2006年12月10日

秋田県北秋田市 最終日 鈴木奏子 「私の食とこれから」

 こんばんは。今日の阿仁、午前は天気よかったのですが、午後からはチラチラ雪が降ってきていますが、昨年の大雪に比べたら、今年は落ち着いています。
 テレビでは、もうすぐやってくるクリスマスについて、盛んに紹介されていますよね。先日、新聞と一緒に北秋田市内のおもちゃ屋さんのクリスマス商品の広告が入っていたのを見て「あー、なつかしいなあ☆」って思いました。というのも、小さい頃、毎年入ってくるこの広告を見て、「今年はこれがほしいなあ。けれど、こっちのもほしい」と1人でワクワクしていたのを思い出したのです!!
 私が小さい頃ほしかったものは、子供用の編み物機でしたが、サンタさんはとうとう最後までプレゼントしてくれませんでした・・・。多分、アピールが足りなかったのでしょう(笑)

 前置きが長くなりました。
 さて、私のブログも今日で最終日となりましたが、阿仁のこと、食、秋田県の取り組みなどを、私なりの言葉で紹介させていただきました。

 私が「食」へ関心を持つきっかけのひとつとして、仕事では、前に勤務していた農林課で、農村生活研究グループの事務局を5年間担当していた時に、地域の農家のお母さんたちと一緒に、県内各地を研修したり、勉強する中で得られたことや感じたことなどがあったことにあります。その頃は、直売所や加工所の設置、家庭からでる生ゴミをEM菌と混ぜたEMぼかしを使った循環型農業への取り組み、海外での農薬問題等から地元で採れたおいしい野菜を学校給食へ提供、グリーン・ツーリズム、地域料理の再確認など様々なことに取り組まれていて、女性の起業活動が目覚しく、毎年勉強させてもらいました。

 もうひとつとして家庭では、母の存在です。母は私が小さいころは専業主婦でしたが、大きくなってからはちょこちょこ仕事をしながら、私達のために毎日料理を作っています。私も姉も小さいころから母の手作りの料理を食べていて好き嫌いもほとんどなかったし、親戚が来た時やお盆や年越しやお正月なども、料理を振舞っているのを見ているので、「食」というものが自然に自分の中にありました。
 そういう影響からなのでしょうか、私の趣味がお菓子作りで、小学校の高学年からやっていました。お菓子づくりをするきっかけとなった、家の光協会の「家の光」の別冊の「やさしいお菓子づくり」は今でも大切にとっています。もし、今のこの仕事をしていなかったら「お菓子屋さん」今の言葉で言ったら「パティシエ」になっていたと思います(笑)

 昔の農家の女性の方々は、家の外でも中でも家族のために一生懸命働き、控えめで、謙虚でしたが、直売や加工に関わることにより、お母さんたちも農業経営についてお父さんたちと対等に、そして自分たちで収入を得ることで喜びや自信につながり、活き活きと取り組んでいる姿を見て、「お母さんたちいいなあ」そう思いました。
 今までなかなか日の目に当たることが少なかった女性の方々が、地域のさまざまなことに取り組むことによって、お父さんたちや家族も協力、地域の中でも元気。女性のパワーはすごい!!

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2006年12月09日

秋田県北秋田市 6日目 鈴木奏子 「秋田県では」

 
 こんにちは。今日は食から離れて、地域づくりという観点から秋田県の取り組みをご紹介します。

 国際教養大学と秋田県農林水産部農山村振興課は、平成17年度より「Akitaふるさと活力人(かつりょくびと)養成セミナー」を実施しています。
 セミナー実施の背景には、全国の中山間地域においては過疎・高齢化・人口減少などを進行していますが、このことだけが問題なのではなく、この進行によって地域の共同、地域に蓄積された環境・文化・伝統・生活などの資源が徐々に進行・消滅の危機にさらされ、住民の地域に対する愛着や誇りが薄れることですが、しかし一方では、地域活性化への動きも活発で、特産品の開発、高付加価値作物の植え付け、産直システムの構築、イベント開催、グリーン・ツーリズムなとが全国で展開されてきています。
 このような活性化を目的とした諸事業の成否の鍵を握るのが「仕掛け人、または、地域コーディネーター」であることから、セミナーでは農山村地域の自然・伝統・文化・人的資源を持続的に活用し、地域ぐるみの活性化を担う地域コーディネーターの養成を目的に実施されています。
 県内から24名(男性16名・女性8名)、行政関係、森林組合、観光関係など様々な職種の方々が受講生としてセミナーに参加し、現在2年目となっています。

 国際教養大学の先生方から、講義、ワークショップ、計画策定、協同学習などを受けたことを踏まえて、17年度は、阿仁で受講生が企画立案したイベントを地域の方々と一緒に取り組みました。2月の厳しい阿仁の冬・雪をプラスにとらえて、国の重要無形文化財の異人館でのジャズライブや街をスノーキャンドルで飾るなど、地域住民とセミナー関係者の協力のもとに開催しました。限られた時間の中ではありましたが、地域の方々からは「今までの雰囲気とは違う阿仁で、すごくキレイだった」「子供から大人まで参加できて楽しかった」など、1人の力が集まってみんなの力となりました。
 
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 異人館でのジャズライブ
 
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 スノーキャンドル作り
 
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 スノーキャンドルの点灯 
 
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 スノーキャンドルストリート
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2006年12月08日

秋田県北秋田市 5日目 鈴木奏子 「冬のごちそう」

 
 こんばんは。昨日、母と今年の年越し、正月料理について話をしていました。「あー、もうこんな季節なのか・・・」と思いながら、けれど、正月料理を作るのは毎年続く大切なことなので、私は楽しみにしています。テレビや広告では「○○百貨店のおせち料理」とか「お取り寄せおせち料理」いろいろ出ているし、コンビニでも買うことができるのって、需要があるからなんですよね。

 みなさんが住んでいる地域の「年越し、お正月の料理」はどういう感じですか?
 私は大人になるまで知らなかったことがあります。それは、都会では年越しは「年越しそば」などのものであっさり食べ、元旦からおせち料理を食べるということ。阿仁や北秋田では、年越しにおせち料理やたくさんの食べ物を食べ、元旦からはその残りというかを食べます。
 私のここの地域が「普通」「常識」と勝手に思っていて・・・。知らないこと、慣れってコワいなあと思いました(笑)

 年越しにドーンとたくさん食べることについて、地域の方々に聞いたら、「今年一年よくがんばった。よく働いた。だから1年の最後の日はおいしいもの(正月料理)を食べるようになったのでは・・・」と言っていました。ほほー、なるほど。そうかも。みんな日頃からがんばって働いていますもの。
 地域の方々は「年越しと正月はおいしいもの食べられるから、すごく楽しみで、『何食べたい?』と聞かれて、食べたいものをしゃべったものだー。1年でも特別な日だったんだー。今は、毎日が正月なぐらい食べ物も豊富だよなあ」と言います。

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2006年12月07日

秋田県北秋田市 4日目 鈴木奏子 「阿仁の料理」

 おはようございます。
 雪解けが凍ってツルツル・ボコボコになった道路に、ヒヤッとしながら通勤をしています。こういう時は本当に気が抜けないので、早く圧雪された道路にならないかと思っていますが、そういう風になるということは、あたりにはたくさん雪が積もっているという状況なので・・・。なんだか複雑な気持ちです(笑)

 昨日は森吉と阿仁で開催した「食のつどい」についてご紹介しました。
 食のつどいを開催するにあたり、私にとって心強かったのは、前回の食の祭典を担当してくださった元公民館担当の渡辺さんの存在でした。お話を伺いながら準備を進めていき、当日実際に準備に動いてくださったのは渡辺さんをはじめ、地元の関係団体の方々で、本当に素晴らしいスタッフの方々でした。

 渡辺さんと話をしている中で、1回目の食の祭典の開催や結城先生のご紹介など仲介してくださったのが、このローカルジャンクション21の朝田さんということをお聞きしていました。食の祭典が1回だけ終わることなく、2回目の食のつどい、そして現在は来年の2月を予定として準備を進めているところです。
 こうして考えますと、ローカルジャクション21、そして、朝田さんとの出会い、阿仁とのつながりが、今もこうして続いているということは、深いものを感じますし、本当に感謝しています。ありがとうございます。
 人と人のつながりは2倍にも10倍にも大きくなるものですね。

 今日は、阿仁で開催した食のつどいで登場した料理を中心にしながらご紹介します↓↓

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posted by LJ21 at 08:59| Comment(0) | TrackBack(0) | 秋田県 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2006年12月06日

秋田県北秋田市 3日目 鈴木奏子 「食のつどい」

 こんにちは。みなさんも忘年会シーズン真っ只中ですか?私は、今月は8回の忘年会が予定されています!!カラダが続きますかね・・・(笑)しかし、メンバーが毎回違いますし、秋田の人は(私も)本当に飲むことが好きだし、そしてなりより、一緒に飲む人がいるということはうれしいことだと私は思っています。いろんな人と飲んで話をしながら、元気をもらったり、発見があったり。

 さて、前置きが長くなりましたが、17年度に行った「食のつどい」(16年度の食の祭典の継続)を紹介します。

 森吉山のふもとには、阿仁地区(旧阿仁町)と森吉地区(旧森吉町)があります。歴史的な面や観光の面でも、今まで両地区が一緒に取り組んできたことが多くありました。そして、17年3月の町村合併により「北秋田市」となったこともあり、阿仁で行われていた食の企画を、ぜひ森吉地区でも開催できないか、地区が違えば料理も違うはず・・・。
 このようなことを踏まえながら、2つの地区それぞれで開催しました。

 17年1月28日(土) 『ふるさと☆食のつどいin森吉』
 森吉地区全体として、このような開催は初めてだったようですが、チラシを配布して女性団体や公民館を通じて呼びかけをしたところ、たくさんの地域の方々が参加してくださいました。
 風呂敷包みを持ったお母さんたちが続々と会場に入ってきてきます。受付では地元スタッフや県内にある国際教養大学の学生が、料理の名前や作り方の聞き取りを行い、料理の写真を撮り、テーブルに並べていきます。

 料理は54点集まり、参加者全員で料理の試食を行い、地元の方々から料理の紹介や大学の先生や学生から感想をいただいりしながら、和気藹々と食での交流が行われました。

 「ほほーなるぼどー」の料理がありましたよ↓

 岩魚のバッテラ寿司1.jpg
 門谷勝子さんの『岩魚のバッテラ寿司』
 鯖を使ったものはありますが、岩魚を使ったバッテラ寿司にはみんな驚きと興味が集まっていました。森吉・阿仁は川がキレイで岩魚が獲れるので、作ってみましたということです。
 実はこの寿司、食のつどいがきっかけで、国民宿舎森吉山荘で提供しています!食のつどいの効果がこうして表れているのは、うれしいですね♪


 みずの親子漬1.jpg
 土佐イツさんの『みずの親子漬』
 山菜のミズとミズの実を塩と刻みしょうがで漬けました。ミズとミズの実はそれぞれで他に食材を入れて漬けたりしていますが、親子として漬け物になったのは新しい発見!ネーミングもいいですよね。
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posted by LJ21 at 14:23| Comment(1) | TrackBack(0) | 秋田県 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2006年12月05日

秋田県北秋田市 2日目 鈴木奏子 「つながり」

 おはようございます。今日もしっかり雪の降った阿仁です。
 昨日の「阿仁の自然や文化、暮らしや食生活などと密接な関係にあるはず・・・」から続きます。

 仕事で旧阿仁町の町史など歴史や文化の本に触れていると、マタギでも鉱山でも必ず、「食」へつながっていくことに気づきました。

 たとえば・・・

 *マタギでは、
・狩猟で捕った熊を煮込んだ「熊なべ」を食べます。(ここでは阿仁の文化として捉えてください)
・秋田の料理と言えば「きりたんぽ」ですが、実は、マタギたちがごはんをつぶして棒につけて焼いて食べていた携行食糧を、やまどりやきじの鳥鍋と煮込んだものが始まりと言われています。

*鉱山では、
・ヨロケ(けい肺)になって動けなくなった鉱夫が、沢に転落して死んでいた馬を食べたところ、元気になったということから、鉱夫たちは馬肉を食べるようになりました。
 ↓
 当時の鉱山社会では動物の肉を食べる習慣はなかったため、食べるためには合法的な理由がなければなりませんでした。そこで!思いついたのが、方位を十二支であらわす言い方で、『馬は南』であることから、『南向(なんこう)』だとしました。阿仁鉱山は南北に主要鉱山が並んでいることと無関係ではないという解釈もあるようです。このことから、阿仁では馬肉の煮込みや鍋のことを、「なんこう(なんこ)鍋」と言い、山菜などを入れて煮つけにしても食べています。

 馬肉の煮つけ.jpg
 馬肉の煮つけ

 これらは一部ですが、「食」は様々なことに関係していて、「食」を知ることは文化を知ることになりますね。背景を知ることで物の深みが増し、「ほほー、なるほどー」こういう感じがたまらなく私は好きなのです。

 自然からの授かりものである、山菜やきのこ類が阿仁は豊富で昔から今も続く大切な食材です。
 このような食材を使った伝統料理や家庭で食べられている料理を囲みながら、地域の人たちが交流する場として、平成17年2月に「食の祭典in阿仁」を開催しました。このことは、このホームページの「食の地元学」に詳しく載っているので、そちらをご覧いただきたいと思いますが、簡単に紹介します。

 阿仁公民館に勤務していた渡辺幸子さんが中心となって地元の方々と一緒に開催し、地元の女性の方々が、各自料理を持ち寄ってみんなで試食をしたり、結城登美雄先生のお話を聞いたり、根子地区に伝わる正月のお膳を紹介したりして、食を通しての楽しい交流が行われました。阿仁の伝統料理や食材を工夫した料理など約100品が並びました。

 私も参加しましたが、料理の豊富さ、参加者の笑顔、女性のいきいきとした姿、食の話に盛り上がり尽きない話題に、食って人とのつながりなんだなあと感じました。食は可能性を秘めている。

 「観光」と「食」は切っても切れない関係。そして、どーにかして食の祭典を続けていくことはできないものか。こんなことを感じながら、月日は流れ、ちょうど昨年の12月、年の暮れも押し迫る中・・・。今回の食の祭典は観光課がやります!!明日へつづく♪
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2006年12月04日

秋田県北秋田市 1日目 鈴木奏子 「阿仁から」

 
 本日から担当となりました、秋田県北秋田市阿仁(あに)支所の観光振興課の鈴木奏子(すずきかなこ)です。秋田県からは初めてということですが、よろしくお願いします。

 早くも12月となり、1年は早いものですね。あっという間に雪の降る季節となり、秋田にとっても阿仁にとっても、雪との戦い!?が始まります。今日も雪が降り、本格的な冬の到来です。

 さて、秋田県の北秋田市って・・・どこ???
 北秋田市は、17年3月に鷹巣・合川・森吉・阿仁の4つの町が合併し、県の北部に位置しています。北秋田市の中でも、私の生まれた「阿仁地区」を中心にしながらお伝えします。

 阿仁地区の人口は約4000人。『マタギ』(古い伝統と独特の信仰を継承してきた狩人の集団)、『阿仁鉱山』(日本有数の銅山でしたが現在は閉山)のまちで、県立自然公園『森吉山』、日本の滝百選第2位の『安の滝』なとがあり、自然豊かなところです。(冬はもりもり雪が降る豪雪地帯です)

 10月.5日安の滝 004-1.jpg
 安の滝 (高さ約120m。滝まで時間はかかりますが、見た瞬間、時間がかかったことや疲れなんて吹っ飛んでしまうほど、美しく素晴らしい滝なのです!!)

 今年は全国的に出没した熊さんたち。阿仁での出没が多かったのですが、阿仁では昔から熊さんたちと『共存』してきました。「熊が出た!!」ということに対しても、「あー、熊出たか」と冷静なのは、昔から共存してきたからではないかと思います。本当に落ち着いているんです(笑)

 山で仕事をする人たちやマタギ達は、「自然のものは全て『山の神』が支配するもので、山の恵みは全て山の神からの授かりもの」として、山の神を敬い祭りました。今もそのことについては変わりはありませんが、昔の方々の方がこの事に対して強く思っていたと思います。

 私は、以前は農林課勤務、現在は観光課勤務のため、農林業、食、生活文化、地域などについて関わる機会が多く、日々勉強と発見の毎日です。地域の人たちと関わる中で得られるものは、学校の教科書には載っていない、生きるための身になり、さらに自分の実になると感じています。

 私が阿仁に生まれ育ち、現在も住んでいますが、いやー、本当に阿仁の人たちは元気で長生きなのです!!元気で長生きなことって、阿仁の自然や文化、暮らしや食生活などと密接な関係にあるはず・・・。明日へつづく♪
posted by LJ21 at 17:02| Comment(0) | TrackBack(1) | 秋田県 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

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