹介したいと思います。



事務局は、朝8:30に通常は開きます。戸沢村農村環境改善センターの2階が事務局で、中は写真にあるように、くつろぎスペース、もの作り工芸品展示スペース、会議及び資料スペース、そして事務局作業スペースといった4つのスペースに分かれています。ほぼ全部、住民パワーで作りました。




現在、集落住民で構成する里の先生は山、川、食、農、もの作り、民話語り部等で150名ほどが登録し活躍しています。
 事務局室はコミュニティルームの機能をかねていて、午前中は事務局のデスクワーク、午後は訪れる方々への対応、夜は住民の会合といった形で使われています。
 今日も午後から県立自然博物館の方々や環境運動家、行政の方々、地元の自然学校の先生が訪れました。夕方には、入力作業を地元の高校生が来て、入力作業を手伝ってくれました。様々な人が集まり、話し合い、作業をし、交流する・・・といった場となっています。



この自然学校は地元の住民が里の知恵や技術を子どもたちに教え伝えるということを住民主体でやっていこうというもの。地域のあらゆる層の人が企画運営の中核となって参画することを常に第一条件にしています。



その事務局として私、出川がいるわけです。というわけで、明日から角川の自然と文化、人とのふれあいを中心に書いていきたいと思います。おつきあいどうぞよろしくお願いします。
ちなみに、角川里の自然環境学校のホームページとメールアドレスは以下の通りです。お気軽にお問い合わせ下さい。
ホームページ: http://www3.ocn.ne.jp/~satoweb/page002.html
メールアドレス: sato-school@orion.ocn.ne.jp



posted by LJ21 at 23:00| Comment(0) | TrackBack(0) | 山形県 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

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