今日は、午後から「豚(トン)・珍(チン)・感(カン)トリーかわみなみ合衆国:農業農村活性化フォーラム」が行われる。
川南町認定農業者協議会(会長:日高昭彦氏)が主催して毎年開催されるこの大会は、今回で8回目を数える(よく続くなー)。
講師は、先日このブログに紹介させていただいた徳島県上勝町鰍「ろどり代表取締役副社長の横石知二さんである。
演題は「人が輝き商品が生きる」
何と素晴らしいタイトル!川南のなかにもそういう人物、商品ができてくるといいなあ。
おっと、午後0時に宮崎空港に到着されるのでそろそろお迎えに上がらなければならない。時間がない!
実は、先週から講演会やイベント、視察研修などがぶっ続きであわただしすぎる。
あさってからは、福岡県宗像市の鐘崎漁協(安永組合長)に研修に行くことになっており(当然、森ち先生にもごあいさつを!)、その準備などバタバタなのである。
安永さーん、森さーん。2月28日(火)はよろしくお願いします。

本町の認定農業者協議会が、川南ではじめて「地元学」に取り組んだ。
そして、今もなお川南に学び続けている。
このメンバーらが今まで調べた結果を以前まとめたものがあったので紹介する。
また、この協議会は、写真のような風景をこれから残していくために表彰制度をつくった。これもあわせて紹介したい。
<これまで調べた農村・漁村川南の結果>
県の中央部に位置する川南町は、東は黒潮あらう日向灘をのぞみ、西は木城町、南は高鍋町、北は日向の歌人「若山牧水」のうたった「尾鈴山」の麗峰を仰ぎ、都農町と境している。町域の大部分は標高50メートル前後の台地で、中央を平田川(へだがわ)が貫流し日向灘にそそぎ、この川の両側に広がる唐瀬原、国光原の両台地は戦後における日本屈指の大開拓地である。
田んぼは少ない。町の北境を流れる名貫川(なぬきがわ)と、町の中央を流れる平田川の川沿いをはじめ、戦後、町外の小丸川(おまるがわ)から引いた幹線水路(昭和26年頃開通)沿いにしか田んぼがない。畑のある風景が川南である。
一方で漁村の風景もある。明治16年頃に、漁業専業者を本格的に「通浜(とおりはま)地区」に移住させようと日向市細島地区から3氏の家族を勧誘したことが今日の川南漁港の基礎をつくった。
このように、川南には「海」、「川」、「大地」、「山」、そして少しばかりの「まち」のくらしがある。
川沿いを中心に古くからある「土着農民」の集落と、明治から終戦後にかけて畑作地域を中心につくられた「外来農・漁民」の集落が混在する町。常に耕し続けてきた町。日本の合衆国「川南」である。
イメージづくりのためにやっていること(その1)
「子共たちに伝えたい村の風景」表彰制度
(1)審査期間
平成16年9月1日から平成17年8月31日(1年間)
(2)対象
農山漁村を対象に、自治会など慣例的にまとまった活動をしている集落
(3)審査基準
@自然素材以外のものが目立たないこと →ケバケバしい建物などがないこと。
A通学路、神社などの清掃を年に3回以上やっていること。
B用水路などの管理をしていること。
C地区の人たちがいっしょに楽しむ行事があること。
D水のゆくえを説明できる人がいること。
E鎮守の森があること。
F地区の景観を守るための約束事があること。
以上、7つの項目のうち、5項目以上やっていて、そのなかに特徴的な活動があること。
☆ 表彰:<平成17年9月、認定農業者協議会総会にて受賞式を行った。>
☆ 効果:表彰されたことで改めて自分たちの地域の良さを再発見するきっかけになった。また、後継者不足や高齢化率の高さが問題となっているこの地域の人々が、住んできたことへの自信を取り戻しつつある。さらに、マスコミに取り上げられたことで、町内外からここに直接訪れたい、などの反響が出てきている。次は、経済につながる仕掛け、仕組みを創っていく。
イメージづくりのためにやっていること(その2)
ふるさとの川の清掃から・・・(きれいな川はたくさんの人を呼び込むはず、との発想)
この活動は、当研究会メンバーらが「近くの川(黒鯛川)を昔のようにきれいにして子供達に遊ばせよう!いや自ら(平均年齢32.5歳の男達)が遊びたい!!」と本年5月中旬からスタートとさせた活動である。
開始から約5ヵ月が経過。徐々に参加者も増えはじめ周辺住民との協働作業として定着してきている。毎週土曜日の朝6時から約2時間、台風以外は休むことなくやっている。
また、この活動に刺激されて町内の別の川(高森川)でも同様の活動がはじまった。
3 これからの展開(やっていくこと)
・ 荒れた竹林や雑木山の樹木を活用し炭づくりを行っていく。
・ この炭を水質浄化のために各排水溝などに設置する。
・ 炭づくりは、地元の高齢者(その技術や炭窯を持つ人々)、やってみたい人達に依 頼する。
炭づくり、という昔の産業復活?新たな産業創出?へつなげる。
・ 炭づくりが進むことで荒れている山に人が入り、計画的間伐で美しい里山の風景を 創る。
・ きれいな川をはじめ、里山の風景やその自然を楽しみに外から人が訪れる。生活の 旅=「グリーン・ツーリズム」のはじまりとなる。
・ このような地道ながらも本物の取り組みの中から「自然にやさしい町、きれいな農村 風景の町」というイメージがつくられ物が売れていく。経済もついてくる。そう信じてい ます。
・ 他に、地元企業の皆さんと一体となって川南のイメージをつくりたい。それぞれが持 つ強み、たとえば売り方、買い方、技術などを結集して地域全体で川南を考え、創る 仕組みを構築していきたいと考えています。
具体的な計画については・・・・・秘密です。